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9月21日:全日本ユース ラウンド16

野洲の全日本ユースが終わりました。

延長で1-2と惜敗でした。

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敗戦にショックを隠せなかった選手と山本監督。

試合後の様子ですが、悔しさより、呆然としていたというほうが適切かもしれません。フラフラと控え室から出てくると、ピッチを眺めたり、所在なさげにすわりこんでいたり。涙はありませんでしたが、本当に終わったの?という感じにも見えました。

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進路なども落ち着き、チームの状態も上向き中でした。先週のヴェルディ、市船と雰囲気がすごくよく、いい状態でした。アップ中の彼らを見ていて、いいゲームをしてくれそうだなと期待が持てるほどでした。

でも、この日は「あかん」という声が聞こえてきます。珍しく試合前にも、「今日はヤバイ」「調子が落ちてる」と不安を口にしていました。

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グループリーグからの一週間。いい状態で藤枝に戻れると思っていました。でも実際は、本当に苦しい時間を過ごしてきていたようです。

山本監督も心配をしていましたが、開口一番に教えてくれたのは「チーム状態が悪い」ということでした。

「水曜日くらいから急に体が動かなくなった」と選手たちが静かに話してくれます。

疲労、ケガ、コンディション不良。加えて長距離の移動と学校生活。肉体的なものもありますが、精神的なもので苦しんでいるように見えました。

グループリーグ1位通過で作陽が対戦相手に決まったとき、「ヴェルディや市船の時とは違うプレッシャーもかかってくる」と山本監督。

高校サッカーの新しい風となりつつある両チームです。作陽の組織対野洲の個。面白い対決になりそうだなと思っていたのですが、監督も選手も「難しい相手」と言っていました。

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その言葉通りに、作陽は「足元にパスを出すな!」と指示を繰り返し出していました。相手の長所を消すのが実に上手いチームです。山本監督も言っていましたが、作陽の選手たちは全力で勝負を挑んできました。そこに迷いがありません。

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後半開始から、福原君を投入し3バックに変更。攻撃モードに入りました。惜しい場面が続き「絶対に入ると思ったのに」と福原君。「ケガもよくなってきて調子も上がってきてたんやけどな」と話していました。

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この試合には、チームメイトが応援に駆けつけていました。久しぶりに会う顔ぶれです。延長に突入する時に声を掛けられました。

「あいつらいける?」「いっつもこんな感じやった?」

応援に声を枯らしながら、仲間を励ます。ピッチに立てなくても戦う気持ちは一緒なのだと言っている様な応援でした。

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そんな彼らの声を受けて、冨田君がCKを蹴りに向かいます。「頑張ってー!」という声援に思わず笑顔を浮かべていました。声は力になるんだなと改めて思いました。

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坂本君へのマークもかなりきついものでした。ほとんどフリーにはさせてもらえなかったのですが、その中でもきっちりと同点弾を放ちます。藤野君が右サイドを突破してのクロスに頭で合わせたのですが、“入るな”と分かるほど、息ピッタリのゴールでした。

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延長に突入しました。疲労困憊。満身創痍でした。頑張るしかない。そんな風に自分に言い聞かせているような選手たちの表情が印象深く残っています。

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