情報処理推進機構(IPA)などは27日、スマートフォン(スマホ)などの基本ソフト(OS)「アンドロイド」に、セキュリティー上の欠陥(脆弱性)があると発表した。悪用されれば、ウイルスに感染した公衆の無線LANに接続した際にスマホが乗っ取られるという。別のサイバー攻撃の「踏み台」になる可能性もあり、ソフトの更新などが必要となる。
日本レジストリサービス(東京・千代田)が「アンドロイド4.3」以前の古いソフトに脆弱性を見つけた。スマホを通じて別の端末をネットにつなぐ「テザリング」機能と無線LANの受信機能に影響が出る。
対象のソフトを使う端末の利用者は全体の56%とみられる。利用者はOSの最新版への更新やウイルス対策ソフトの活用、不用意に公衆無線LANに接続しないなどの対策が必要だ。該当機種は情報公開サイト「JVN」で確認できる。アンドロイドでは24日にも別の脆弱性が見つかった。米グーグルの日本法人(東京・港)は「専門チームがメーカーと協力し対策ソフトを公開している」という。
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