北島三郎78歳の挑戦〜最終公演の軌跡〜 2015.03.26


(男性)サブちゃん!サブちゃん!
(女性)頑張って下さ〜い!たくさんのファンに迎えられるのはこの人サブちゃん。
北島三郎78歳。
長い芸能生活の中で大きな決断をしました。
・「北の漁場はヨ」46年続けてきた長期座長公演に終止符を打つ事にしたのです。
・「死に場所サ」・「祭りだ祭りだ」サブちゃんはいつだってステージを見に訪れた客を夢心地にしてきました。
・「伜一番船をこげ」今なお愛されるステージをなぜやめてしまうのか。
(リポーター)これ確認ですけどもやめちゃうんですかねほんとに?・「これが日本の」思えば2年前にも突然「紅白」を退き世間を驚かせたサブちゃん。
ありがとうございました!ありがとうございました!全てはお客さんの笑顔のためにと重ねたその数…なぜやめるのか。
答えは長年日本の芸能界を牽引してきた男の「引き際の美学」にありました。
北島三郎78歳。
最終公演に挑む姿を追いました。
ありがとうございました!
(社員1)おはようございます。
(社員2)おめでとうございます。
(社員3)おめでとうございます。
2014年1月「紅白」を卒業して初めて迎える新年。
この日は仕事始めでした。
心新たにこの午の年からまた第一歩のつもりで…。
実はこの時「紅白」に続いて長期座長公演をやめる決心をしていたのです。
それが発表されたのはその3か月後舞台の制作発表の場でした。
どうも皆さんこんにちは。
お忙しい中ありがとうございます。
50年の頃からぼちぼちひとつきの公演には俺もちょっと一本また線を引いてこの辺でという決心で…北島三郎さんが座長公演を始めたのは昭和43年31歳の時でした。
当時歌と芝居で何万人もの客を集める長期座長公演は一流歌手の証し。
以降北島さんは46年にわたり東京大阪名古屋福岡などの都市で延べ1,000万人の客を沸かせてきました。
あっしは訳ありまして今旅中の身でござんす。
以前はこの天竜一家でず〜っと世話になっていたもんです。
公演は2部構成です。
1部は北島さん主演の人情時代劇。
・「らっせらあらっせらあ」そして2部は歌謡ショー。
大がかりなセットに乗って熱唱するダイナミックなパフォーマンスが繰り広げられます。
・「大漁祭り」圧巻のステージはファンの心を捉えて離しません。
よっ!最後の公演にサブちゃんが選んだ演目は人のつながりや義理人情を描いた人気の…アウト。
(笑い声)台本も自分で書くのがサブちゃん流。
都内のホテルに何日も泊まり込んでオリジナルの脚本を書き下ろします。
ペンネームは…飛び出していく。
サブちゃんが初めて公演をした頃は別に作家がいて決められたセリフで芝居をしていました。
しかし客と一体になった芝居がしたいと思いもう何十年も自分でストーリーを作っています。
やっぱりこのお客さんに「俺は今日から旅に出るんだよ。
その間お前さんつらいだろうけどよ」っていう。
必ずその前に客に振っていくんです。
そうするとお客さんも「旅に出るの?」って応えてくれるんですよ。
え〜い!誰だ!?起き上がれ!ちくしょう!出来上がった台本をもとに芝居の稽古が始まりました。
(男優)亭主も亭主なら女房も女房だ。
それ言えばいいんだよ。
「亭主も亭主なら女房も女房だ」って。
(男優)亭主も亭主なら女房も女房だ。
まだここ足載っけない。
(男優)載っけない。
はい。
サブちゃん台本だけでなく芝居の演出もやります。
たとえ親は凶状持ちでも娘には何の関わりもない事。
ましてお千代は…。
サブちゃんいや北島座長率いる座員およそ120人。
東京大阪福岡の3か所を共にする仲間たちです。
5月25日公演まであと3か月。
