ドイツの旅客機墜落から3日。
原因については、多くの謎が残されたままです。
墜落現場から回収されたボイスレコーダー。
ボイスレコーダーには、操縦室内の人の声や物音が記録されていました。
ボイスレコーダーの具体的な内容について、明らかになっていません。
しかし。
アメリカのニューヨーク・タイムズの電子版は25日、調査に関わっている軍の高官の話として、パイロットの一人が、旅客機が降下する前に、操縦室を出て、戻れなくなっていた可能性があると伝えました。
その根拠としたのが、ボイスレコーダーに録音されていた操縦室内の音でした。
ニューヨーク・タイムズは、当初、2人のパイロットは、非常に滑らかで落ち着いた会話を交わしていたとしています。
その後、パイロットの1人が、操縦室を出ていったといいます。
パイロットは、トイレに行くときなど、操縦室の外に出ることもあり、ドアはオートロックで、鍵がかかる仕組みになっています。
そして、出ていったパイロットが操縦室のドアを外からノックしたと見られる音が。
しかし、操縦室の中から応答はありません。
音は、さらに大きく。
ドアをたたき壊そうとしている音も、録音されていたといいます。
その後、航空機は墜落。
ニューヨーク・タイムズは、操縦室には、パイロットが1人しかいなかった可能性があるという、軍の高官の見方を伝えています。
またフランスAFP通信は、ボイスレコーダーに記録されていた内容について、ドアをノックする音は聞こえるが、乗員が会話を交わしている様子はなかった。
地面への接近を知らせる警報が鳴り響く音も聞こえていたなどと伝えています。
新たに出てきた、墜落前の操縦室に関する情報。
専門家は。
ボイスレコーダーに記録されていた操縦室内の音。
フランスの航空事故調査局は、詳細な分析には長ければ数か月かかるとして、原因の解明には時間がかかる可能性を示しています。
日本人2人を含む乗客・乗員150人を乗せた旅客機の墜落。
乗客の家族らは、相次いでフランスへ向かっています。
墜落現場に近いセーヌレザルプなどで捜索活動の進展を見守るということです。
スペインから向かう家族には、心のケアに当たるカウンセラーなどが同行していました。
現場の捜索活動は、日本時間のきょう午後から再開されました。
遺体の収容も前日から行われていますが、旅客機が急斜面の山肌に墜落しており、ヘリコプターを使って搬送が行われています。
厳しい状況での捜索活動は、長期化することも予想されます。
こんばんは。
原因究明への動きが始まっています。
一方で、険しい地形が乗客の捜索や機体の回収を阻んでいます。
対策本部があるフランスのセーヌレザルプには、長尾香里記者がいます。
乗客の家族が現地入りを始めているようですが、現地の状況はどうでしょうか?
乗客の家族の一部は、すでに現地入りしていて、けさ、特別機で、スペインとドイツをたった大勢の家族も、まもなくこちらに到着する予定です。
対策本部では、こうした家族のために、町の体育館を開放して、待機所として利用してもらうとしています。
遺体が収容された場合は、ここで身元の確認が行われるもようで、すでにこの場所の周りには、たくさんの警察や消防の車両が集まってきています。
メディアの立ち入り規制を強くするなど、緊張した雰囲気もここでは漂っています。
一部の家族は、墜落現場の近くまで行くことを希望しているということで、急斜面の山あいにあるルートを確認する作業を急いでいるということです。
捜索活動は今、どうなっているんでしょうか?
