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「無戸籍」問題解決へ 議員連盟発足
3月27日 23時14分

離婚が成立する前に妊娠したといった理由から、出生届が出されず戸籍ががないまま暮らしている「無戸籍」の問題を解決しようと超党派の国会議員による議員連盟が発足し、27日開かれた総会で「無戸籍」で悩む当事者たちが「ふつうの生活がしたい」などと訴えました。
法務省によりますと、出生届けが出されず戸籍がないまま暮らしている「無戸籍」の人は、今月10日の時点で全国で少なくとも567人に上っています。
離婚が成立する前に妊娠した子どもや、離婚後300日以内に出産した子どもは前の夫の戸籍に入るため、こうした事態を避けようと「無戸籍」となっている人が多いとみられ、本人を証明する公的な書類がないため仕事や住む場所が限られるなど、不自由な暮らしを余儀なくされている人も少なくありません。
こうした問題を解決しようと、超党派の国会議員が参加する議員連盟が発足し、設立総会では「無戸籍」の30代の女性3人が不自由な暮らしの現状や悩みを語りました。
このうち、妊娠5か月だという女性は33年間無戸籍の状態で、学校にも通っていなかったということです。女性は、「学校に通えず苦しい思いをしてきました。普通の生活を手に入れて安心して赤ちゃんを迎えてあげたい」と涙ながらに訴えていました。
議員連盟では今後、法律の改正や支援策などについて検討していくことにしています。

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