年末年始に書いていた原稿が出版されました。
CA1845 - ResourceSync:OAI-PMHの後継規格 / 林 豊 | カレントアウェアネス・ポータル http://t.co/nsCntcDNex
— 国立国会図書館関西館図書館協力課 (@ca_tweet) 2015, 3月 27
タイトルの通り、ResourceSync(りそーす・しんく)という標準規格の解説記事です。
記事の内容を3行にまとめれば
となります。詳しい構文(XML)は記事中のサンプルをご覧ください。
テクニカルな内容なのであんまり広く読まれるとは思えませんが、数年後に誰かの役に立ったらいいなあといったぐあいです。
OAI-PMHについてぼんやりとしたイメージがあれば読めるようにと意識して書きました。ResourceSyncについて2015年2月時点で世に出てる情報はほとんど目を通したはずで(それだけ情報が少ないってことでもありますが)、英語圏でもここまでの初心者向け入門記事はないんじゃないかなあというのがちょっとした自慢。
自分のなかでは、12年前に尾城さんが書かれた「CA1513 - 動向レビュー:OAI-PMHをめぐる動向」につらなるものとして位置づけています。前号で id:haseharu の書いた「CA1836 - CrossRefの動向 revisited」が、同じくその12年前の「CA1481 - 動向レビュー:CrossRefをめぐる動向」をアップデートするものだったように。尊敬している方の仕事のフォローアップができてとても嬉しいです、はい。
記事企画はもともと自分で立てたものだったと思いますが、時期尚早だったのでいったん引っ込めてしまいました。その後、東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」の元担当でいまは宮城県図書館に出向中の眞籠さんが再提出してくださって、なんかいつのまにか自分が書くことになったのでした。ひなぎく時代に外部のデジタルアーカイブとの連携調整をされていた眞籠さんのOAI-PMHに対する思い(?)が、今回の記事の背景にあります。そういう経験談を盛り込むことは本誌の性格上難しいのですが、記事構成の検討の助けになりました。どうもありがとうございました。