全国警察追跡24時 2015.03.26


(サイレン)
今夜も信じ難い事件が起きた
子供も行き交う繁華街の路上で…
(女性)あ〜キャ〜!キャ〜!
若い女性達が倒れ口から泡を吹いていた
(警察官)大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫だ。
大丈夫大丈夫。
(サイレン)
暴利をむさぼる…
肌もあらわなホステス達は…
(補導員)行ってればね。
今…
深夜交番に…
そのカバンから…
(男性)あ〜〜〜!!
突如奇声を上げ男が暴れだした
(男性)うぁ〜〜〜!!
(男性)あ〜あ〜!
かつてなかった犯罪に立ち向かっている警察官達
(サイレン)
彼らは犯罪者を決して許さない
都会の喧騒を隠れみのに息を殺す犯罪者
それを警察官は職務質問であぶり出す
(警察官)どうもこんにちは。
見逃さなかったのはポケットに入れられた封筒
その中には覚せい剤が隠されていた
新宿・歌舞伎町に目を光らす…
通称「二自ら」の使命は重い
大都会新宿この繁華街の人混みからどうやって怪しい人物を見分けるのか
自ら隊2年目の渡嘉敷隊員は言う
「常に視線を四方に泳がせるすると怪しい人物が浮かび上がって見えるんです」と
その鍛え抜かれた眼力が何かを捉えた
反対側の歩道上
パトカーに怯えた視線を送った男がいた
あっちに?
なぜかパトカーを避けるように男は大型スーパーへ駆け込んだ
だが渡嘉敷も百戦錬磨
男の特徴を一瞬で記憶混み合う店内から捜し出した
年の頃20代
白いビニール袋を持ちどこにでもいる買い物帰りか
怪しい雰囲気には映らないが…
男は素直に職質に応じた
(男性)もう勘弁してください…。
(渡嘉敷巡査部長)急ぐ急ぐごめんね。
薬物の注射の痕がないか腕をチェック
だがその形跡は見当たらない
続いて渡嘉敷は男が手にした白いビニール袋に狙いを付けた
中には…
これも怪しい物には見えないが…
男の表情が一瞬で曇った
スナック菓子に目を付ける
これが自ら隊員の眼力
(男性)はいお願いします俺も帰りたいんで。
(渡嘉敷巡査部長)俺もうまく終わらせたいからさちょっと待って。
(渡嘉敷巡査部長)あれか?
箱に隠されていたのは通称「ポンプ」と呼ばれる注射器が13本
どれも未使用だった
本来なら医師の処方箋がなければ手に入れられない
その隠し方が巧妙だった
通常の開け口には手を付けず箱の底ののり付けを丁寧に剥がし注射器を忍び込ませていた
再びのり付けをして未開封のスナック菓子を装った
渡嘉敷はかつて同じ手口で隠された覚せい剤を見破り検挙したことがある
男は密売業者か?
(渡嘉敷巡査部長)何お前…。
(渡嘉敷巡査部長)頼むよ。
お前さぁ…。
最近歌舞伎町界隈では違法薬物の取引がさらに巧妙になっている
今入手が困難な注射器を調達し覚せい剤の密売人に売る業者も現れた
密売人は覚せい剤と注射器をセットで売ることでさらに荒稼ぎをもくろむ
摘発を巧妙に避けようと注射器だけを直接客に売るケースもある
こうした売買に若者がアルバイト感覚で関与しているという
だが男の尿に薬物の反応はなかった
スナック菓子に隠された注射器
この男も薬物犯罪の歯車の一つだったのか?
「人を骨までしゃぶり尽くすからシャブ」ともいわれている悪魔の粉になぜ手を出してしまうのか?
(サイレン)
他の自ら隊員が職質で注射器を発見
ならば覚せい剤を持っている可能性がある
緊急車両左折します。
暴れだす恐れもあるのでパトカーが集結した
車は…
職質の理由は運転席の男がパトカーを見て視線を伏せたからだという
男は40代の自称会社員だ
男は「パケ」と呼ばれる小さな袋を持っていた
隠していたのは座席下の収納ボックス
そこには複数の封筒があり中から使用した形跡がある注射器も出て来た
さらに束になった未使用の注射器に加え見つかった白い粉末
覚せい剤の常習者である可能性が高い
使用済みの注射器を持っているなら薬物を打った直後か?
