何これ今の!どうもありがとうございました。
という事で皆様方言葉と体はつながっているんだと思っていろんな事を試して頂きたいと思います。
それでは次回もためして…。
(一同)ガッテン!ありがとうございました。
モノづくりの技を紹介する…今回のイッピンは山形鋳物。
平安時代から続くといわれ今もスタイリッシュなデザインで幅広い層に受け入れられています。
こちらの丸みを帯びた愛らしい形のティーポットは一流デザイナーと組んで作られました。
デザインだけでなく機能性も抜群。
お茶を注いだ時つぎ口から全く垂れないというスグレモノなんです。
さあ山形鋳物の魅力と職人技をご覧頂きましょう。
山形鋳物のふるさと山形市。
こちらがオシャレなティーポットを作った創業400年の鋳造会社です。
鋳物は溶かした金属を型に流し込んで作ります。
ティーポットの製作は鋳型作りから。
外側の形は砂で成形します。
そこに中子というポットの空洞になる型をセット。
上下の型を合わせたら…。
およそ1,400度に溶けた鉄を流し込みます。
鉄を行き渡らせるため素早く勢いよく行うのがポイント。
これで形は完成しました。
ここからがつぎ口作り。
お茶が垂れない秘密とは?つぎ口の仕上げにかかるのは研磨職人相澤塁さん。
研磨する前のつぎ口です。
最初にドリルを使って口の厚みを薄くしていきます。
特に下の部分はカーブをつけるように研磨。
次にやすりを使って丁寧に仕上げます。
この滑らかな曲面がお茶が垂れないポイントなんだそうですが…。
ここで実験!一つは十分に研磨し曲面を仕上げたもの。
そしてもう一つはつぎ口の厚みを残し研磨が不十分なもの。
この2つを比べてみます。
まずは十分に研磨したもの。
つぎ口が薄く研磨され滑らかな曲線になっているため水は縁を伝って垂れる事はありません。
一方研磨が不十分なものは?水は縁を伝うようにして注ぎ出しています。
これでは戻した時に垂れてしまいます。
まさにつぎ口の性能を左右する研磨。
実は相澤さんは同じ形のポットでも削り方を微妙に変えるといいます。
更にポットの機能性を高めるためのもう一手間。
琺瑯と呼ばれるガラス質の釉薬を内側に施すんです。
そして700度以上で焼き付けます。
琺瑯を施す事で水切れがよくなるだけではなく保温性もぐっと高まるんだそう。
おいしいお茶のための手の込んだ仕上げ。
職人技のさえるイッピンです。
山形で鋳物作りが始まったのは平安時代の事といわれます。
江戸時代になると藩の保護を受け地場産業として発展していきました。
山形鋳物の見どころの一つは表面に施された文様にあります。
薄く浮き出るように表された竹の見事な立体感。
この文様どのようにつけられるんでしょうか?多くの工房では鋳物職人が自分で文様をつけます。
文様づけを行うのは型を作る時。
菊地規泰さんは400年続く鋳造会社の15代目。
伝統の技を受け継いできました。
取り出したのは一枚の下絵。
麻の紙に自分でデザインしたものです。
あたりだけつけてぶっつけで押します。
砂で作った型の内側に下絵の上から1ミリほどの深さに押していきます。
鉄を流し込んだ時竹が浮き上がって文様となるのです。
ここからが重要な作業。
菊地さんは砂の上に直接竹の葉を描くんです。
使うのは笹の葉のような形をしたへら。
これを自由自在に操るのが熟練の技。
へら一つで曲線やくぼみを作りさまざまな形を描き分けます。
では竹の葉見せて頂きましょう。
へらの端を押しつけ竹の葉をかたどります。
シンプルなだけに生き生きとした表情をつけるのは難しいんだそう。
大事なのは力加減と角度。
へらの端は立てるように強く押しつけ輪郭をくっきりと。
そしてへらの腹の部分を巧みに使い葉の柔らかさを表します。
へらだけで陰影に富んだ文様が完成しました。
鉄を流し込んだあと…。
型を外します。
しなやかな竹の姿が見事に浮かび上がっていました。
数百年にわたって受け継がれてきた山形の鋳物作り。
硬い鉄を自在に操る技が息づいていました。
モノづくりの技を紹介する…2015/03/28(土) 03:15〜03:25
NHK総合1・神戸
イッピン ミニ「山形鋳物」[字]
一流デザイナーと手を組み、斬新な鉄瓶を作っている山形鋳物。ユニークなティーポットとして海外でも大人気だ。おいしいお茶に欠かせない鋳物を生み出すワザに迫る。
詳細情報
番組内容
日本のモノづくりのワザを紹介する「イッピンミニ」。今回は、一流デザイナーと手を組んで、斬新なデザインの鉄瓶を作り続ける山形鋳物。ユニークなティーポットとして海外でも大人気だ。山形は平安時代から鋳物が作られていたという産地。美しいデザインと高い機能性をあわせ持つ製品を生み出してきた。水切れや保温に優れた鉄瓶を作り出す職人の情熱や、繊細な装飾を施す細かなワザを徹底紹介!
出演者
【語り】平野義和
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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