おはようごさいます。僕です。
1巻完結の漫画の記事を書いた時に「蓮華」というマンガを紹介しています。
その時に「あ、俺こういう『手』がわけわからんことになっているマンガ好きだ」というのに気づきましてせっかくなので僕の趣味を押し付けてみようかなと。そう思った次第であります。
手がおかしなことになってる作品の魅力
そもそも手がおかしなことになっているって何なんだって感じですが、手が「機械」だったり「化け物」だったりする話です。この「人」+「人外のモノ」という組み合わせに何か惹かれるんですよね。こうやって書くとサイコパスみたいですね。
こういう作品は十中八九主人公が『手』の暴走に振り回されます。本来なら一番信用できる自分の手が「暴走」するんですからね。その葛藤とかが物語に深みを与えて名作に仕上がることが多いんです。
ここまで導入部分で何が言いたいかわからんエントリーを書くことになるとは思わなかった…作品の紹介とかまで見てもらえれば僕の言いたいことに2%ぐらい伝わるかもしれません。ではどうぞ。
『寄生獣』/ 泉新一 × ミギー
寄生獣とは
ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が飛来する。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、超人的な戦闘能力で他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後の頭部はもはや人間の物ではないが、自在に変形して人間そっくりに擬態する。彼ら「(寄生生物)」は高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。
マンガの名作をあげる掲示板とかには必ずと言っていいほど推薦される寄生獣。今アニメもやっています。人間、寄生獣、中間(新一+ミギー)の立場から物語は動きます。なお1巻の表紙のキャラクターは瞬殺されます。なんで1巻の表紙にこいつ使ったんやろか…
手はどうなってるの?
主人公・泉新一の頭を乗っ取ろうとしたパラサイトは新一の抵抗にあい「右手」に寄生してしまう。こうして新一とパラサイト「ミギー」の奇妙な共同生活が始まることに。
ミギーは「パラサイト」であり、いわば「考える筋肉」です。戦闘時には主に刃物に変わりますが、遠くの敵を倒すために投石用に変形したりします。
『寄生獣』の見所
自分が生きることしか考えない「ミギー」と人間新一。最初は自分の身を守るために人を殺そうとするミギーを止める新一もやがて「人」と「パラサイト」の間で揺れ動くことになります。その新一の葛藤こそがこの物語を名作にしたと思います。
途中から新一の全身にミギーの細胞が飛散し「超人」化しますが、そこからはアクションとしても非常に面白いです。
『蓮華』/ 蓮華 × 仕掛けの右腕
『蓮華とは』
大戦を終わらせるために人斬り人形。極楽浄土の名前を持つ「蓮華」は仕掛けでできた右腕を持っていた。その手で斬られたものは傷みさえ憶えずそこにいけるという。人斬りの人形である蓮華が旅を通して人になっていくお話。
以前の記事にも書いた蓮華。大戦を終わらせるために現れた人斬りの人形である蓮華が旅を通して人になっていく話です。
手はどうなっているのか
「母さま」から人形の中で唯一「仕掛けの右腕」を 与えられた連華。その右手で斬られたものは傷みを憶えずに極楽浄土へ行くと言われており、物語の敵役はこの右腕に斬られることで救われるというなんとも切ない話になっています。
『蓮華』の見所
そもそも「人形」の正体は明かされていないんですが人から「感情」を取ったものみたいなニュアンスだと思います。「愛」をくだらないものとする母さまを「あなたにもらった右腕が母さまを斬って人になれと言っている」と斬り捨てる蓮華。斬られながら蓮華に与えた右腕こそが「愛」だったと気づく母さま、その母さまを愛するあまり蓮華に復讐する人形、人になりたい蓮華の戦いが見所です。あ、1巻で終わるので伏線は回収しません。
『ARMS』 / 高槻涼 × ARMS
『ARMS』とは
体の一部に「ARMS」と呼ばれるナノマシンを移植された少年少女がその秘密を狙う巨大組織エグリゴリと戦う話。
ARMSはこの記事で少し触れています。
手はどうなっているのか
主人公の高槻涼は右腕に「ARMS」を移植されています。ARMSとは宇宙の金属生命体アザゼルから人に移植するために作られたナノマシンで主人公のARMSは「ジャバウォック」と呼ばれており世界を滅ぼすほどの力を持っています。
ARMSが自然治癒力を持っているのですが、主人公のARMSは「ARMS殺し」と呼ばれる爪を持っておりその爪で傷つけられるとARMSでも再生できないというチートです。
『ARMS』の見所
そもそも右腕にとどまらず全身がARMS化します。特に主人公は世界を滅ぼすほどの力を持っておりその力を恐れていますが、しょっちゅう暴走します。その力に怯えつつ向き合っていく主人公といざとなったら止めてやるという仲間たちの戦いが見所ですね。
全身がARMSとなった主人公。手どころか全身がおかしなことになっています。
『もののけ姫』 / アシタカ × タタリ神
『もののけ姫』とは
森を侵す人間たちとあらぶる神々との対立を背景として、山犬に育てられた「もののけ姫」と呼ばれる少女サンとアシタカとの出会いを描く。エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリ神」に死の呪いをかけられる。そのタタリ神の中からでてきたものは、鉛の塊だった。肉を切り裂き、酷い痛みと苦しみを与えたその鉛。西で何かが起こっている……。アシタカは己の運命を見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。
いや、マンガじゃないんですけどね。映画界からアシタカ先輩に来てもらいました。説明不要のジブリの傑作映画ですね。ジブリの中では戦闘シーン多めの珍しい作品かと。
手はどうなっているのか
村を襲ったタタリ神を殺したことで呪いをかけられたアシタカ先輩。右腕にとんでもない力が宿っておりタタラ神の力を発動した状態では完全に無双します。
『もののけ姫』の見所
アシタカ先輩の力を使うシーンはかなり迫力あります。弓で首チョンパとか。上の画像とか幽遊白書の飛影さながらの迫力です。アシタカ先輩パねえっす。
その他手がおかしなことになっている作品たち
『ZOMBIEPOWDER.』/ 芥火ガンマ×鎧の右腕
久保帯人師匠の打ち切り作品。主人公は右腕に鎧を仕込んでいて大剣を持っています。打ち切られてます。
『地獄先生ぬ~べ~』 / ぬ~べ~ × 鬼の手
地獄先生ぬ?べ?NEO 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 真倉翔,岡野剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/04
- メディア: Kindle版
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ぬ~べ~は左手が自身に封印した『鬼の手』です。かなりチートです。ドラマはなかったことにして下さい。
烈火の炎 / 烈火 × 八竜
サンデーの幽遊白書『烈火の炎』。主人公の烈火の右腕には「八匹の炎龍」が封印されており烈火はその龍の能力を駆使して戦います。
炎龍もかなりチート。
ベルセルク / 機械の義手
といっても大剣がメインなんですが。ただ力に飲まれるといった描写は他の作品とも共通するところ。ほんとこの作品だけは未完で終わらないで欲しい。
Get Backers / 美堂蛮
↑のアプリでGet Backersはタダで読めます。
主人公の美堂蛮は「邪眼」のイメージが強いんですが最後のほうでは手がおかしなことになっています。
ARMSやん!とてもいい夢見れそうにありません。
あとがき
どうでしょう?手がおかしなことになってる作品の魅力が2%でも伝わったでしょうか?え、伝わっていない?おかしいなー。