櫻井翔パパが次官王手?(人事消息地獄耳)
中央公論 3月20日(金)12時49分配信
霞が関でいま、最も有名な官僚は誰か――。おそらく総務省総務審議官の桜井俊(七七年、郵政省)だろう。人気アイドルグループ「嵐」のメンバー櫻井翔の父親で、「櫻井パパ」「翔パパ」として写真誌や週刊誌などに登場する有名人だ。
知名度は芸能マスコミにとどまらない。情報通信分野のプロとして業界ににらみを利かせ、その実力は折り紙付きという。NTT出身の官房副長官・世耕弘成や総務相経験者の官房長官・菅義偉が桜井の力量を買っている。
昨年の次官人事でも取り沙汰されたが、結局見送られた。桜井の娘が日本テレビ社員のため、監督官庁とテレビ局との関係から人事にケチをつけられかねないと総務省が警戒し、「温存」したという説もある。
そんな桜井が、今夏の人事でいよいよ次官ポストに王手をかけそうだ。総務審議官は次官候補の登竜門で、ポスト的には申し分ない。総務次官は岡崎浩巳(七六年)、大石利雄(七六年)と二代続けて旧自治省出身者が就き、旧自治と旧郵政から交互に次官が輩出する「たすきがけ」は崩れた。若い頃からプリンスと目された桜井の次官就任は、旧郵政サイドにとっても譲れない一線となりそうだ。
(敬称略)(了)
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