川崎の町工場ではサブちゃんの公演のためのセットが作られていました。
今希望されてるのはこっちです。
事務所では歌謡ショーのクライマックス「まつり」の演出を打ち合わせていました。
(拓克)かぶとこういう感じになるじゃん。
どのかぶとを使ったにしても。
(拓克)見せたくない。
この方はサブちゃんの弟大野拓克さん。
30年以上にわたり歌謡ショーの演出をしてきました。
拓克さんは10歳年上の兄サブちゃんに殊更かわいがられてきました。
高校を卒業した拓克さんは兄を頼って上京します。
そんな弟を付き人としてサブちゃんはそばに置きました。
・「祭りだ祭りだ祭りだ」拓克さんは舞台演出家として今や要となる存在です。
歌謡ショーの目玉となった「まつり」の大仕掛けは全て拓克さんの演出です。
「もっとお客さんに喜んでもらえるショーにしたい」と客席の頭上にせり出す装置を考えたのも拓克さんでした。
しかし拓克さんはこの時病に侵されていました。
末期がん。
余命3か月と宣告を受けていました。
「自分の体より兄の最後の舞台を成功させたい」。
この日も入院中の病院から打ち合わせに駆けつけていたのです。
(拓克)これはできないけどじゃできない代わりにこう見せればいけるんじゃないかとかそういう方法考えていかないとさ。
与作じゃないよ。
残された時間を懸命に生きる姿がありました。
公演まで残り1か月。
弟の病院と仕事場を行き来する毎日でした。
この日は芝居で使われる主題歌のレコーディングです。
バンとね。
そう。
そうすと…ガンガン!2つね。
何にも音あと要らないですよ。
・「流れ」「弟のそばに寄り添ってあげたい」。
しかしサブちゃんが今やるべき事は目の前に迫った公演に向けて前に進む事でした。
この日入院中の拓克さんの容体が急変しました。
そして2日後拓克さんはこの世を去りました。
67歳でした。
公演11日前。
出演者全員が集まりました。
心配もかけました。
ご迷惑もかけました。
何となく何か一つネジが外れてるようなまだそんな雰囲気が…。
一緒に酒を飲んだり一緒に演出しながら叱られたりそして…それ故に…公演の初日を見る事なく逝ってしまった弟。
亡くなる直前までサブちゃんと演出の話をしていたといいます。
初日まであと6日。
いよいよ始まる東京公演。
次々と舞台セットが運び込まれます。
拓克さんが最後までこだわった大仕掛けの舞台装置も搬入されました。
そして迎えた初日。
サブちゃんの公演を楽しみにしている人たちの長蛇の列です。
(拍手)
(取材者)今どんなお気持ちですか?4,469回目最終公演の幕が開きました。
皆さんにお酒を。
まずはサブちゃん作演出の芝居「国定忠治」です。
俺は与作ってんだ。
・与作!?ああヘイヘイホーって。
(笑い)一瞬にして客を虜にします。
殺陣も決まりかっこ良く刀を収めるはずでしたが…。
みんな…。
・へい!
(笑い)
(笑い)
(歓声と拍手)刀さしたのはいいんだけれども裏返しになってるの知らねえもんだからなかなかささらない。
すぐ抜こうかなと思ったらなかなか抜けなくなって。
ハプニングを笑いに変えるところはさすがサブちゃん。

(「まつり」)そして歌謡ショーのフィナーレです。
亡くなった拓克さんのこだわりの演出。
かぶとが割れ金のシャチホコに乗ったサブちゃんがせり出します。
・「祭りだ祭りだ祭りだ大漁祭り」・「伜一番船をこげ」イエーイ!ウォーイエーイ!
(拍手)楽しんでもらえました?
(拍手)無事に初日を終える事ができました。
拓克さんもどこかで見守ってくれていたでしょう。
こういう舞台になったという事を言いたい。
ほんとに感謝します。
よ〜!一丁!
(一同)おめでとうございます!