クスリが効いているなら危険だが…
(男性)そうそう。
「捨てるのを忘れていた」
まさにずぼらな常習者ということか
押収された薬物に検査薬を入れ覚せい剤なら青く変わる
手を出すと抜けるのが難しい白い粉
男には薬物と手を切る闘いが待っている
誰かが言った
札幌ススキノの夜にはネオンの数だけ欲望がある
そして人はうたかたの恋に溺れて行く
欲望渦巻く所にはもめ事が起きるのが世の常
薄野交番はその現実と向き合う最前線
常時15〜16人の警察官が24時間勤務するマンモス交番だった
そこには夜も更けるとトラブルが持ち込まれる
寿司店の店長が料金トラブルで助けを求めて来た
「料金がこんなに高いはずがない」
70代の男性客が支払いを拒否しているという
寿司店は明朗会計
問題は男が何をどれだけ食べたかだが…
何だったかは伝票に明白だった
男が食べたのは…
ちょっと高級ネタばかり食べ過ぎた
「料金がインチキだ!」
かたくなにそう言い張る訳
悲しいことに…
騒がしいので2階の部屋で話を聞くことにすると店長が…
「一刻も早くもめ事は収めたい」
店長は困り顔で酔った男の手を引いた
交番へ初老の女性が
足りないお金を持って来た奥さん
でもなぜか夫の尻拭いに慣れた雰囲気
さぞやばつが悪いと思ったら…
家に帰って奥さんからの大目玉覚悟すべきではなかろうか
この一報が路上の大格闘劇の始まりだった
外国人がタクシーを蹴りつけ路上で暴れている
通行人にどんな危害を加えないとも限らない
暴れているはずが今はおとなしくなっていた
だが不気味なのはその体格
身長は190cmを超える
プロレスラー並みの外国人は酒に酔い目が据わっていた
その怪力を発揮し…
あまりの怪力に警察官が振り回される
(外国人)うぁ〜〜〜!!
しかしその時見事な押さえ込み
柔道の心得がものをいう
だが外国人は観念しない
(外国人)う〜!
外国人はなおも唸り逃れようとする
白人男性。
(サイレン)
この暴れようなら人海戦術で取り押さえるしかない
私服警察官も加わりパトカーへ運ぶ
(外国人)あ〜あ〜!あ〜〜〜!!
外国人の危険な雄たけびが夜の街にこだまする
車に押し込もうとするが男の巨体が邪魔をした
(外国人)あ〜〜〜!!
(警察官)マイクロにする?
(外国人)あ〜〜〜!!
普通車では入らない
急きょ大型車を呼ぶことに
(外国人)うぉ〜〜〜!!
まるで巨大生物の大捕物
見物人は珍獣ハンターを見るかのよう
ようやく大型ワゴン到着
(外国人)あ〜!
11人がかり
ススキノの夜に繰り広げられた大立ち回り
(外国人)あ〜〜〜。
あ〜〜〜。
外国人は…
酔いがさめ警察署でうなだれていた
雪のススキノ
雪見酒としゃれ込めばついつい飲み過ぎた人が街にあふれる
こんな夜薄野交番の合言葉
「街のパトロールを徹底しろ」
山吹健太巡査部長はそれを特に肝に銘じていた
路上に異様な人影がある
酒に酔って路上で寝込んでいた
氷の上なら凍死しかねない
しかもこのままでは車にはねられる
山吹は男性を横向きに寝かせた
実はこれ回復体位という姿勢
嘔吐し気管に物が詰まることなどを避けている
転んで頭を打ったりしていないか?
(山吹巡査部長)30代から40代の男性。
山吹は脈を測り命にかかわる症状がないかを探り出す
辛うじて意識はある
お兄さん!
山吹の動きはまるで雪山での遭難者を救助するかのようだった
お兄さん警察!兄さんここ路上だって。
するとようやく問い掛けに答えた
(男性)荷物どこ行ったの?