3日目を迎えた捜索活動ですが、きょうはご覧のように、晴れ渡っていまして、私の後ろに見えます、捜索隊のヘリコプターも早朝から頻繁に上空を行き来しています。
しかし、現場の足場の悪さ、そして機体の破損の状況がひどいことから、捜索は難航しています。
また、ボイスレコーダーとともに、原因究明の鍵を握る飛行データなどを記録したフライトレコーダーがまだ見つかっていないため、この回収に力を入れているということです。
長期化も予想される乗客・乗員の捜索、そして、原因の究明ですけれども、乗客の家族が、続々と現地入りする中、対策本部では対応に全力を挙げています。
現場近くから長尾記者でした。
そして今、ニュースが入ってきました。
字幕でもお伝えしましたように、ドイツの旅客機の墜落の捜査を担当しているフランス・マルセーユの検察は、先ほど記者会見を行い、副操縦士がみずからの意思で旅客機の高度を下げる操作を行ったと思われると述べました。
この中で検察は、ボイスレコーダーの解析から、墜落前、操縦室の中には、副操縦士1人だけがいる状態になった。
副操縦士は操縦室のえドアを開けることを拒否し、みずからの意思で旅客機の高度を下げる操作を行ったと思われる。
副操縦士は墜落の直前まで、意識があった。
副操縦士は旅客機を破壊したいと考えていたと見られる。
墜落する直前に、乗客の叫び声のような音も録音されていたと述べました。
検察は、副操縦士は操縦室のドアを開けることを拒否し、みずからの意思で旅客機の高度を下げる行為を行ったと思われる。
墜落の直前まで意識があり、副操縦士は旅客機を破壊したいと考えていたと見られると発表しました。
このニュース、詳しくまた後ほどお伝えします。
さあ、それでは次です。
人口減少時代をどう生き抜くか。
きょうから統一地方選挙がスタートしました。
井上さん。
きょうは知事選挙が、この10の道と県で、告示されました。
このうち、北海道と大分は、自民、公明両党と、民主党が事実上、対決します。
いずれも4期目を目指す現職に、新人が挑む構図です。
そして、この6つの県では、自民、公明両党と民主党が、ともに現職を支援する形です。
9つの県では、共産党が単独で公認や推薦・支持をした新人が立候補しています。
10の知事選挙で立候補したのは、現職10人と新人15人の合わせて25人です。
与野党対決の構図となっている北海道知事選挙を見ます。
4期目を目指す、現職の高橋さんと、新人でキャスターの佐藤さんの2人が立候補しました。
高橋さんを自民党北海道連と公明党北海道本部が推薦。
佐藤さんを民主党北海道連が支持。
維新の党、共産党、社民党、それに新党大地が支援を表明しました。
今回の選挙戦では、基幹産業である農業や観光の振興などの経済の活性化や、人口減少問題への対応、それに、泊原発の再稼働の是非も含めたエネルギー政策などを巡り、論戦が交わされる見通しです。
こちらも、自民党と民主党の対決の構図となった大分県知事選挙です。
大分県知事選挙には、現職と新人の合わせて5人が立候補しました。
4期目を目指す、現職の広瀬さんを、自民党大分県連と公明党大分県本部が推薦。
大分市長を辞職して立候補した釘宮さんを民主党の地元の国会議員が支援。
共産党は公認候補として、とうおおいたけんいいんかい常任委員の山下さんを擁立しました。
造園業の箕迫さんと元大分大学准教授の池崎さんは、政党の支援を受けていません。
今回の選挙戦では、人口減少に歯止めがかからない中での、地域の活性化や医療・福祉の充実、それに、観光や産業の振興などを巡って、論戦が交わされる見通しです。
およそ1か月にわたる、統一地方選挙。
前半と後半に分かれます。
まず、前半です。
きょう告示された知事選挙を含め、投票日は来月12日です。
来月3日には、41の道府県議会選挙が告示されます。
去年の衆議院選挙のあと、初めての全国規模の選挙です。
各党が議席獲得に向けて、激しい戦いを繰り広げることになります。
そしてこちら、後半です。
政令指定都市以外の市や町などの選挙が行われます。
投票日は来月26日です。
