陳 情 書
1 件 名
埼玉県立小児医療センターの現在地に存続する機能に関する陳情書
2 陳情の趣旨
陳情事項
さいたま市岩槻区の埼玉県立小児医療センターに存続する機能について、既存の外来患者を対象とした外来病院に加え、24時間緊急搬入を含む救急機能、入院機能も付加していただきたく陳情いたします。
理由
小児医療センター移転計画を巡り埼玉県は平成24年2月「機能の一部を現在地に残すことも検討する」としたが、平成26年6月の県議会及び同年7月の患者・家族への説明会、同年8月の地元へのお知らせ会等でその概要が明らかにされた。
その内容は、週数日の外来患者への開院とし、気管切開管理の医師と小児内科的な医師で対応す
る、リハビリ、レスパイトもするというもので、入院機能、緊急搬入機能、救急機能はなく、対象患者が少なく(いなく)なれば規模縮小(廃院)するというものであるが、大きな問題を含んでいる。
第一に、県が現在地にて外来のみで対応すると考える外来患者は、入院後外来に移行した患者の重症度が高いこと、患者の日常行動に制約があること(移動は自動車が主である)、病院での処置、治療等が高度であること、再来患者が多いこと、外来患者で予約外受診(緊急例)が多いことが特徴的である。
従って外来通院での患者にとって、車での移動が現実的で便利であること、予約外来以外に緊急対応ができること、専門的に対応できることが病院としての必須条件である。
「現在地での小児医療センターが救急機能、入院機能がなくなった場合どのような影響があると予測するか。」との県民からの問いに県が、「現在の小児医療センターの近隣にお住まいの患者御家族にとっては、例えば、緊急時の新病院への搬送距離が現病院より長くなるといった事実はあります。」と回答しているのは、外来通院患者の特殊性を考慮すれば、現在地にも救急機能、入院機能が必要であることを示している。
従って外来患者として、現在地に救急機能、入院機能を付加していただきたく要望するものである。
第二に、県は現在の入院患者の意向を調査せず、あるいは意向を無視して新都心への移転を行おうとしていることである。
入院患者でその後の経過により外来通院に変更になる患者は多いが、外来通院の場合、現在地から新都心に移転することにより通院がより困難になりあるいは不安を感ずる患者は多い。すなはち、現住所から遠くなることによってひとりで移動することが困難な重症患者に付き添う家族等は患者の状態を危惧しながら長時間の移動を余議なくされる、新都心周辺は交通量が多く突発時に吸引などの医療ケアを余儀なくされる場合の駐停車が困難である、新都心での駐車場は機械式のため利用が不便かつ場合により有料になる、ゆったりした郊外型から狭い繁華街の病院になり病院環境が悪化する、繁華街及び日本赤十字病院と隣り合わせ・連絡することにより小児患者の感染の可能性が高まる等、患者の想いは個々それぞれ複雑である。
入院患者の立場は弱いものである。いわば患者として人質を取られているようにも感じられる場合もあることから、要望したいことも主張できない立場にあるかも知れない。ましてや意向も調査されなければ、その想いは小児医療センター移転計画に全く反映されない、無視されることとなる。
入院患者のなかには外来患者同様、現在地の小児医療センターにお世話になるために病院近隣に住所を移転した患者も多い。
従って入院患者の意向をも考慮し、現在地に入院機能を付加していただきたく要望するものである。
第三に、地域の要望が全く無視されていることである。非常に多くの署名簿を添え埼玉県議会に請願を出すなど、埼玉県各地から現在地での救急機能等の存続の要望は非常に多い。
前述の「…緊急時の新病院への搬送距離が現病院より長くなるといった事実はあります。」との県の見解にあるように、現在でも上尾市、春日部市、岩槻区、見沼区、蓮田市、伊奈町等の救急患者が多いことからも、現在地での小児医療センターが県の計画案のように実施されれば、患者のみならず地域住民にも救急時の対応に大きな影響が生ずるのは必然である。
すなはち、今回の県の方針では埼玉県東部・北部地区の小児救急医療が大幅に後退することになる。
従って地域の要望として、これまで通り現在地での救急機能を存続していただきたく要望するものである。
以上が陳情理由の主なものでありますが、埼玉県議会でよろしくお取り扱いのほどお願い申し上げます。
上記のとおり陳情いたします。
平成26年9月12日
住 所 ・・・・・・・・・・・・
氏 名 ・・・・・・・・・・押印
ほか370名
埼玉県議会議長 長峰宏芳様
小児医療センターの患者家族の情報共有と移転反対に向けての連絡・結束のためのホームページです。
「さいたま新都心8-1A街区」に「さいたま赤十字病院」と「小児医療センター」の2病院が移転すると発表されました。2013年度までに着工し、2015年度までの完成を目指しているそうです。
「さいたま新都心8-1A街区」は、2006年に「第二東京タワー(現:東京スカイツリー)」の誘致失敗後、県内最高層となる超高層複合ビルの建設が決まっていましたが、建設主体の三菱地所などが2010年夏に経済情勢の悪化を理由に撤退しました。
小児医療センターは特別な病院です。
渋滞するとわかっている地区へどのように救急車が入っていけるか?
