ニュース詳細
エボラ出血熱の不活化ワクチン開発3月27日 4時23分
k10010029241_201503270440_201503270444.mp4
西アフリカで流行が続いているエボラ出血熱のワクチンを東京大学医科学研究所などのグループが開発し、
サルを使った実験で病気の発症を抑えることに成功しました。
病原性をなくした「不活化ワクチン」の開発はこれが初めてでグループでは、安全性の高いワクチンの実用化につながるとしています。
サルを使った実験で病気の発症を抑えることに成功しました。
病原性をなくした「不活化ワクチン」の開発はこれが初めてでグループでは、安全性の高いワクチンの実用化につながるとしています。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授などのグループは、エボラウイルスが増殖するのに必要な「VP30」という遺伝子を取り除き、ヒトに感染しないエボラウイルスを作り出しました。
さらにこのウイルスに過酸化水素水を加えることで病気を引き起こす力をなくし、「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプのワクチンを開発できたということです。
このワクチンをサルに2回接種したところ、致死量のエボラウイルスに感染させても症状が出なかったということでグループでは、効果を確認できたとしています。
エボラ出血熱は西アフリカでの流行が1年以上続き、1万人以上が死亡していますが不活化ワクチンが開発されたのはこれが初めてだということです。
河岡教授は「現在、臨床試験が行われているワクチンは、ウイルスの毒性が残った生ワクチンで安全性に課題がある。今後は、1回の接種で効果が得られるよう改良したうえで、臨床試験を進め、早期の実用化を目指したい」と話しています。
さらにこのウイルスに過酸化水素水を加えることで病気を引き起こす力をなくし、「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプのワクチンを開発できたということです。
このワクチンをサルに2回接種したところ、致死量のエボラウイルスに感染させても症状が出なかったということでグループでは、効果を確認できたとしています。
エボラ出血熱は西アフリカでの流行が1年以上続き、1万人以上が死亡していますが不活化ワクチンが開発されたのはこれが初めてだということです。
河岡教授は「現在、臨床試験が行われているワクチンは、ウイルスの毒性が残った生ワクチンで安全性に課題がある。今後は、1回の接種で効果が得られるよう改良したうえで、臨床試験を進め、早期の実用化を目指したい」と話しています。