ワシントン=小野甲太郎
2015年3月27日10時28分
米ワシントンを訪問中の自民党の高村正彦副総裁は26日午後(日本時間27日未明)、国防総省でカーター国防長官と会談した。集団的自衛権の行使容認などを踏まえた新たな安全保障法制の基本方針について説明。カーター氏は「歴史的取り組みであり、強力に支持する」と評価した。
両氏は「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の改定に基本方針を反映させることでも一致した。高村氏は、戦闘中の他国軍を後方支援する範囲や対象を拡大する恒久法(一般法)を制定し、集団的自衛権による武力行使を可能にすることで、米国への防衛協力が拡大される点を強調。カーター氏は「高く評価する」と応じた。
高村氏はその後、バイデン副大統領と電話で会談し、安保法制について「できれば今国会中に成立させたい」と話した。環太平洋経済連携協定(TPP)については、米議会が大統領に交渉権限を一任する貿易促進権限(TPA)を「できるだけ早く獲得してほしい」と求めた。(ワシントン=小野甲太郎)
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