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3号機の燃料プールのゲートにずれ
3月27日 4時05分

3号機の燃料プールのゲートにずれ
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東京電力福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールの調査で、燃料を冷やすプールの水をせき止めているゲートが、本来の位置からずれていることが分かりました。
今のところ水は漏れていないとみられますが、事故で落下した大型のがれきがゲートに接触しているおそれがあり、東京電力はがれきの撤去が水漏れを誘発しないか詳しく調べることにしています。
福島第一原発3号機では燃料プールにある560本余りの使用済み燃料の取り出しに向けて、水中カメラを使ってプールに落下したがれきの調査が行われています。
東京電力によりますと、この調査で、プールの水をせき止めている鉄製の2重のゲートが本来の位置からずれていることが分かりました。
ゲートはいずれも高さが8メートル程度、横幅が1メートル余りあり、画像から、水と接している内側のゲートは横方向に5センチから10センチほどずれているとみられ、外側のゲートは枠から外れているように見えるということです。
さらに、内側のゲートには、事故で落下した重さ35トンの燃料交換機の一部が接触している可能性があるということです。
東京電力はこれまでにプールの水位に異常はなく、内側のゲートは、プールの水圧で壁面に押しつけられているため、直ちに水漏れが起きる可能性は低いとしていますが、燃料交換機を撤去することで、水漏れを誘発しないか、詳しく調べることにしています。
3号機の燃料プールでは来月から燃料交換機の撤去を始め、ことし9月末までに燃料の取り出しを始める計画ですが、調査の結果しだいでは、計画に影響するおそれもあるということです。

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