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ノーパンの開放感か、着パンの安心感か。
パンツを履くか履かないか。
永きにわたり現代人につきつけられてきた命題である。 答えの出ない悩みに終止符を打つべく、両方やってみてどっちがいいのか確かめました。 「未体験の履き心地」とは今回の記事は下着メーカーの雄、ワコールとのコラボ企画である。
ワコールといえば女性用下着のイメージが強いが、実は男性用のパンツもあるらしいのだ。 これがワコールの男性下着「BROS」。うたい文句は「男性が知らなかった気持ちよさ」である。
被験者は男性5名今回、ノーパンと着パンとの比較実験に臨むのはライター5名。
今日はこれを履いてもらいます。
左から大北さん(普段からパンツを履いている)、クリハラさん(普段からパンツを履いている)、西村さん(普段からパンツを履いている)、玉置さん(普段からパンツを履いている)、そして撮影している安藤(自宅ではたまにノーパン)。
玉置「イタリア製のスーツみたいですね。」
正直なところ、僕を含めここに集まった5人はこれまでさほどパンツに気を使ったことがなかった。最近ボクサータイプに変えたという西村さんにしても、その理由は「特に、なんとなく、ですかね」程度という。
ちなみに今回の記事、コラボではあるが以後直接パンツを履いた写真は出てこないので安心して読み進めていただきたい。 着パンの状態。ここから先は主にこういう写真です。
一人ずつ別の部屋で履き替えてもらっていると「どうせ写らないなら別に履き替えなくてもよくないですか」という意見が出た。なに言ってるんだ。真を写すと書いて写真である、ちゃんと履いてもらう。
パンツを履いた状態で外に出てもらいます。
パンツを履いた状態て外に出てもらった。どうですか、みなさん。
「心なしか運動ができるようになったような気がします」とは玉置さん。さっそくいい感想が出た。確かにこのパンツ、ピッタリしているのにきつくない。感動するほどではないにしろ、履いているのを忘れる軽さだ。 初心を忘れないうちに、さあ実験を始めよう。 パンツを履いて自転車を漕ぐそれではパンツを履いたまま、まずは軽い運動をしてもらう。
種目はサイクリングである。サドルに座った状態で足を動かすサイクリングは、パンツの有無の違いを如実にあぶり出すのではないかと期待している。 どうですか、みなさん。 「さわやかな感じです。特に違和感はないかな。」
「まるでパンツを履いていないみたいです。」
「今ならフルマラソンでも走れそうな気がします」
ライター玉置さんがこのパンツをとりわけ気に入ってくれていた。赤いパンツを渡したとき、イタリアのスーツのようだと言っていた彼だ。 「女性が下着を選ぶわけがわかったような気がします」
コラボだから気を使ったコメントを集めているわけではない。 玉置さんは釣りが趣味の、いわば海の男である。老人と海は読んだだろう。あのおじいさんが嘘を言うだろうか。海の男は全体に正直なのだ。 パンツを履いて海を見に行く自転車に乗って我々が向かった先は海である。パンツを履いた状態と脱いだ状態とでいい景色を見比べるためだ。感じ方に違いはあるのか。
遠くに海が見えた瞬間、声が出た。
坂道を上り、視界がひらけて目の前に海が現れた瞬間だった
「うわー!」 一同声を上げる。 「これは、ちょっとカメラ取りに帰っていいですか」
大北くんがカメラを取りに帰った。
海はいい。その広さ、美しさには素直に感動する。 しかし今になって考えてみると、男5人で海に来ただけでこれくらい感動したのは、もしかしたら履き心地のいいパンツを履いていたからかもしれない。守られているという安心感が「感動する」という本来僕たちの持つ力を引き出したのではないか。 ロケ地:石垣島
「きれい」「透明」「きもちいい」
自然を前にすると、人は素直になる。 「うわー、これ全部サンゴじゃないですかー」
ひとしきりはしゃいだ後でみんなに聞いてみた。
ところでパンツの感想はどうですか。 「そうでした、しゃがみやすいような気がします。」 「履いていることを忘れていました。つっぱる感じがしないからかな。」 サンゴを拾うにも履き心地のいいパンツは一役かってくれました。
次は対極、パンツを履いた状態で恐怖を体験してもらうことにする。
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