(奈緒子)今から金沢女将塾の卒業試験の結果を発表します。
(奈緒子)綾さん。
佑美さん。
香さん。
そして真知子さん。
全員合格です。
(一同)わあ。
そして試験で1番となり陣内リゾートさまの和風旅館の女将になるのは…。
真知子さんです。
(真知子)すみません。
(陣内)えっ?私…。
陣内さまの旅館の女将にはなれません。
ホントにごめん。
勝手なことしちゃって。
(佑美)せっかく1番取れたっていうのに。
(綾)真知子さんには陣内さまの旅館の女将になってもらいたかった。
(香)でも真知子のことはよく分かってるつもり。
だから真知子はしたいようにするのが一番いいと思う。
香。
(佑美)真知子らしい決断だね。
(綾)そうですね。
佑美。
綾さん。
(佑美・綾)うん。
(宗佑)はい。
お待ち遠。
(宗佑)今日はね俺のおごりだからどーんと食べてってくれ。
(一同)うわぁ!すごい。
(綾)えっ?いいんですか?
(宗佑)もちろんだよ。
今日は全員の合格祝いなんだから。
(一同)やったー。
いただきます。
(宗佑)はい。
どうぞ。
どうぞ。
いやぁ。
しかしみんなホントによく頑張ったよ。
特に真知子ちゃんなんかさ最初に大女将に女将失格って言われてるからね。
しかもあれだよな?君失踪してるよね?
(香)そうそう。
あのときはホントに心配した。
(宗佑)うん。
ごめん。
反省してる。
(佑美)でも私たちまた立ち上がって頑張る真知子を見ていてすごい励みになった。
(香)そうね。
真知子が頑張ってるから私もって。
(綾)私も勉強になりました。
(綾)これからは真知子さんのように自分の気持ちをしっかり持って自分の足で歩いていくつもりです。
(宗佑)うん。
私みんなと一緒にこの女将塾で修業したこと絶対に忘れない。
一生の心の宝にする。
(香)私も。
(佑美)私もよ。
(綾)はい。
食べよう。
(香・佑美)うん。
食べよう。
そっか。
女将塾ももう終わるんだよな。
(香)ああ。
おなかいっぱい。
(佑美)終わった。
あっ…。
(香)じゃあ私たち先に帰ってるね。
(佑美)うん。
あっ。
ちょっ…。
ちょっと。
(香・佑美)お先。
じゃあね。
(従業員)お待たせいたしました。
(陣内)奈緒子さんから聞いた。
君が断った理由。
すみません。
本当に陣内さまには申し訳ないと思っています。
(陣内)君が決めたことだ。
何も言うつもりはない。
はい。
(陣内)この前俺が言ったこと覚えてる?
(陣内)《君にパートナーになってもらいたいと思っている》俺は周りの人から最近言われるよ。
よく笑うようになったって。
きっと君の笑顔を見てるうちにそうなったんだろうな。
返事を聞かせてくれないかな?私陣内さまのこと好きかもしれません。
でもまだ夢をかなえていないんです。
民宿を再開するという。
それをかなえるまでは恋はなしです。
ごめんなさい。
またここでもお預けだな。
そんな…。
いいよ。
こうして君と再会するまで20年以上かかったんだ。
あと少し待ってみる。
陣内さま。
俺もこの金沢で和風旅館の再建という大きな仕事がある。
恋はなしだ。
またお互い笑顔で会えるときまで頑張ろう。
はい。
そしていよいよ女将塾最後の日がやって参りました
皆さんにはこれからのことを決めてもらいます。
女将塾を無事卒業した皆さんには金沢や能登の旅館から女将に来てほしいというお話がきています。
その中で皆さんにそれぞれに合った旅館を私から提案させてもらいました。
香さんには海外からのお客さまを積極的に受け入れたいという和倉温泉の旅館を薦めました。
(香)はい。
私は海外の人たちに日本の文化としてのおもてなしを伝えていきたいと思っています。
ですのでそのお話喜んで受けさせていただきます。
分かりました。
では先方さまにはその旨すぐにお伝えしときますね。
(香)はい。
よろしくお願いします。
佑美さん。
佑美さんにももちろん旅館からお話がきているのだけど銀座のみどりママからもぜひお店で働いてほしいというお話がきていると伝えましたが。
(佑美)はい。
みどりママのお申し出はうれしいのですが私は今金沢の旅館で女将をしてみたいと思っています。
では?はい。