(拍手)思わずなんか涙が…。
うちの嫁さんが持ってきた…この舞台に最後の舞台に一生懸命彼は歌謡ショーの構成を頑張りました。
(拍手)ふるさと北海道に帰ってきた北島さん。
年に1度の里帰りです。
待ち受けていたのは懐かしい顔ぶれ。
この日は小中学校時代の同級生みんなで喜寿のお祝いをしました。
(カメラマン)はいチーズ!ハッハッハッハッ!気の置けない同級生との語らいに笑みがこぼれます。
昭和11年北島さんは7人きょうだいの長男として生まれました。
実家は函館市からおよそ50キロ離れた知内町にあります。
里帰りに同行させてもらいました。
すると…。
一体何の事かと思っていると…。
(笑い声)北島さんのTシャツにプリントされていたのはお父さんでした。
長男の帰りをきょうだいみんなで歓迎しました。
この方は北島さんの叔母さん。
大好物の「おはぎ」を届けにきました。
私の叔母ちゃんが来る度にこれ持ってきて下さるんです。
大好きな母がいつも作ってくれていたおはぎ。
自分がいなくなってからも食べられるようにその味を妹に伝えていたのです。
「もし私が…」「だからあなた…」その気持ちつうのかな。
ふるさとに心を寄せる訳。
それはこれまで歩んできた人生にありました。
長男でありながら母の反対を押し切り歌手を夢みて上京したのは18歳の時でした。
「歌手になるまで絶対帰らない」という信念で上京した北島さん。
しかしなかなかデビューできず流しの演歌師として渋谷で歌う毎日でした。
だんだんだんだん…そんな北島さんにチャンスが訪れます。
昭和37年にプロ歌手としてデビュー。
「なみだ船」で…流しの演歌師などをして今日の座を得られたという北島三郎さん「ギター仁義」でございます。
よくとしの大みそか。
ついに夢だった紅白にも初出場を果たします。

(歓声と拍手)・「雨の裏町とぼとぼと」・「俺は流しのギター弾き」・「おひけえなすって手前ギターひとつの」・「渡り鳥にござんす」・「やればやれそな東京暮し」一度は捨てたふるさとに恩返しをするかのように歌い続ける北島さん。
・「帰ろかな迎えに行こうかな」・「帰ろかな」・「迎えに行こうかな」北島さんはデビューから53年の今もその思いは変わらないといいます。
歌謡ショーではふるさとや両親への感謝の気持ちをよく口にします。
思い出しますな18の時にふるさと北海道を後にしております。
東京へ向かって…北島さんの歌に観客は自らの人生を重ねます。

(「まつり」)中でもこの「まつり」は聴く者の心を揺さぶる北島演歌の代表作です。
作詞はなかにし礼さん。
この歌に遠く昔から伝わる日本の魂を託していました。
めでたいね寿ぐ…
(「まつり」)セイヤー!セイヤー!私たちが忘れてはならない日本の原風景…。
北島さんは歌で伝えてくれているのです。
・「一番船をこげ」東京での公演が始まって23日目。
サブちゃんは前人未到の記録を達成しました。
(歓声と拍手)
(取材者)おめでとうございます。
(一同)4,500回おめでとう!北島座長公演4,500回。
46年勤め上げた日本一の記録です。
(北山)おめでとうございます!