辛うじて立ち上がった男性
だが足元がフラついている
(男性)荷物なくたっていいけど…。
酔って路上で寝込む
どうやらこの男性過去にも同じ経験があるらしい
(男性)ホント?
(男性)ホント?
冬のススキノに出没する街の遭難者を救助せよ
それが自分の使命
なぜなら山吹巡査部長はまさに…
…だった
山吹は…
人命救助のノウハウと難しさを知り抜いている
陸海空さまざまな現場で培った経験
それを生かそうと自ら希望して交番勤務に異動
その心を貫く思いはレンジャー時代と変わらない
レンジャー時代から変わらぬ山吹のモットー
それはどんな事案でも最悪の事態を想定して向かうこと
しかもススキノの事案は一刻を争う
全く反応がない命の危険が!
…は一刻を争う状態だった
「命を救う最後の砦でありたい」
それが山吹の信念
今夜も街の遭難者が救助された
(サイレン)
勤務中唯一ホッとひと息つけるひと時
愛妻弁当が山吹の活力の源だった
違う?
(笑い)・もし何かあれば…・アハハハ…。
宝物は家族
その存在が警察官山吹の背中を押している
札幌の郊外に山吹の自宅はある
隣人はキタキツネ
家には育ち盛りの子供が2人
子育てに大切な時期できる限り一緒にいたい
…っていうような。
4歳の長男新くんはパパの仕事に憧れている
悪い人逮捕したいの?うん。
よし!
結婚して5年
妻マユミさんは夫の仕事を誇りに思う一方で…
…っていう気持ちですね。
…はもちろんありますよね。
警察官は危険な仕事だと分かっていた
だが山吹の正義感に惹かれ結婚を決意した
交番勤務にはさほど危険がなさそうだがそうではない
今街は人々の欲望が交錯する危険地帯と化している
・面をつけ!・
いつどこで凶暴な犯罪者と遭遇するか分からない
山吹は子供を持つ親としてそんな街の安全を守りたいという
そして思いもよらぬ事件が起きた
(救急車のサイレン)
一体何があったのか?
まさか通り魔か?
山吹に暗い想像がよぎった
(警察官)どれ?連れ。
(男性)はい。
(警察官)けいれん若干けいれん状態。
外傷はないようだ
だが3人そろって意識不明の理由が分からない
…の可能性も考えられる
なぜかはだし
それも不可解だった
意識不明の手掛かりはないか?
倒れた瞬間の目撃者がいた
(女性)ハァハァハァ…。
1人が過呼吸に陥った
しかもよだれが止まらない
3人に共通する…
山吹はこの状況に確信した
(目撃者)1回この人が叫んで倒れ始めて…。
今ちまたで問題となっている…
女性達は危険な遊びに手を染めたのか?
大丈夫大丈夫…。
大丈夫だけど…。
不可解な怯え
やはり…
そして女性達は異常な言動を繰り返す
(山吹巡査部長)奇声上げた?
(女性)うわ〜!
(山吹巡査部長)ちょっと照らしてカバン照らして。
(女性)あ〜キャ〜!キャ〜!
(警察官)大丈夫大丈夫…。
今山吹の使命は…
救急隊員に伝えること
だが問題の…
幻覚を見ている今一刻の猶予もない
(女性)あっあ〜!大丈夫だよ。
(警察官)大丈夫だよ。
怯えは一向に収まらない
一体何が見えているのか?
(女性)キャ〜!
さらに問題なのは意識が回復しない2人
治療のめども立たない
山吹の問い掛けに返答はない
救急車の中で応急処置を行い病院へ搬送することに
最後の砦は意識を回復しつつある女性か
冷静な山吹が焦っていた
えっ?
切れ切れの言葉が告げた
「ハーブは捨てた」
山吹は徹底的に周辺を捜した
だが見つからない
ええ。
もう一度丹念に…
すると…
バッグからついに…
これで適切な治療ができる
意識障害幻覚けいれん
(女性)うわ〜!