では、各党はどのような戦略を立てているんでしょうか。
こちらで見ていきます。
自民党です。
政権奪還の総仕上げと位置づけて、道府県議会議員選挙で特に単独で過半数に満たない10を超える議会で議席を伸ばしたいとしています。
民主党です。
党の土台を固める選挙と位置づけて、道府県議会と政令市議会を中心に、議席を上積みし、党の再生に向けた反転攻勢につなげたいとしています。
公明党です。
公認候補者全員の当選を目指し、神奈川、大阪などの道府県議会議員選挙の接戦が予想される選挙区で、重点的に取り組むとしています。
こちら維新の党です。
今の大阪市を廃止して、5つの特別区を設ける、いわゆる大阪都構想を巡る住民投票の前哨戦と位置づけ、大阪府議会と市議会の選挙を重視しています。
共産党です。
去年の衆議院選挙で躍進した勢いを生かして、議席が得られていない神奈川や愛知などの県議会での議席獲得を重点目標としています。
続いてこちらです。
次世代の党、子育て支援の充実。
社民党、平和憲法を守る。
生活の党と山本太郎となかまたち、格差是正や脱原発。
日本を元気にする会は、インターネットを活用した運動を展開します。
新党改革は、候補者の擁立を見送る見通しで、考え方の近い候補者を支援するとしています。
政治部選挙担当の二瓶泰明デスクと共にお伝えします。
二瓶さん、全国規模の選挙です。
これまで、全国規模の国政選挙は、自民党が勝利をして、民主党がどちらかというと、守りというのが、形が続いてきましたけれども、今回もやはり、自民党が攻勢に出ているという流れなんでしょうか?
そうですね。
自民党はやはり去年の衆議院選挙、大勝した勢いで、今回、このまま統一地方選挙も勝利したいというところでして、きょう告示された10の知事選挙、すべての勝利を目指しています。
なるほど。
また来週、道府県議会議員選挙が告示されますけれども、この中では、単独過半数に届いていない10余りの選挙を重視していまして、こうした選挙で、議席を上積みするチャンスだというふうに、見ています。
ただ、国政選挙では自民党、非常に勢いいいのですけれども、個別の地方選挙では、例えば知事選挙では、滋賀県知事選挙、沖縄県知事選挙、それからことしに入っての佐賀と敗れておりまして、今回、勝利することで、こうした流れを断ち切って、政権基盤をさらに固めたいところです。
一方、このところ守りに入ってきたといわれる民主党、どうでしょうか?
民主党にとっては、岡田さんが代表になりまして、初めての選挙ということで、党勢を立て直すきっかけをつかみたいところです。
まずは対決型となりました、北海道と大分の知事選挙、それにこれから告示されます札幌市長選挙、大分市長選挙を重視して、取り組みたいとしています。
ただ、民主党、前回は与党として臨んだんですけれども、今回、野党ということで、かなり様変わりした選挙となりそうです。
道府県議会選挙でも候補者の擁立を進めていますけれども、候補者の数は前回を大幅に下回る見通しとなっています。
なるほど。
二瓶さんが注目する地域は、どこでしょうか?
私は大阪に注目したいと思います。
大阪では、今の大阪市を廃止して、5つの特別区を設ける、いわゆる大阪都構想、これの賛否を問う住民投票が5月に行われます。
今回、大阪では府議選、市議選、行われますけれども、これは住民投票の前哨戦に当たるものだと思われます。
この大阪都構想というのは、大阪市の橋下市長、そして大阪維新の会にとっては、その活動の原点といわれるものなんですね。
現在、大阪維新の会は、第1党ですけれども、過半数は持っていません。
大阪市民が、この住民投票を見据えまして、今回の選挙でどのような判断をするのか、注目したいと思います。
地方の政治ということで、一概にはいえないんですが、例えば去年ですと、ちほう議会では号泣県議という、騒動もありましたし、あるいは議場での心ないやじというのもありました。
その地方の政治の、言ってみれば質というのが、厳しく問われた1年だったと思うんですよね。
今回の選挙も、やはりそこが注目だと思いますが、どうでしょうか?
