新十両錦木、夢へ一歩 「目標は横綱」力強く


 【大阪支社】大相撲夏場所で新十両となる盛岡市出身の錦木(24)=本名熊谷徹也、伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中=は25日、大阪市のボディメーカーコロシアムで記者会見し「正式に決まるまではドキドキしたが十両に上がることができてうれしい。横綱になることを目標に頑張りたい」と満面の笑みで話した。

 前相撲は三番出世。現在幕内の栃ノ心や松鳳山らの同期を見て「この人たちに勝てるのか」と衝撃を受けた。その後は「ちょっと上の人を目指してやってきた」と身近な目標を立て「それを一つずつクリアしようとした」と振り返る。関取になっての感想を聞かれると「15日間相撲を取れるのが楽しみ」と喜んだ。

 江戸後期の大関がつけた由緒あるしこ名を負う。重圧があるかと思いきや「まずはしこ名に負けないように大関を目指し、最終的には横綱に上がりたい」と力強く語った。

 師匠の伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)は「もっと早く上がるかと思っていたが苦労した。その分喜びも大きい」と目を細め、「まだまだ課題はあるが、腕力、足腰は十分強いので、速攻の相撲をすることで番付を上げるだけの力は持っている」と評価。「これから15歳で入ってくる子たちの見本になってほしい」と期待した。

【写真=笑顔で十両昇進の会見に臨む錦木(左)と伊勢ノ海親方=大阪市・ボディメーカーコロシアム】

(2015/03/26)
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