車椅子や酸素ボンベなどの医療機器を持っている子はどのように通えるのだろうか?
駐車場は現在でも不足しているのに現在地の面積が七・二五ヘクタールですが
移転先は二・四ヘクタールしかない。
特別支援学校の併設を含めて現在の機能が確保できるもかも不安です。
そういった問題点からも私たちは移転を反対をしています。
この会は、自分たちの子供が小児医療センターで通院している
母親たちが集まり結成されましたが、中には患者のお父さんもいます。
デモや説明会では、孫が世話になっていて看病している母子を心配して参加している
おじいちゃんやおばあちゃんたちもいました。
その時に連絡先を聞けば良かったと後悔してます。
署名では、姪や甥が一命を小児医療センターに緊急搬送され助かったと
署名を一緒に呼びかけ手伝ってくださったかたもいます。
患者を見守る家族の方にぜひとも、声をあげて欲しいと切実な声を命綱を守るために
みんなで県に訴えて呼びかけたいのです。
現在地もしくは現在地周辺に小児医療センター存続を願う人であればどなたでも大歓迎です。
是非、会へ参加して 皆さんの声を県に一緒に届けませんか?
小児医療センターに通われている家族の皆様、これからの小児医療センターの在り方を聞かせてください。「掲示板」に、どういう「小児医療センター」が子供にとって、そして通院に付きそう家族にとって、そして、医療従事者にとって良いのか、一緒に考えたいと思いますので、声を聞かせてください。
また、「赤十字病院」の在り方。私達は「赤十字病院」の進化を止めているのでは有りません。
もっと知りたい方、分からない方がおられましたら、「お問い合わせ」フォームから
お言葉を頂けたらと思います。
平成25年8月27日
患者及び御家族の皆様
埼玉県立小児医療センター病院長
新病院への移転・整備に関する
患者・御家族説明会の開催について
新病院への移転・整備に関する第5回目の説明会を下記の
とおり開催します。
つきましては、多くの患者及び御家族の皆様方の御出席を
いただき、御意見等賜りますようお願い申し上げます。
記
1 日時 平成25年10月27日(日)
午後1時30分から午後3時まで
2 場所 県立小児医療センター保健発達棟2階研修室
3 議題 ①新病院の実施設計の概要など(患者・御家族
からの御要望とその対応状況を中心とした説
明です)
②新病院移転・整備についての進捗状況(スケ
ジュールなどの説明です)
4 対象者 患者及び御家族
(平日勤務時間内の問い合わせ先)
小児医療センター新病院準備担当
電話:048(758)1811 FAX:048(758)1818
E-mail:n581811@pref.saitama.lg.jp
小児医療センター、救急と入院機能存続を 患者家族ら意見交換
県がさいたま新都心(さいたま市中央区)に移転、新たたに建設を進めている県立小児医療センター(同市岩槻区)について、同センターの患者家族らが21日、埼玉会館(同市浦和区)で意見交換した。現在地に外来に加え、24時間の救急機能と入院機能を存続させるよう県に求めていくことをあらためて確認した。
県立小児医療センターの存続を求める家族の会(藤田けい子代表)などが開いた。同会などによると、県の同センターの患者や家族に対する説明では、現在地では外来患者に対応するため、週数日開院。患者のリハビリや家族の看護・介護疲れを防ぐために患者を預かる「レスパイト」なども行うが、救急と入院の機能はないという。
それに対し、同会などは「重症の患者(子供)が多い。長い時間、自動車で新都心まで移動するのは不安。容体が急変した時のリスクが大きい」と危惧。入院患者の意向調査も行われておらず、地域住民の要望も聞き入れられていないなどとし、現在地に救急と入院の機能を残すよう求めている。
上田清司知事は2012年2月の定例県議会で「機能の一部を現在地に残すことも検討する」との考えを明らかにしている。