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両陛下の訪問「歴史的」 パラオ大統領が歓迎 平和国家日本を称賛
戦前、日本が統治した「南洋群島」の中心地だったパラオのレメンゲサウ大統領(59)は27日、太平洋戦争の戦没者慰霊で天皇皇后両陛下が来月パラオを訪問されることについて「光栄で、ありがたく思っている。歴史的な機会だ」と述べた。
大統領は、戦後70年の節目を「戦争は決して良くないことだと、あらためて肝に銘じる重要な機会」と指摘。「世界中の紛争は平和的に解決しなければならない。日本のこれまでの努力を支持する」と述べ、日本が戦後、平和国家として歩んできた道を称賛した。
ペリリューでは日本兵の遺骨約2600柱が取り残されているが、大統領は「全員の遺骨が見つかるまで努力する」と、今後も遺骨収集に積極的に協力していく方針を強調。島内に残る慰霊碑も台風などで損傷が目立つが「次の世代に(平和の大切さを)伝えていくためにも、維持管理を続けていく」と語った。(共同)