9月13日:全日本ユース グループリーグ②
3-2で全国大会での1勝目をあげました
この試合に負けてしまうと、全日本ユースでの敗退が濃厚になってします。野洲は驚きの秘策にでました。
フォーメーションは両サイドバックが上がらない4-3-3です。先週の磐田戦での敗戦と、ヴェルディの圧勝を目の辺りにし、あえて勝つことに全力を注ぐことにしたのです。
選手たちに話を聞くと、異口同音に帰ってきたのが「最初は戸惑ったし不安やった」という言葉でした。
この日はボ3ランチの右となった藤野君。「今日は守備を頑張った。4-3-3も、最初は上手くいかなくて本当にあせったけど、滋賀FCと試合をして大差で勝てたことが自信につながった」と話してくれました。この滋賀FC戦が、4-3-3にチャレンジしている選手たちにとっては大きな転機になったようでした。
さて藤野君は後半途中には足がつりながらも、懸命に走り続けていました。「次の試合はゴールを決めたい!」とゴールにも意欲的。得点後のパフォーマンスを考えている様子で、お披露目が楽しみです。
この試合、よく目立っていたのがボランチの中央にいた松永君。天皇杯予選でレッドカードをもらってしまったため磐田戦には出場できなかった分を、思い切りぶつけてくれたようでした。「調子はいいで!」と元気のよかった松永君。「ユーティリティー性があるやろ?」と冗談交じりに明るく話していましたが、この日は苦しい場面でボールを奪取し、速攻の起点となっていました。
上田君も気合が入っていて、いい動きをしていました。特にゴールへ向かう姿は頼もしく、今日は点を取りそうだなと感じるほどでした。上田君自身も「得点したかった」と言っていましたが、その言葉どうりに2点目を落ち着いて決め「嬉しかった!!」と笑顔。得点後「ヨッシャー!!」と珍しく大きな声を出して喜ぶ姿が印象的でした。珍しいね。と声を掛けると恥かしそうに「そうやね。なんとなく(声が)出ちゃった」といっていました。
この日、最も苦しんだのが坂本君です。「本当に焦って、慌てた」とシュートを12本放ちながらも、GKやDFに阻まれたり、ワクに行かなかったりと、ゴールが遠いゲームでした。何度も決定的な場面が訪れましたが、坂本君にはめずらしいなと思えるほど。3点目となる得点を決めた瞬間は、喜びよりも「ゴールを決められて、ただホッとした」そうです。「一輝なら決めてくれる」というチームの信頼を一心に背負う坂本君。気持ちを切り替えて次に期待です。
先制点をあげた潮入君。「まさか自分のところに来ると思ってなくてビックリした」と振り返ってくれました。調子もだいぶよくなってきた様子もありますが、「普通かな」なんだそうです。「両足がつった」と途中交代をしましたが、交代直後の2失点にダウンしていた足も思わず止まってしまっていました。3トップ気味のオフェンスには「ワイドがいない分、横に動けるし、一輝や上田と自由にポジションを変えられる。プレーの幅が広がるし、やりやすい感じはある」と手ごたえを教えてくれました。
終盤の2失点に肩を落としていたのが横江君です。「失点をしなければ、点は絶対にとってくれるから勝てる。先に失点をしてしまうとモチベーションも士気も下がってしまうから、無失点に抑えたい」と常々、そう口にしています。「まだまだ闘争心が足りないし、みんなで協力をして雰囲気をよく戦いたい」と横江君。最後尾からチームを見ているからこそ、横江君だけに見えているものがあります。次戦は、0で抑え、自信を取り戻すキッカケになってほしいと思います。
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