女性達の姿は危険ドラッグのまさに危険な側面を浮き彫りにした
危険ドラッグの成分を鑑定
女性達は命の危機から救われた
だが鑑定の結果に山吹巡査部長は危険ドラッグの危うさをさらに痛感する
思いもありますけども。
人の命を脅かす危険ドラッグ
規制が追い付かず取り締まりも難しい
それが今山吹達が向き合っている現実だ
…がヘリコプター出動の態勢に入る
ある特別な任務のためでした
追跡やパトロールではなく…
その場所は上空から広範囲にわたって見渡せるここ
高速道路です
中国自動車道美祢インター近く
急カーブの続くポイントは事故多発地帯
一昨年には100件もの事故が発生しそのうちの1件がタレント桜塚やっくんのあの悲劇
彼が運転していたワンボックスカーがカーブを曲がり切れなかったのか中央分離帯に衝突
慌てて車外に出た彼は後続の車にはねられ亡くなりました
この事故などを受け去年から周辺の区間が車線変更禁止に
ところが守らないドライバーが多く危険な状態が続いていました
そこで…
効果はてきめんでした
山口県警察航空隊のヘリコプターが上空から目を光らせる事故多発地帯
中国自動車道美祢インター近く
車線変更禁止区間の取り締まり強化は緊急の任務となっていました
空と地上との連携プレーです
パトカーでは限られる視野もヘリなら広範囲
空陸一体作戦のスタート
隊員が目を凝らす急カーブのポイント
そこに現れた白い車
禁止区間での車線変更を…
確認しましたすぐにパトカーへ
パトカーが前方の路上に待機中でした
車種や色の連絡を受け違反車両を待っていると…
これです。
先ほどの白い車
ここからは地上の高速隊の仕事
あとは追い付くだけです
「僕?」って言ってました。
違反を見られた自覚のないまま非常駐車帯へ
危険な違反です自覚してもらいましょう
…と言われても納得いかない
そうそうその通りその通りです。
(隊員)お願いしますこっちに…署名お願いします。
厳しい監視も効率のいい連携もただただ事故の悲劇を防ぐため
…を取り締まりました
成果はデータにも表れます
一昨年は100件もの事故があったこの区間でこの取り締まりが始まった去年は半分以下の43件
その中国自動車道を管轄とし1973年に発足した…
その42年の歴史の中去年初めて3人の女性隊員が加わりました
その1人…
「いつも元気に積極的に」がモットー
自らの強い希望で配属となりました
(中川巡査長)やっぱり…。
高速隊の…
(中川巡査長)クラクションよ〜しハザードよ〜し。
出勤前の点検は彼女の大事な任務の1つです
ブレーキよ〜し後退灯よ〜し。
乗り込むのは助手席
運転技術もまだまだで先輩隊員のアシスト
毎日学ぶことばかりです
山口県内の中国自動車道は80キロ制限
カーブに加えアップダウンも多いためです
運転するのはあらゆる面で彼女のお手本松重隊員
2人で周囲に目を光らせていると…
前方にどんどん加速中白のワンボックスカー
明らかに速度違反
後ろについて走りパトカーに搭載された測定器でスピードを確認します
(サイレン)
なんと34キロもオーバー
安全なバス停へ誘導しまずは中川隊員が違反者への説明です
運転していたのは50代の男性
隊員として取り締まりの本意を分かってもらわないといけません
(松重隊員)ちょっと急いでおられたんですかね?
