川崎市の中学1年、上村遼太君(13)の殺害事件を受け、文部科学省は26日、学校と警察の連携状況の緊急調査結果を公表した。警察と情報交換する「学校警察連絡協議会」を全国の小中高校など約3万7千校の96%が設置している一方、開催頻度は「年間5回以下」が約8割を占めた。
同省児童生徒課は「各学期に1回だけ開くなど協議会が形式的になっている恐れもあり、警察との連携状況を改めて確認する」としている。
2014年度の協議会の開催状況を教育委員会などに尋ねたところ、2~5回が64%と最も多く、1回という回答も18%あった。6回以上開催していたのは19%だった。
協議会で学校から警察への報告対象としている児童生徒(複数回答)は「犯罪行為や不良行為をした」(89%)、「非行集団に加入している」(76%)、「いじめ、虐待を受けている」(75%)など。すべて実名で報告しているのは3割前後で、すべて匿名も3割前後だった。
調査は3月12~23日に実施した。
警察、学校