奈緒子さんから薦めていただいている湯涌の旅館の女将の話お受けしたいと思います。
綾さん。
綾さんにも色々とお話がきています。
ここにきてもう一つお話があります。
どう?陣内さまの旅館で女将として働いてみませんか?えっ?陣内さまの?ええ。
これは私から陣内さまに申し出たことなんだけど陣内さまも了承してくださいました。
綾さんは自分にはなくて真知子さんのおもてなしにあるもの。
それが何なのか今はよく分かってるはずです。
だからあなたを陣内さまの旅館に推薦したんです。
どうかしら?分かりました。
この私でよければ喜んで引き受けさせていただきます。
そして真知子さん。
はい。
あなたは能登のおばあちゃんの民宿を再開させるのね?はい。
必ず再開してみせます。
本当にこうして皆さんといられるのもこれが最後ね。
香さん。
あれからお母さまとはちゃんとお話しした?はい。
電話で何度か。
今後のことも話しました。
母も喜んでくれてます。
(知寿子)《いったいかぐらやさんは人の娘を何だと思ってらっしゃるんですか?》《体よく仲居代わりに塾生をこき使おうとしているだけじゃありませんか?》《女将になれるというおいしい餌で釣って》
(香)《もういいかげんにしてよ。
お母さん!》《女将さんが私たちにどれだけよくしてくれてるか知りもしないでよくもそんなひどいこと》《香?》《私はもう二度とお母さんの言いなりにはなりません!》《東京へは一人で帰ってください!》《私は私の意思でかぐらやに残って女将修業続けます!》またお母さまと一緒にぜひうちにいらしてくださいね。
はい。
佑美さん。
佑美さんは女としてではなく「女の将」女将としてこれからは勝負していくのね?はい。
(みどり)《実はね私先日から佑美ちゃんをうちにお誘いしてるの》
(佑美)《みどりママは私に自信を取り戻させてくれたんです》《こんな私をちゃんと認めてくれたんです》《女将塾とは違うんです!》《佑美さん》《今日一日考えたんですけど私…》《辞めるなんて言わないでね。
佑美さん》もしまた迷うことがあったとしてもこのかぐらやでの修業を思い出します。
もう決して辞めるだなんて言いません。
綾さん。
あなたは最初から女将としてやっていける人でした。
《宮崎綾です。
よろしくお願いいたします》《実家は山代温泉郷の旅館です》《子供のころから旅館の仕事を手伝っていました》
(陣内)《ほら。
笑顔》《あっ。
はい》
(綾)《真知子さんと陣内さまが一緒にいるというだけで心がざわつきます》《2人が楽しそうにしているのを見るともうどうしていいか分からなくなって…》そんなあなたがこれからは老舗旅館とは違った新たなおもてなしをやっていこうと決意してくれたこと。
本当にうれしく思っています。
はい。
そして真知子さん。
はい。
フフフ。
あなたには最初から驚かされました。
《「千里の道も一歩から」》
(志乃)《えっ?》《「終わりよければ全てよし」物事は最後が肝心》《最初の一歩から歩き始めた千里の道を必ず最後まで歩きとおす覚悟があります》《大女将。
大丈夫ですか?》
(志乃)《女将塾を辞めこのかぐらやから出ていってもらいます》《どうしてその夢を諦めたの?》《どうして民宿を再建する夢を諦めたのかって聞いてるの》《真知子さん。
私もう一度よく考えてみてほしいの》《私女将になって民宿をもう一度やる夢を諦めたくないんです》「客の心ともてなす心が響き合う。
それが宿」というあなたのおばあちゃんの言葉。
そしてこのかぐらやで代々の女将が言い伝えてきた言葉。
「よき思い出は心の宝」「その宝をつくっていただくことこそおもてなしの心」女将の道を極めていく上で一番大切にしなければならない心と心。
心と心。
この2つの心を私から旅立つ皆さんへのおくる言葉とさせていただきます。
(一同)はい。
(知子)寂しくなるわね。
(弘美)そうだね。
(和代・知子)うん。
(一同)お世話になりました。
(辰夫)ああ。
(辰夫)みんな笑顔を忘れんようにな。
お客さまだけやのうて従業員にとっても女将の笑顔は心強いものなんや。
(一同)はい。
(房子)皆さん。
(房子)この3カ月よく修業頑張りました。
(増岡)ホント房子さんのきついしごきによく耐えられました。
(房子)はい?
(増岡)でしょ?