金額を聞き男性の顔色が変わりました
スピードについて反論が始まります
それはちょっと…。
できればいいんですけどね。
中川隊員は言っていました
違反者を懲らしめるのではなく分かってもらうために切符を処理する時の話術も磨いておきたい
強い使命感も小さい頃からというわけではなく大きなきっかけがありました
それは2006年彼女の地元福岡県で起きた悲劇でした
子供3人の命が奪われました
福岡市の職員だった男が飲酒運転で激しく追突
ぶつけられた車は博多湾に転落しました
中川隊員は普通の女子大生でした
キレイにお化粧して会社勤めを…そんな思いは吹っ飛び…
必ず減らせるはずと警察官に
正義感ではない当然の思いを実行しているだけ…という彼女は今使命と責任の最前線で地道に職務を遂行しています
トンネルも危険の多い場所車線変更は禁止ですが…
みんな速いな。
この取り締まりが事故を防いだかもしれない
でも…
高速道路のトンネル内…
トンネルを出て安全な場所へ誘導
違反内容を説明し理解と反省を促すことが第一です
はいどうぞお願いします。
不服そうな態度です
(中川巡査長)はい?いえいえそういうものじゃないですけどまぁやっぱ…。
はい。
中川隊員は冷静に対応しますが男性の憎まれ口は続きます
個人情報の部分注意してくださいね。
警察官を志すまではこのような取り締まりにむしろ冷ややかでした
言い訳する気持ちもよく分かる
でもそれより強い信念がある
山口県警高速隊…
報告だけでは理解し難い状況
現場に到着すると…
(車のクラクション)
激しくクラクションを鳴らす異様な光景
その車の後ろには…
パトカーを見るや困った表情で近づきます
(隊員)あっそうなん?
息子は運転席で酔いつぶれています
のっそり降り立った息子は190cmほど
迫力ある体格の40代
見上げながら話を聞きますがこんなに酔って運転する気なんでしょうか?
そう素直に言い息子は後部座席へ
ところが母親は…
(隊員)なろうと思っちょった…?
暴れだしそうな大きな体
とにかくハンドルを握らせるわけにはいかない
運転の妨害も論外だ
手が付けられないという母親の要望を受け…
それを本人に伝えると…
暴れだしそうで連れ出せません
手を焼く隊員達に母親は言いました
(隊員)あ〜そうですか。
(隊員)アハハ…あ〜そうですか。
かばう気持ちは分からないでもないが周囲に迷惑な上にとにかく危険
落ち着かせあらためて理解を求めます
甘えたい年頃とはいえない40代
大きな体
ようやくパトカーに乗り込むと息子は不安そうに言いました
いろいろ考えさせられる騒動ですが事故につながらなかったのは何よりでした
…は東北いちの歓楽街
派手にひしめく飲食店およそ2700軒
そこには大人だけの街ではない現実もある
この辺りで30年目を光らせて来たプロがいる
石原智子女性少年警察補導員
犯罪者を生まないようにするのが仕事だ
夕方5時国分町近くのゲームセンターへ
問題のある10代の少年少女がいれば補導し更生させる
ひと声掛け言葉を交わすだけで防げることがある
必死のSOSに気付くことがある
経験からの強い思い
補導員として特に憂える事態が今夜の国分町に潜んでいる
未成年者の少女達を違法に働かせる飲食店が少なくないという現実
去る2月その摘発に石原補導員のいる仙台中央署が乗り出した
・礼!・
摘発の対象はこのところ流行りの…
ある店で違法行為が横行している事実をすでにつかんでいた
問題の店は「Sexy&Cool」を売りにした国分町に2店舗を展開する姉妹店
どちらもガールズバーという届け出のため本来ならカウンターを挟んで会話する程度の接客
それが守られていない上女子高生まで働かせているらしい
その2店舗を同時に摘発しなくては
ひそかな出動
石原補導員の決意も固かった
夜の街には手っ取り早く稼げるという罠がある
甘い言葉で誘われ儲けのために利用される
石原補導員の任務はそこにはまる少女達を目覚めさせること
(石原補導員)それから…。
その2つの店経営するのは50代の男性だがそれぞれの店にママがいて未成年らしき女のコを複数置いているという
先に店に張り込んでいる捜査員が摘発のタイミングを各突入班に知らせ両店舗を一網打尽にするという作戦
店もにぎわい始めた…
石原補導員のいる突入A班に張り込んでいる捜査員から連絡が
未成年と思われる女のコがいつも通りの接待中
だが責任者であるママが来なければ作戦決行とはならない
突入班Aは近くの駐車場で待機となった
少女を補導するにはその責任者も押さえなければ
その時だった
(着信音)
(捜査員)はい。
あっじゃあそれこそ…。
違法ガールズバーの摘発が始まる
国分町の雑居ビル内にまず突入A班
石原補導員の思いは少女に伝わるのか
一方突入B班にもその知らせが
(捜査員)はい。
逃げ場もふさぐ同時摘発
店側はまだ気付いていない
(捜査員)よし行こう。
突入する捜査員に…
(捜査員)ごめんね。
満席のボックスシートには客の傍ら…
肌もあらわな姿で
その摘発が始まった
(捜査員)ごめんね。
満席のボックスシートには客の傍ら濃いめの化粧にどこかあどけなさの残る接待姿
青ざめた女のコも…
チャージなしのこの店は1時間飲み放題で1000円という安さだが女のコが飲むのは別料金
少女達はそこでお金を稼いでいた
この店の30代のママにB班班長が話を聞いていた
(班長)働いてっぺ?