(拍手)気が付けばそうですか4,500回ね…。
(拍手)たくさんのお客様に支えられそしてスタッフ座員の皆さんに担いで頂き北島は幸せです。
ありがとうございます。
(拍手)
(笑い)連日満席になる座長公演。
なぜ今やめるのでしょうか?そこにはプロとして走り続けたサブちゃんならではの引き際の美学がありました。
プロとしての。
おととしサブちゃんはもう一つ大きなけじめをつけました。
「紅白歌合戦」からの卒業です。
1963年から通算50回の出場。
これもまた誰も成し得た事のない大記録でした。
サブちゃんが最後に出場した紅白の舞台裏です。
(スタッフ)出演者通ります。
よろしくお願いします。
すれ違うのは孫ほど年の離れた出演者。
なんで?なんで?いろいろと…。
・「こんな世界を愛するため」若きサブちゃんが夢にみて出演した「紅白歌合戦」。
そのころと比べると随分様変わりしたといいます。
(女性スタッフ)失礼いたします。
共演する木村拓哉さんに正直な気持ちを話しました。
困っちゃうよ。
いやいや…。
・「かついで生きてきた」・「船に五色の旗をたて」・「海の男が風を切る」・「祭りだ祭りだ祭りだ大漁祭り」・「俺もどんとまた生きてやる」・「これが日本の祭りだよ」北島三郎が考える男の引き際…。
私には分かるような気がします。
ありがとうございます。
11月サブちゃんの最終公演は2か所目の町大阪へと移ってきました。
最終公演を見ようと全国から観客が訪れていました。
兄貴!親分だよ!何事もなかったな。
よかったよかった。
へい!親分あねさんとお千代坊に会ってまいりました。
そうか。
2人とも元気でした。
俺だよ。
ええ?お前さん?今回の演目「国定忠治」にはサブちゃんなりの「家族」の物語を書き入れました。
もしかしたら大事な事を忘れていたんじゃねえかと思ってな…。
(星)北島さんのつくられる演出されるそしてお出になる人情味あふれるお芝居というのはもうなくなってしまうのかなって。
それがなくなるのはとても私は一ファンとしても…私のおとっつぁんの事なんです。
おとっつぁんの事ね…。
おっかさんが言ってたの。
娘役を演じるのは水町レイコさん。
サブちゃんの実の娘です。
私もおっかさんもその言葉を信じてずっと待ってたんです…。
会いたい…。
サブちゃんがこの公演で伝えたかったのは…五助さん。
ああはい…。
見てやって下さいな。
はあ…きれいだ。
立派な花嫁姿だよお千代ちゃん。
きっと幸せになって下さいよ。
はい。
(水町)てれないのかとか「恥ずかしくないの?親子で」みたいな事言われるんですけどむしろ逆に私は…せりふも最後に…親子で過ごす時間がなかったというレイコさん。
しかし子供の頃サブちゃんとこんなやり取りがあったそうです。
(水町)たまに帰ってきてくれた時に…私が一生懸命「パパへ」みたいな感じで書いてパパはこうこうこうだったよみたいなのを書いてくれてたなと思って。
(お千代)おとっつぁん!
(おふじ)無事でよかった…。
ああ…。
おとっつぁん!父の姿に憧れ女優を目指したというレイコさん。
おとっつぁん!小さな頃から何一つ親らしい事をしてやれなかった。
寂しい思いをさせてすまなかった。
こんなおとっつぁんを許してくれ…。
最後の舞台に実の親子の姿を重ねているようです。
よろしくお願いします。
はい。
こちらは北島家。
舞台では厳しいサブちゃんもパパの顔に戻ります。
手がさこうやって構えてるからこうなっちゃう。
アハハハハ。
そうそう。
それが一番合ってるんだよ。
もっとこれをこうしないと。
義理の息子北山たけしさんもいます。
(北山)ナイスショット!長期公演を乗り切るための秘けつはどうやら家族水入らずの時間にあるみたいです。
サブちゃんは最後の開催地福岡に降り立ちました。
(取材者)おめでとうございます。
どんな年越しでしたか?ゆっくり「紅白」とかご覧になったんじゃなくて…。
ちょっと見た。
