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自転車保険加入を条例で義務化 兵庫県、安い保険料で加入促す

CYCLE SPORTS.jp 3月18日(水)23時18分配信

年額1000円で賠償最大5000万円

兵庫県は全国で初めて、自転車事故に備える保険への加入を自転車利用者に義務付ける。18日の県議会で、加入義務化を盛り込んだ「自転車安全利用条例案」が成立。県交通安全協会では、保険料を低く抑えた自転車保険の加入受付を4月から始める。

県は自転車安全利用条例案を県議会に上程。この中で、自転車利用者や事業者に損害賠償保険(自転車保険)の加入を義務付けるほか、自転車の販売店やレンタル業者にも、利用者に保険加入の確認や勧誘を行なうよう定めている。

条例案は18日の県議会で成立し、自転車保険の加入義務化に関する条項は10月から施行されることが決まった。ただし保険に未加入でも罰則は課されない。

加入義務化について県では、条例案への意見募集(パブリックコメント)に対する回答で、「事故への備えとして加入促進を徹底し、被害者への救済を図るため『義務』とした。罰則を設けることは困難だが、自転車利用者に必要性を認識させ、加入促進を図る」と説明している。

県交通安全協会は、損保各社と共同で保険料が安い自転車保険を開発。「ひょうごのけんみん自転車保険」と名付け、4月から加入を受け付ける。自転車利用者に加入を促すため、保険料を低く抑えた。

保険料の年額はもっとも安いAプランが1000円で、次いでBプランが2000円、Cプランが3000円。自転車事故で、相手に対してケガをはじめとする損害賠償が発生した際には、最大で5000万円(Aプラン)、1億円(B・Cプラン)を補償する。本人に加えて「同居する親族」も対象だ。

またB・Cプランでは、本人や家族の傷害にも保険金が支払われる。Bプランでは本人の死亡・後遺障害に最大1000万円を補償。Cプランはさらに家族の死亡・後遺障害で同750万円まで補償される。入院日額はB・Cプランで2000円となる。

斉藤 円華

最終更新:3月19日(木)10時46分

CYCLE SPORTS.jp

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