一方突入A班
同じように少女を含む女のコ達に接待行為をさせているというが…
こちらも満席
そしてやはりあどけなさの残る接待姿が
男性客のそばで酒を出し…
石原補導員が話を聞く
そういう彼女も未成年
…と突然石原補導員は彼女の手を取り奥の更衣室へ
すぐに上着を羽織るように言った
大勢の捜査員もいる中肌もあらわな姿では良くない
自分が守らなくては
補導員として自らも娘を持つ母としての思いやり
硬く冷たかった少女の態度が優しくなる
まだ…
未熟な少女を食いものにするあくどい大人達
別の女のコの所持品も調べたところ学生証高校生…
(石原補導員)これ?あっじゃあそれを…。
日給制だという明細書
その額一日でおよそ1万円
驚きの事実
少女への甘い罠はまだあった
悪びれた様子もない少女達は店が用意したマンションで楽しむように共同生活
中にはよその県から家出して来た少女もいた
法律のこともよく分からずに働いていた2人の少女は保護者が迎えに来るまで警察署へ
保護者を適切に指導することも石原補導員の大事な任務だ
調べで明らかになって来た店の悪質な実態
また警察への対策として少女達の年齢を偽った履歴書まで作成するという周到さ
A店の20代のママを…
少女達を夜の街の罠にはめてしまったことも償わなければならない
同じく…
そして…
警察が来たと聞き駆け付けた2店舗を経営する男も…
石原補導員の目と心は揺らぐことなく少女達に向いている
それから…。
…で起きた逮捕劇
それは時代を色濃く映す事件だった
男の容疑は…
男は12台の携帯電話を駆使し18歳未満の少女を毒牙にかけた
そして少女達に自ら裸の写真を撮り男に送らせた
数百枚に及ぶ写真は少女達の悲しみと後悔の記録だった
その手口は狡猾で卑劣なものだった
男の容疑は…
12台もの携帯電話を駆使し少女達に全裸の写真を送らせていた
その手口は狡猾で卑劣なものだった
果たして…
男の影を捉えたのは宮城県警少年課
佐々木警部はその捜査に当たった
…だなというふうには感じてます。
児童ポルノ事件
発覚のきっかけは別の事件だった
脅したのは兵庫に住む男
警察が押収した男の携帯電話の中に…
新たな事件発覚だった
そしてわずか…
少女はなぜ拒むことができなかったのか?
佐々木達は実際にやりとりされたメールの文面を分析
少女をたぶらかす男の手口を浮き彫りにした
メールのやりとりは驚くほど短い
短いメールは男の…
…という言葉でさりげなく直接の通話に誘い込んで行く
なぜなら…
だが…
それが男の手口と知らない少女は…
だが通話には危険な罠が待ち受けていた
そして男は自分とは…
…を送る
少女は何の疑いも持たず自分の写真を返信した
さらに男は何げない話題を弾ませ…
そんな言葉に従い少女は…
それはどこの誰かを特定できる危険な情報
すると男はむちゃな要求を突き付ける
無論できるわけはない
すると男は…
…させる
男はそう脅迫して来た
ネット上でのいじめに恐怖を感じた少女は…
自分で裸の写真を撮影
男に送ってしまった
知り合ってわずか1時間後のことだった
さらにその写真をネタに脅され少女は嫌々ながら男と性交渉を持ってしまう
だが少女はなぜ誰にも相談できなかったのか
男に二重三重に弱みを握られた少女は何もできなかった
だが宮城県警の手で児童ポルノ製造事件は暴かれた
そして兵庫の男を逮捕する
児童ポルノ事件
捜査員が一番恐れていたのはネットでの写真の拡散
(班長)結局…。
…いうことで考えてますね。
宮城の捜査員が兵庫に逮捕に向かう
これもネット社会の警察捜査
(チャイム)
(捜査員)おはよう。
…もう一回な。
突然…
その声に情けなさがにじむ
(母親)な?
