2015年03月27日 (金)福島を思う
アナウンサーの吾妻謙です。
今月、横浜放送局からやってきました。
震災直後2カ月にわたって福島局で震災報道をしたあと、横浜局に転勤しました。
横浜では主にFM番組のプロデューサーをしていたんです。
その代表的な番組が「ヨコハマから届けよう、ジャズの元気」です。
横浜はジャズの街。震災の年の6月に、「横濱ジャズプロムナード」というジャズの祭典に出演しているミュージシャンが中心になってライブを開きました。プロのミュージシャン80人がノーギャラで集まって次々と演奏するチャリティーライブです。
この模様を神奈川県域のFMで番組展開しました。
この「ヨコハマから届けよう、ジャズの元気」は以降毎年開催され、今年も第5回が5月30日(土)にNHK横浜放送局1階のアトリウムで行われます。
第3回からは岩手、宮城、福島でも生放送!また年末年始には特別番組として全国放送されているんですよ!ご存知ですか?
そのライブに出演し、被災地への思いをピアノで表現しているひとりが、板橋文夫さん。
「ああ、飯舘村」「がんばんべー東北」といった楽曲を震災後に発表し、東北に元気を与えています。
私が担当した横浜での最後の仕事が、横浜赤レンガ倉庫のホールで開催した、その板橋さん率いる「FIT!」のライブの生放送でした。
そこで演奏された曲に、驚きと感動が!
曲のタイトルは「F・U・K・U・S・H・I・M・A」。
2か月ほど前にできたばかりという、板橋さんの新曲です。
私が福島に転勤になることも知らず、この曲を選んでくれたのです。
「知らんぷりはないんだよ、みんな。震災のこと忘れちゃダメなんだよ」という板橋さんの言葉です。
この魂のこもった演奏は、私の心を揺さぶりました。
会場からも大きな拍手が。
震災から4年、風化も指摘される中、福島を思う人もたくさんいるのです。
そんな人々のパワーをもらいながら、来週から「はまなかあいづToday」で伝えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
ちなみに、板橋さんたちFIT!の演奏は、NHK横浜のHPにアップされます。
また、「F・U・K・U・S・H・I・M・A」の演奏の様子は動画で見られる予定ですので、是非ご覧ください。