地方議会には今、非常に厳しい目が注がれているのは、間違いないと思います。
こちらをご覧ください。
これはNHKが今月行った世論調査ですけれども、今回の統一地方選挙、関心があるのは、特に、非常に関心があると答えた人は、前回・4年前に比べて、11ポイントと、減らしております。
かなり減ってますね。
かなり、この地方政治が、実生活の現場と離れているんではないかというふうなことを重く受け止めなければならないと思います。
地方では、人口減少の問題も深刻で、地方都市が消滅するともいわれています。
ちょっと、こちらの数字をご覧ください。
北海道府県議会の定数の推移です。
この15年余りで、このように減っています。
二瓶さん、その分、狭き門ということになっているんでしょうか?
必ずしも、そうとは言えないんですね。
定数の削減は、全国で進んでいるんですけど、一方で、無投票当選ですとか、議会の定員割れが生じるケースが目につきます。
それはかなり、やっぱり深刻な問題ですよね。
そうですね、地方選挙での無投票当選というのは、もうすでに、全体の2割から3割程度、常にあるような状態にありまして、今回の選挙でも、そうした懸念がある所が少なくありません。
一方で、さらに心配なのが、投票率の低下傾向という問題があります。
去年の衆議院選挙でも、戦後最低の投票率ということを記録しましたけれども、特に目立つのが、20代、30代など、若い層での投票率の低下です。
今回、人口減少が非常に大きな課題となった選挙となるわけですけれども、政府は地方創生の実現を掲げまして、各党も地域の活性化に向けた政策を示しています。
活発な論戦を期待したいところですし、また有権者には、まずは選挙で1票を投じるところから、地方の再生に踏み出してもらいたいというふうに思います。
ここまで政治部の二瓶デスクに聞きました。
実は今、選挙権年齢を巡りまして、大改革が議論されています。
それは選挙権が得られる年齢を、今の20歳以上から18歳以上に引き下げるという、公職選挙法の改正案が、国会に提出されているんです。
今の国会で、早い時期に成立すれば、来年の参議院選挙から新たに240万人が、有権者に加わる見通しです。
もちろん、まだ法律は通っていませんので、今回の統一地方選挙には、適用されませんけれども、今後をにらんで、若い人たちにも政治を身近なものと捉える機会としたいものです。
お伝えしていますように、フランス南東部で起きたドイツの旅客機の墜落について、捜査を担当しているフランス・マルセーユの検察は、日本時間の今夜、記者会見を開き、副操縦士が、みずからの意思で旅客機を降下させる操作を行ったと見られると明らかにしました。
フランスの南東部で、ドイツの旅客機の墜落について、捜査を担当している、フランス・マルセーユの検察は、日本時間の今夜、記者会見を行いました。
それによりますと、ボイスレコーダーを解析したところ、離陸後20分間は、異常はありませんでした。
しかし、その後、機長は副操縦士に操縦を交代するように頼んで操縦室の外に出て、中には副操縦士だけが残ったということです。
その後、副操縦士は機体の高度を下げる操作を始め、操縦室の外からインターフォンで呼びかける機長や管制塔からの呼びかけにも応答しないままでした。
また機体が地面に接近していることを知らせる警告音にも、反応する様子はなかったということです。
この間、ボイスレコーダーには、副操縦士が呼吸をする音が録音されていたということで、副操縦士に異変があった様子はなかったということです。
検察は、こうしたことから、理由は不明だが、副操縦士は、旅客機を破壊したいと考えていたと見られると結論づけています。
また墜落する直前に、乗客の叫び声のような音も録音されていたことも検察は明らかにしました。
フランス・マルセーユの検察によりますと、フランス南東部で墜落した旅客機の副操縦士は、ドイツ人のアンドレアス・ルビッツ氏28歳です。
マルセーユの検察は、副操縦士がテロ組織などと結び付く情報はこれまでのところ、ないとしています。
