NHKの籾井勝人会長(72)のハイヤー問題は19日、監査委員会が秘書室に責任を押し付けるような調査結果を報告。これを受けて、籾井会長は「再発防止に努めます」なんて他人事のコメントをしていたが、冗談じゃない。身内の調査で逃げ切れると思ったら大間違いだ。
調査報告書はまず、ハイヤーの乗車伝票には「外部対応業務」と記されていたとし、会長のサインは秘書室職員が書いたものだったと認定。秘書室の対応を「ずさん」と決めつけた。籾井会長の責任はサラリと触れる程度だったのだが、野党は全然納得していない。来週も追及すると息巻いている。
「完全に責任を秘書になすりつけてますね。調査委員にサインは本当に秘書のものかを確認しろと問いただしたのですが、<筆跡鑑定はお金も時間もかかるので……>と言う始末です。そんなことは、普段の書類の筆跡から確認すればすぐにわかること。調査委員の報告はずさんとしか言いようがありません」(民主党の奥野総一郎衆院議員)