地球イチバン「世界一服にお金をかける男たち」

地球イチバン選「世界一服にお金をかける男たち」
http://www4.nhk.or.jp/ichiban/x/2015-02-12/21/5437/


 「地球イチバン」を毎週録画しております。その中で「サプール」の回がすごい好きで、去年録画して多分ブルーレイに焼いたのですけど、再放送(自動録画)も改めてもう一回見てしまいました。すごい好きです。
 テレビの画像をすぐキャプチャーできたらいいんだけどねえ。
 というのは、タイトルの通り「おしゃれする人」の話なのね。だから見た目がすごく需要なのです。

 簡単に番組の概要を書くと「今後にサプールという金がないのにとんでもなくおしゃれをする人たちがいて、その人たちの文化を学ぶ」という内容。リポーターはダイノジ大地。
 どのような人たちかは画像検索でごらんください(⬛︎)。本人曰く「上品な着こなしをする平和的な人間」だそうな。争いをせず、エレガントに振る舞うのみで、サプールとして何をするのかは紹介されなかった。多分、サプールとしてやってることは本当に「エレガントに振る舞う」のみなんだろうと思う。実際、映像では格好つけて歩いたり、歩き方の対決をしているだけだった。

 何に驚いたのかというと、めちゃくちゃ格好良いのですよ。破格に。僕はおしゃれを分解する脳が発達していないから何も言えませんが、いい服を着て、格好つけて歩くと、その辺を歩く人と全くステージが違って見える。そして、その見た目に自覚的であることがわかる。女の人が、自分の顔のどの角度がよく映るかを理解しているような感じで、服を着た自分を信頼して、気後れせずに格好をつけると、本当に圧倒されるのです。
 だからまず単純に、「良い服を着る」ということの意味がよくわかった。良い服を着ることで、自分がどのような人間かをはっきり分からせることができる。それ自体も服の機能であることがわかる。服が着ている人間の質も変えてしまうということがわかる。少しだけ、コスプレしたいという人の気持ちが理解できた。
 僕は常々、最もおしゃれな服というのは、現実の世界で最も用のない別世界の服装であるコスプレ全般を指すのではないかと考えている(し、実際に言ってポカンとされたこともある)が、舗装されてない土の道路とボロボロのコンゴの街並みに、上下レモン色のスーツや、ピンクの革靴や、白のレースあみあみの靴下を身にまとった人が現れるとあまりに現実感がない。サプールって、コスプレなのだ。今最も必要のない格好をすることで、今いる場を現実じゃなくしているわけだ。そういう遊びなわけだ。

 エレガントなコスプレ中なので、争いはしない。気取る。それ以上別にしない。
 見た目が変わると人が変わる。一時的に変われることを知ってるので、そのために金を使う。この趣味自体がさ、自己満足を中心に、おしゃれであることを競うのみって、最高にエレガントだと思った。歴史的には、フランスの植民地だった背景から、抑圧された状況だからこそ、心の余裕を服によって作り出したらしいです。
 おしゃれってしなくても死なないし、僕も無駄なもんだと考えがちなんですけど、このくらいまで無駄が固まると文化と名がついて、非常に理解されにくくてやってる本人は最高に楽しんでいるという、幸せな状況を生むのだと思った。だってさ、これ全く産業にできないよ。何もしてないから。
 この理解されにくさに対して、明らかにわかる格好よさに感動したんです。

 自分のために良い服を着たいと思ったし、その感覚は、金出して失敗しながら修得しないと得られないとも思いました。グレードの高いおしゃれってのはあるようですわ。

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