ジャーマンウィングスなどによりますと、副操縦士は、2013年の9月から、ジャーマンウィングスで勤務しており、630時間の飛行経験を持っているということです。
次です。
地下鉄サリン事件など、4つの事件に関わったとして、殺人などの罪に問われているオウム真理教の元信者、高橋克也被告の裁判で、事件の遺族などが初めて本人に、直接、質問しました。
謝罪の気持ちがないのかと問いかけましたが、高橋被告は、明確な謝罪の言葉は述べませんでした。
きょう夕方、オウム真理教の元信者、高橋克也被告の裁判で質問した事件の遺族などが会見しました。
このうち、地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズヱさんは。
高橋被告は、地下鉄サリン事件で無罪を主張するなど、起訴された4つの事件すべてで、起訴内容を争っています。
4日目に入った被告人質問。
きょうが最終日です。
これまで高橋被告は、麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚を、指導者を意味するグルと呼んだうえで、17年間の逃亡は、その意思に沿うと考えていたなどと説明しています。
きょうの審理に参加した假谷実さんです。
父親の清志さんが信者に拉致され、死亡。
さらに、遺体を焼却されました。
実さんはきょう、検察官から清志さんの死を受け入れられたか尋ねられ、今でも信じがたい。
遺体を灰になるまで焼却されて、見ていないので、今、父が帰ってきても、なんの抵抗もなく受け入れられると思うと話しました。
假谷さんの遺体の焼却を手伝ったとされている高橋被告。
実さんが尋ねたのは、逃走中に亡くなった母親の死を、高橋被告が受け入れられているのかということでした。
母の死を知ったのは、テレビニュースだったと思うのですけど、なんか遠いところの出来事の感じがしまして、そのあと、ぼーっと虚脱状態になったことを覚えています。
高橋シズヱさんは、地下鉄サリン事件から20年となった先週、夫が亡くなった霞ケ関駅で次のように話していました。
きょうの法廷でシズヱさんは、高橋被告に、起訴された事件に関与したことは、後悔になりませんかと聞きました。
さらに、被害者や遺族に対する謝罪や償いを意識したことはありますかと尋ねると。
明確な謝罪のことばを聞くことはできませんでした。
シズヱさんは、被害者の現状について、被告に語りかけました。
サリンの被害で、今も苦しんでいる人がいます。
私の主人は亡くなってもう戻りません。
それは一生、変えることができないわけです。
先ほど、一生ついて回ると言っていましたが、絶対に忘れないでください。
謝罪のことばを聞くことができなかった遺族たち。
会見で、次のように話しました。
さあ、次です。
卒業式といいますと、涙は付き物ですけれども、この学校の卒業式ほど、涙にくれる人が多いのも、あまり目にしたことはありません。
沖縄の離島、北大東島にある中学校の卒業式。
北大東島には、高校がなく、多くの生徒が親元を離れます。
この卒業式で、卒業生たちは親に感謝を伝える手紙を送ります。
離島の親子たちが迎えた旅立ちの日です。
那覇から飛行機で1時間余り。
およそ580人が暮らす北大東島です。
一面に広がるサトウキビ畑。
多くの島民が、農業や漁業で暮らしています。
島唯一の学校、北大東小中学校です。
生徒数は67人。
この春、8人が卒業します。
全員、島を離れ、沖縄本島の高校に進学します。
子どもたちのほとんどは、そのまま島の外で就職し、戻ってきません。
島には若者の働き口はあまりないからです。
この春、卒業する田港麗雅さんです。
推薦で、県内有数の進学校にいち早く入学が決まっています。
親元を離れて生活するのは初めて。
今、母親から料理を教わっています。
幼いころから体が丈夫でなかった、麗雅さん。
看護師になりたいという夢があります。
母親の利恵さん。
娘の成長を喜びながらも、心境は複雑です。
子どもたちが書く手紙には、心配する親たちへの感謝と、安心して笑顔で自分たちを送り出してほしいというメッセージが込められています。
島を出て、将来の夢を追いかけることを決めた麗雅さん。