少女達の心に深い傷を負わせた男に犯した罪の重さが突き付けられる
(容疑者)あっはい。
幸いにも…
それでやはり…。
今警察にはこのような犯罪に巻き込まれた女性や少女が相談できる窓口もある
勇気ある相談が大切だ
…といえば北海道の空の玄関口
多くの人が北の大地に舞い降りる
そのお膝元に広がる繁華街は観光客や出張のサラリーマンでにぎわう
だが旅人の起こすトラブルが深刻だという
(サイレン)
旅先で緩んだ心をいかに取り締まるか
…の刑事の課題だった
飲食店の前で男性が血だらけだという
深夜血だらけの男性がいるとの110番通報
現場は深夜営業のラーメン店
まずは被害者の安否を確かめたい
すると顔から血を流している男性がいた
顔面の右半分が血で真っ赤
男性は自分が被害者だと訴えだした
(男性)大丈夫大丈夫。
しかしひどく酔っている
聞けば東京からの出張族
そこで刑事が客や店員にケガを負った状況を確かめる
すると…
なぜか食い違う主張
だが流血の事実もある
すると…
…が出て来た
にわかに男性の主張が怪しくなった
だがあくまで自分は殴られケガをしたと言い張る
男性は被害者を装いたかった
顔面を覆うほどの流血なら被害者で押し通せる
だが悪事はすっかりバレていた
何と男性は入店を拒否された腹いせに店のシャッターを蹴り破損させていた
苦しい言い訳
往生際の悪い男性に警察はピシャリと告げた
当初被害者かと思われた男性は加害者だった
そして…
これを旅先の気の緩みというには代償はあまりに大きかった
一日に270万人が乗り降りする巨大ターミナル
池袋駅は朝から深夜まで人々が行き交う中犯罪も多発
所轄の池袋警察署にとって警備強化の拠点であり…
痴漢撲滅!お〜!
8つの路線が乗り入れる電車内ではこれがなくならない
女性警察官が先頭に立ち痴漢という悪質な犯罪の防止にも力を入れている
その池袋
駅周辺に広がる繁華街は犯罪の多発地帯
さまざまな誘惑で釣って釣られて事件は起きる
にぎわう駅にも夜の街にも厳しく目を光らせているのが…
そこには常に女性警察官もいるんです
被害者や加害者が女性の場合男性では対処の難しいケースも
勤務して10か月の山本巡査
「女性を犯罪から守りたい」
それが警察官を志した動機の一つでもあります
そして出動
午前3時の池袋
一体何が…
(女性の泣き声)
池袋駅西口交番の女性警察官山本巡査の元に若い女性が暴行されているとの110番が入った
何が起きたのか?
(女性の泣き声)
泣きながらうずくまる…
たまたま通りかかった人の通報だった
警察官に話を聞かれている…
どんな関係なのか
暴行が事実でケガをさせていれば傷害事件にもなる
山本巡査が女性に詳しく聞こうとすると…
こんな時こそ自分の役目
彼女の興奮が収まるのを待ち優しく語りかけます
ケガをさせられた女性の意思は…
同じ女性として歯がゆい言葉
彼女が訴えないなら彼氏に反省させたい
山本巡査が毅然と男性の元へ
まだ反省という態度じゃない
けれどこれ以上の介入もできない
警察官達の判断は…
帰るのはそれぞれの家
互いに頭を冷やしてほしいとの願いで山本巡査は女性を送ります
(山本巡査)つらいの分かるよ。
(山本巡査)でしょ?