その前に…千秋楽に向けてカウントダウンが始まりました。
泣いても笑ってもあとひとつきです。
とそこに巨大なサブちゃんを持って現れたおじさんが…。
(取材者)お父さんが作ったんですか?そうです。
ハハハ。
サブちゃんが通りますよ。
あっほんとに?ありがとうございます。
この方福岡公演の名物おじさん。
サブちゃんの熱狂的なファンの一人です。
なにやら劇場の周りにいるファンを並べ始めました。
ここにサブちゃんが止まります。
これ少しでも気持ちよくサブちゃんに楽屋入りしてもらおうと始めた事なのです。
「恩返し」そう語ったおじさんの正体は劇場の近くにある焼き鳥屋の店主でした。
安岡さんはどんなにつらい時でもサブちゃんの歌に励まされ仕事を続けられたといいます。
努力のかいあって店を持つ事ができた安岡さん。
ここにも一人サブちゃんの歌に支えられた人がいました。
こうしてサブちゃんを迎えるのは安岡さんなりの恩返しなのです。
ありがとう!頑張って!北島三郎座長公演最後の1か月が始まりました。
もう毎回来る度に「お帰りなさい」という垂れ幕を頂きそしてたくさんの皆さんにホテルからここまで大した距離じゃないのにずっと並んで迎えて下さって本当にありがとうございます。
なんか自分のうちに帰ったような気持ちでございます。
(拍手)皆さんに支えて頂き…。
(観客)寂しい〜!いやあの…私の方も寂しいんですけども別に引退するわけじゃないんです。
(笑い)博多での初日が終わりました。
出演者全員でサブちゃんを出迎えます。
(笑いと拍手)
(笑い)皆さんお疲れさまでした。
昔は毎日2回私がデビューした当時は毎日舞台が3回もやってたんですよね。
そういうのに比べますと楽ですけども最後の最終回という事で全力投球で私もいきますからどうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
(座員一同)よろしくお願いします。
(拍手)
(座員一同)おはようございます。
(取材者)おはようございます。
よろしくお願いします。
体調はいかがですか?福岡公演9日目サブちゃんは38度を超える熱を出していました。
しかし北島を待っている人たちがいる。
公演を休むわけにはいきません。
・親分だ!この日は昼と夜の2回公演です。
芝居の合間も早変わりやメイク直しに追われ体を休める間もありません。
そしてまた舞台へ…。
はいお願いします。
78歳。
およそ2時間の芝居を演じきりそのあと歌謡ショーで20曲歌います。
これがサブちゃんの言う「プロの条件」でしょう。
・「できなかったよ」よいしょよいしょ。
お帰りなさい。
とはいえさすがに4時間の公演を終えた直後は…。
よいしょ…はぁ〜。
ほんとに。
まさに満身創痍。
うぅ〜。
楽屋の片隅では舞台の合間に食べる食事が作られていました。
炊きたてのご飯にお総菜。
腕を振るうのはもう20年サブちゃんの食事を担当してきた…長期の公演で体調が崩れないように日々の献立にも気を遣います。
イカと里芋を煮た時はなんか「おいしいよ」って言ってくれました。
(取材者)いつもご一緒にお召し上がりになるんですか?はい!緊張しながらいつも食べております。
(水町)「ああゆっくり食べよう」っていう時間がほとんどないから全部終わって夜になってやっとゆっくりほっとして食べるお部屋で食べるって感じで。
あんまり休んでたんじゃあやっぱりね駄目なんですよ。
(ブサー)
(アナウンス)「ただいま開演5分前開演5分前です」。
休憩時間僅か1時間。
食事が終わると2回目の公演に向けて準備します。
終わるのは夜の9時。
一日8時間の長丁場。
う〜ん…信じ難い78歳です。
客でごった返す劇場のロビーです。
さあいかがですか〜!ここにもサブちゃんの家族がいました。
グッズ販売に声をからしているのはサブちゃんのお孫さんたち。
最後の公演に何か力になりたいと手伝いに来ていました。
