韓国の防衛事業庁(防事庁)は、昨年8月に進水した次期護衛艦の4番艦「江原」(2300トン)について、設計とは異なる形で作られた部分があるとして、メーカーのSTX造船海洋に対し補完を要求した。防事庁が26日に明らかにした。
防事庁の関係者は「先月9日、江原の試験運航の最中に、いかりが落ちて水中音波探知機のカバーが破損した。原因を調査した結果、設計ではいかりを固定するピンが2本になっていたが、製造段階で固定ピンは1本しか取り付けられていなかった」と話した。
江原は、配管のつなぎ目も設計とは違う形で作られていたという。防事庁の関係者は「配管のつなぎ目は保護装置を取り付け、頑丈につながなければならないのに、単純溶接で継ぎ合わせた。最初の設計どおりに艦艇の補完を行うよう、STX造船海洋に是正命令を出した」と語った。STX造船海洋は、防衛産業不正で身柄を拘束された丁玉根(チョン・オククン)元海軍参謀総長の収賄事件に関与した企業だ。
江原は、試験運航を経て今年10月に韓国海軍に引き渡される予定だった。しかし今回の是正命令により、戦力化のスケジュールが遅れる可能性もあるという見方が浮上している。