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大阪に「がんの中性子療法」の拠点設立へ- 世界初の共同利用型で実用化に弾み
次世代の低侵襲がん治療として期待される「ホウ素中性子捕捉療法」(中性子療法)の実用化に向け、世界初の共同利用型の医療拠点「関西BNCT医療研究センター」(仮称)が大阪に誕生することが27日までに明らかになった。同センターは大阪医科大(大阪府高槻市)の敷地内に設置されるが、運営は今後設立する新法人(形態は未定)が担う予定で、ほかの大学や医療機関も利用できる開かれた拠点となる。2019年に開設予定。【坂本朝子】
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中性子療法は、がん細胞がホウ素を取り込みやすい性質を利用した治療。ホウ素薬剤を患者に投与し、患部に中性子線を照射することで、ホウ素と中性子の核反応で放射線を発生させ、がん細胞だけを選択的に破壊する仕組み。正常細胞にほとんどダメージを与えず、切開や切除を伴わないことから、ほかの治療と比べ患者への負担が少ないと考えられている。
同センターは、既に12年から再発悪性膿瘍を対象とした治験を始めている京大原子炉実験所(大阪府熊取町)、ホウ素薬剤の研究開発を進める大阪府立大、ホウ素濃度の評価などに欠かせないPET検査にたけている阪大などと連携することで、実用化へ向けた動きを加速させる。
建物は地上4階、地下1階、延べ床面積約4000平方メートルで、整備費は約45億円。5月には、設立へ向けて有識者からの意見を集約するため、「関西BNCT医療研究センター設立準備委員会」(仮称)が設置される予定。
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