こちらで。
はいありがとうございます。
やっぱりステージとかで見ると改めてすごい人だなって思うんですけど。
でもいつも優しくて皆さんが考えてるおじいちゃんと一緒で優しいおじいちゃんです。
(誉子)失礼しま〜す。
(誉子雅貴)お疲れさまです。
(笑い声)サブちゃん一気におじいちゃんの顔になってきましたよ。
やっぱりステージからよくお客さんの顔も見えます?見えるよ。
じゃあ私いつもこうやって手振ってるの…。
(笑い声)もう…ガールフレンドですからね僕の。
(笑い声)
(誉子)テスト終わって来たから。
飛んで来たから。
サブちゃん!顔が緩みすぎです。
でもこの博多が一番あっという間な気がするね。
まあそりゃね最後の1か月だからね。
もうだんだん…東京やって大阪やってそれで九州へ来ると「いよいよ最終回かな」となってくる。
ただ…この子たちが「うちのじいさんはこうだった」。
例えば…「すごかった」じゃなくてもやっぱりなんか…それは…・恋人みたい。
恋人だもんね。
ね。
(笑い声)あっ君離れてて。
あっすいません。
サブちゃんやっぱり家族っていいもんですね。
ラストワンです!ラスいち焼酎!サブちゃんの座長公演には毎回千秋楽の前に恒例のイベントがあります。
苦楽を共にした仲間と再会を誓い合うパーティー。
でも今回は別れを惜しむ会になりました。
私はまだ北島先生のところで5年ほどなんですけどもこちらにいる先輩方は何十年またあちらにいらっしゃる方は何百年というおつきあいの方がいらっしゃいますのでどうぞ。
う〜んなんかしゃべってると泣けてきちゃうんですけどもうほんと先生のおかげで今がある。
共演者やスタッフがサブちゃんに贈る出し物の数々。
間もなくお別れになる事を忘れるような盛り上がりです。

(笑い声)
(拍手)今年はなんかいいですな。
最終回は…。
(拍手)一緒に歩いてきたみんながあしたからもし千秋楽の日が終わったらまたそれぞれの道を歩いていくんだろう。
でもちゃんと道はあるのかな?一緒にやってきた…自分を支えて下さった皆さんにはこれからなんとか頑張っていってほしいなとそんな事ばっかりを考えながらの今日です。
今回のこの最終回で一番その事が胸にこたえます。
(拍手)サブちゃんの思いを胸にみんな心を一つにして千秋楽に臨みます。
北島三郎座長公演最後の朝です。
おはようございます。
おいっす。
終わるよ今日で。
「しまい良ければ」でねビシッとやって。
あとは涙になるか…分かりませんな。
おはようございま〜す!
(拍手)
(拍手)サブちゃん待ってました!ありがとう。
どうもありがとう。
サブちゃ〜ん!おめでとうございます!サブちゃ〜ん!迎えたのは劇場まで道を埋め尽くした人の波でした。
多くのファンに見守られながら最後の楽屋入りです。
ありがとう!ありがとうサブちゃん!ありがとうね〜!どうも皆さんありがとう!サブちゃ〜ん!
(拍手)サブちゃんおめでとう!
(拍手)1か月ほんとにお疲れでした。
はいはいありがとう。
楽屋には教え子やかつての弟子たちが駆けつけました。
何かの足跡として残ってくれれば…ね。
これからあとはまた君たちが頑張っていけばいいし。
会場には別れを惜しむファンが全国から集まっていました。
(取材者)気合い入ってますね!はいもう最後なので「ありがとう」という気持ちで見てます。
サブちゃ〜ん。
サブちゃんは70歳を過ぎた頃から鏡に映った自分大野穣が語りかけてくるように感じ始めたそうです。
舞台でこう化粧した時に…そう思えっていうような顔して…親分!話は聞いた。
お前たち。
へい!大野穣に導かれついに4,578回目の座長公演の幕が開きました。
よく我慢して今日まで俺についてきてくれた。
縁があったらまたどこかでお前たちに会いたい…。
親分何て事をおっしゃるんですか。
あっしらみんな親分が大好きだ!忠治はいい子分を持って幸せだ。
(子分たち)親分!男国定忠治の事を頼みましたよ!
