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 米下院のベイナー議長(共和党)は26日、安倍晋三首相が4月29日に米議会上下両院合同会議で演説すると正式に発表した。日本の首相が米議会で演説するのは1961年に下院で池田勇人首相が行って以来54年ぶりで、両院の議員を前にした合同会議で演説するのは歴代首相で初めて。

 ベイナー議長は声明で、「安倍首相は米議会の両院合同会議で初めて演説する日本の指導者になり、我々はこの歴史的なイベントを主催できることを誇りに思う」と強調。日本を「最も関係の深い同盟国の一つだ」としたうえで、首相の演説について「日米が経済や安全保障の分野の最優先課題でどう協力関係を拡大していくのか、米国民が考えを聞く機会になる」との考えを示した。

 「市場を開放し、自由貿易を通じたさらなる経済成長の促進に共に取り組む」とも述べ、環太平洋経済連携協定(TPP)の早期妥結にも期待感を示した。