屋久島:登山者に「入山協力金」来年春から実施へ

毎日新聞 2015年03月26日 21時55分(最終更新 03月27日 00時22分)

 世界自然遺産・屋久島を擁する鹿児島県屋久島町は26日、町議、商工会などで作る「入島税等検討会議」を開き、屋久島の環境保全にかかる費用を入山者に負担してもらう「屋久島世界自然遺産地域入山協力金」の概要案をまとめた。6月にも町議会に条例案を提案し、2016年4月1日に施行する予定。

 入山協力金は縄文杉への主要登山道入り口3カ所に人を配置して徴収する予定。トイレや登山道の維持管理費や遭難防止のパトロールの費用などに充てる。町によると、基本額は1000〜1500円で山中泊の場合は2000円を想定している。

 屋久島は避難小屋トイレの、し尿搬出費を賄うため、08年から「保全募金」(1口500円)の協力を呼びかけている。搬出費は年間で2000万円以上かかり、募金だけでは足りず、赤字の状態が続いている。【杣谷健太】

最新写真特集