(房子)はい。
真知子さん。
奈緒子さんがお呼びよ。
あっ。
はい。
これは私の花嫁のれんよ。
これをくぐってこの家の嫁となりかぐらやの女将となる決意をした覚悟ののれん。
覚悟ののれん。
真知子さんにもこの花嫁のれんを受け取ってほしいの。
えっ?まあ嫁ぐわけではないんだけれど今の私の気持ちは娘を嫁がせる親心にも似てるしね。
これを私に?これに描かれているのはね能登大橋と能登の海よ。
何度波が押し寄せてきてもくじけずに耐え続ける。
そんな覚悟をしてほしいの。
あなたはこれから一人で民宿を立て直し再開していかなければならない。
一番険しい女将の道を選んだあなたにこれを贈りたいの。
覚悟はいい?真知子さん。
はい。
覚悟はできてます。
何があってもくじけません。
うん。
・失礼します。
はい。
大女将。
そろそろ塾生さんたちが。
今おまつさまに報告しとったんです。
塾生の皆さん全員が今日このかぐらやから旅立っていくって。
はい。
ほやけどあの真知子さんにはもう最後の最後まで振り回されっ放しやったねぇ。
せっかく陣内さまの旅館の女将になれたというがに。
私が勝手を許したんです。
申し訳ありません。
ほやけど「初志貫徹」ほういう生き方が真知子さんにはふさわしいのかもしれませんね。
大女将。
あっほうや。
女将の大事な仕事の一つに人を育てるということがあります。
今回の女将塾は奈緒子さんにとって大切な女将修業の一つでした。
はい。
ほして全員が合格となった今もちろん奈緒子さんも合格です。
ありがとうございます。
(一同)お世話になりました。
私たちはこのかぐらやでの修業を一生の大事な思い出にすることを約束しました。
「よき思い出は心の宝」「その宝をつくっていただくことこそおもてなしの心」皆さんの新たな旅立ちを心よりお喜び申し上げます。
本当に…。
(一同)ありがとうございました。
頑張るまっしや。
ねっ。
困ったことがあったらいつでも連絡してね。
うん。
(辰夫)体に気ぃ付けや。
(房子)頑張ってよ。
ねっ。
みんなね。
(増岡)頑張ってください。
頑張って。
元気でね。
ここからは別々の道を行くんだね。
これからは女将として…。
(一同)気合入れるっちゃ!
そして数日後…
2時間半はやっぱり早いね。
そうですね。
お母さまにもお目にかかれてお元気そうでよかったわ。
いや。
もうわざわざ来ていただいて。
母もホントに喜んでました。
ほやけどホントに疲れたわ。
とんぼ返りでしたものね。
ほうやなあて。
ほうやなあて?女将塾です。
でもお母さんも張り切ってらしたじゃありませんか。
はあ!?私より厳しく指導されていたと思いますよ。
ホントに言いたいこと言うようになって。
お母さんの半分も言ってません。
言うとるやないかいね。
嫁の分際で。
嫁でも思ったことは言わせてもらいます。
そうじゃないとお母さんの下ではやっていけませんので。
はっ?私はもう弱き嫁の立場に逆戻りする気はありません。
またこれからも嫁としてかぐらやの女将として精いっぱい頑張らせていただきます。
くっ…。
うーん。
2015/03/27(金) 13:30〜14:00
関西テレビ1
[終]花嫁のれん #60[字][デ]【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】
女将塾の卒業試験をどうするか悩む奈緒子(羽田美智子)に志乃(野際陽子)は…。一方、陣内(須賀貴匡)は真知子(矢田亜希子)に想いを告白!やがて卒業試験が行われ…。
詳細情報
番組内容
『金沢女将塾』の卒業試験に一番で合格した真知子(矢田亜希子)。ところが真知子は、陣内(須賀貴匡)の旅館の女将にはなれないと断る。その理由は奈緒子(羽田美智子)の予感していた通りのものだった。おばあちゃんの民宿を再建したいという真知子の強い覚悟は変わっていなかったのだ。
香(広澤草)も佑美(川村ゆきえ)も「かぐやら」に来た時よりさらに成長し、さらなる女将修行をすべく歩み出す。
番組内容2
綾(原田佳奈)にもたくさんの旅館から声がかかるが、まだ迷っていた。そんな綾に、奈緒子は陣内リゾートの新しい旅館の女将にならないかと提案し…。
女将塾の責任者をやり遂げた女将の奈緒子もまた、大女将の志乃(野際陽子)から合格を貰うことに。しかし、嫁が勝手に始めたことでほとほと疲れ果てた、と姑としての嫌味をチクリ。開業したばかりの北陸新幹線のホームで奈緒子も負けじと言い返し…。
番組内容3
さてさて、どうなりますことやら…。
出演者
神楽奈緒子:羽田美智子
神楽志乃:野際陽子
片瀬真知子:矢田亜希子
宮崎 綾:原田佳奈
白山 香:広澤 草
石野佑美:川村ゆきえ
神楽翔太:草川拓弥
神楽 幸:木村真那月
・
神楽宗佑:津田寛治
小島房子:沢田雅美
神楽辰夫:山本 圭 ほか
スタッフ
原作・脚本:小松江里子
演出:村田忍
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
伊藤一尋(テレパック)
沼田通嗣(テレパック)
東田陽介(テレパック)
音楽:富貴晴美
主題歌:東方神起「サクラミチ」(avex trax)
エンディングテーマ:東京カランコロン「夢かウツツか」(avex trax)
制作著作:テレパック
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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