(子分たち)へい!それじゃあどちらさんもごめんなすっておくんなせえ…。
(おふじ)お前さん!
(お千代)お父っつぁん!歌謡ショーへの早変わりです。
長年連れ添ったスタッフの見事な連係プレー。
サブちゃんがみるみる漁師に変身していきます。
(漁師1)陸の船もう出たってよ!
(漁師2)今日は海が荒れてるらしいぞ!
(漁師1)あれ?親方はどうした?
(漁師3)ああそういやさっきお客さんが来てたからなぁ。
(漁師1)親方〜!
(漁師たち)親方来た!いやいや…遅れて悪かったな。
じゃあ俺たちもいくぞ!待ちわびる客席にあの旋律が鳴り響きます。
客席一面のペンライト。
ファンが作った大海原への出航です。
よいしょ!ついに舞台はショーのクライマックス。
「まつり」。
舞台裏では大仕掛けが用意されていました。
いつも舞台袖に置かれていた亡くなった拓克さんの写真。
サブちゃんは写真を懐に入れました。
フィナーレは弟と一緒に立ちたいとの思いでした。
46年にわたる北島三郎大舞台。
最後の「まつり」が始まります。
イェーイ!
(歓声と拍手)イェーイ!ウォーイ!
(歓声と拍手)ハァ…ありがとうございました!
(歓声と拍手)ありがとうございます。
最終公演千秋楽ありがとう。
(観客)ありがとう!もうあちこちからありがとうありがとうを頂きもうほんとに感謝で言う事はありません。
もう…しゃべると泣けちゃうんですどうしても。
(観客)サブちゃん大好き!ほんとに。
私ばっかじゃなく今日までにこの仲間のみんなが支えてくれて守ってくれて…。
(拍手)担いで頂いて…。
グジュグジュ千秋楽に泣くのはみっともないんですけどもただ感謝でこの涙が止まりません。
本当にありがとうございます。
(拍手)ありがとうございます。
(拍手)お世話になった本当に皆様方に感謝を込めてお返しのできる恩返しのできるそんな歌をこの体の続くかぎり歌ってまいります。
どうぞ一つご理解願いたいと思います。
本当にありがとうございました。
(拍手)サブちゃんは全ての人に感謝を込めてこんな歌を用意していました。
曲名は…お世話になったこの思い出は一生涯北島は忘れません。
限りなきこの道をいっぱいの支えを頂きながら歩いてまいります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました!
(拍手)
(一同)お疲れさまでした!
(拍手)
(拍手)お疲れさまでした。
(拍手)終わってね…終わってね…うん簡単なんだ。
終わって始まりなんです。
私自身はさあ今日からまた始まります。
どうぞよろしくという事です。
これからはお世話になった日本中の皆さんに感謝の歌を届けていくそうです。
長期公演が終わってもサブちゃんの歌の旅はまだまだ終わりそうにありません。
(拍手)2015/03/26(木) 19:30〜20:43
NHK総合1・神戸
北島三郎78歳の挑戦〜最終公演の軌跡〜[字]

46年続いた北島三郎の座長公演が今年1月終わった。なぜ公演にピリオドを打ったのか?そこには男の“引き際の美学”があった。北島が賭けた最終公演までの1年半を追った

詳細情報
番組内容
今年1月29日福岡県博多座での千秋楽をもって長期の座長公演に終止符をうった北島三郎。昭和43年の初座長公演から46年。通算公演回数4578回。一昨年に卒業した紅白に続き、なぜ座長公演にピリオドを打ったのか?そこには北島三郎の“引き際の美学”があった。北島三郎の歴史を振り返りながら、最終公演に賭けた北島とすべてのスタッフたちの熱い思いを1年半にわたり追った。
出演者
【出演】北島三郎,星由里子,北山たけし,水町レイコ

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
音楽 – 歌謡曲・演歌
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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