(山本巡査)お家帰って冷静になってまた後日話し合いな。
心に届いたのか…
女性の多くは力も立場も弱いもの
悲しいことにならないよう信じて…
始発電車が動こうという時間交番に助けを求める女性が
かなりの若さ
ここから思わぬ事実が判明することとなります
16歳には見えないミニに生脚という大人びた服装
悪びれたふうもない少女にただお金を貸すというわけにはいきません
自覚のないまま犯罪に巻き込まれた可能性も
そして…
夜明け前池袋駅西口交番に…
お金がないので貸してくれという
宇佐美巡査部長は渋谷池袋という繁華街で多くの少女達と向き合って来ました
女性警察官のキャリアと勘が思わぬ事実を明かすきっかけとなります
その勘を裏付けるように…
1枚だけではなく名刺が何枚も
まだ18歳未満店に出ていたとなれば違法行為にかかわる
そこは否定しながらもカバンの中は隠さず見せる素直さ
それが少女のSOSであることを宇佐美巡査部長は見抜いていました
優しく話しかけると…
…と口をつぐむ少女に実は打ち明けて抜け出したい悩みがあると感じた宇佐美巡査部長は少女の目を見ながら…
(宇佐美巡査部長)そう正直言って。
(少女)ちょくちょくやってたけど。
お金のためにいけないことをしている
やめたいけれど抜け出せない
少女の告白は続きます
カバンの奥には見せたくないけれど見つけてほしかったものが…
夜明けの池袋で朝を迎えるのを恐れるように駆け込んだ交番
少女に詳しい事情を聴くため池袋警察署へ
宇佐美巡査部長が付き添いました
少女を守るのも食いものにするのも大人達
今後は買春した相手に捜査の手が伸びることとなりました
夜のパトロールに備えておりました
県北西部の船橋方面が管轄
この班をまとめるのは国分班長眉きりり!
出動は一見普通の乗用車覆面パトカー
深夜1時のことでございました
蹴る前にトラブルか蹴ったからもめたのか
現場はパトロール場所のすぐ近くでした
服田隊員と共に…
(国分班長)よし!
気合を入れてその現場へ
どんな暴れ方をされるか知れない
手には警棒伸縮式のカーボンスチール製です
深夜1時男が暴れて車を傷つけた現場に国分班長が
先に到着していた警察官に囲まれるように座っていた若い男
散々暴れた後なのかうつむいて聞かれたことにポツポツと答えています
その背後に停まっていたのが蹴った車
恨みがあってか怒りからかドアには走っているところを男が蹴った黒い跡
まぁ腹が立ちますね
どんないきさつでこうなったのか
110番通報をした目撃者と車の持ち主がおりました
被害者はこの男と面識がないという
がここからてこずることになろうとは…
訳が分からない
国分班長が近づけば何やら臭う
なかなか明かそうとしない男の正体は何者か…
承諾を得てカバンを確認する
分別もある学生が見ず知らずの車を蹴り警察も振り回す悪態だ
酔ってるとはいえ大迷惑な輩
犯行を認めさせてそろそろピシっと行きましょう
やっと認めて犯行は明らか
酔いもさめて来たんでしょうか
国分班長が促します
手錠の感触に戸惑うように男は署へ
反省と償いが義務です
(パトカーのサイレン)
事故も事件も起こる理由や事情がある
発生を断ち切れる力がある
それを使命と請け負ったプロ達の中で女性という存在はより重要に
弱い立場の人々を強く優しく見つめています
赤いライトとサイレンは市民の味方
今もあなたの街を守っているのです
2015/03/26(木) 19:00〜20:54
読売テレビ1
全国警察追跡24時[字]

新宿で職質のプロが覚せい剤を摘発!未開封スナック菓子の箱から大量の注射器が!?▽驚きの手口SNSで少女にヌード画像を送らせた男、逮捕!▽池袋西口の16歳援交少女

詳細情報
番組内容
新宿で職質のプロが覚せい剤を摘発!未開封スナック菓子の箱から大量の注射器が!?▽驚きの手口SNSで少女にヌード画像を送らせた男、逮捕!▽池袋西口の16歳援交少女▽一斉検挙!仙台で少女を働かせた違法ガールズバー

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