卒業式が近づくにつれ、気がかりなことがありました。
父親の恒一さんとの会話が減っていたのです。
恒一さんは、サトウキビなどを栽培する農家です。
麗雅さんとは、小さいころから、一緒に畑仕事をする、仲のいい親子でした。
ところが、卒業式が近づくにつれ、仕事を終えると、夜、友人と出かけることが増えていました。
お父さんは寂しくないのか。
麗雅さんは戸惑いを感じていました。
卒業式の2週間前から書き始めた、両親への手紙。
式の前日、書き上がった手紙には、父、恒一さんへのメッセージが書き加えられていました。
式の最後、卒業生一人一人の手紙の朗読です。
その日の晩。
本当にきょうはおめでとうございます。
家族や親戚、近所の人たちで、麗雅さんの門出を祝いました。
麗雅さんが島を出る前日。
恒一さんはサトウキビの苗を仕入れていました。
久しぶりに麗雅さんを農作業に誘ったのです。
旅立ちの日。
この春、8人の若者たちは、新たな目標に向かって、歩みだしました。
15歳で離れなければならない北大東島の親子たち。
互いの存在の大きさを胸に刻み、それぞれ、歩んでいきます。
私は麗雅さんのお父さんの気持ちがちょっと分かるような気がするんですよね。
一時期、少しよそよそしくしたのは、娘が急に離れていってしまうのがつらくて、少し子離れの予行演習をしたのかなという感じもするんですよね。
それにしても、仲のよい、羨ましい親子だと思いました。
こんばんは、気象情報です。
こちらは北海道の網走市から見たオホーツク海です。
地方気象台はきょう、海明けを発表しました。
今月3日の海明けを発表しました。
海明けというのは、流氷が沖合に遠ざかって、船が初めて航行できるようになった、その日をいいます。
ことしは記録的に流氷が少なく、平年よりも17日早くなりました。
こちらは北見市内です。
きょうの最高気温は、9度1分。
きのうよりも9度も気温が上がって、4月上旬並みの暖かさとなりました。
平年より多かった雪も、とけ始めています。
あすは全国的にも気温が上がって、5月並みの暖かさとなる所もありそうです。
北海道も春本番の陽気ですね。
そうですね、あす以降は、さらに気温が上がってきますので、雪の多くなっている所では、雪崩、それから雪がとけることによる川の増水などにも注意してください。
では暖気、暖かい空気の予想を見ていきましょう。
このオレンジの所は、晴れれば18度以上に上がってくるような、そんな暖気ですね。
あしたの朝には九州や北海道にも、回り込むようにして暖気が流れ込んでいます。
このあと見ていくと、あしたの日中、そして、夜にかけて全国的に覆われてきそうなんですね。
あすにかけてだけではなくて、週末、そして来週の初めにかけて長く、この暖気、居座りますので、暖かさが続いていきそうです。
では天気図を見ていきましょう。
あすは西から高気圧が移動してくる予想です。
詳しく見ていきましょう。
まず高気圧に覆われますので、たっぷりの日ざしがあります。
高気圧の中心が南にありますけれども、こうなると、南から回り込むように、暖かい空気が北日本まで流れ込んできますので、全国的に気温が上がるんですね。
各地で春本番、もしくは初夏のような陽気となる所も出てきそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
あす以降、ぐっと気温が上がりそうですから、雪崩などに十分注意が必要ですね。
ご注意ください。
あすは全国的に晴れて、穏やかですね。
4月から5月並みとなりそうです。
なだれ注意報が北日本に広い範囲に出ています。
雪崩、そして、雪がとけることによる川の増水に、お気をつけください。
そしてもう一つ、晴れて空気が乾いています。
かなり広い範囲に乾燥注意報が出ています。
まだ土曜日ごろにかけては広く雨の降る所、少なくなりそうですから、火の元にも十分、お気をつけください。
以上、気象情報をお伝えしました。
1、2、1、2、あああああ。
打球が延びて、のびて、どうだ?
がっぷり四つに組んでね。
熱く戦っていきたい。
いよいよ、あすですね。
盛りだくさんです。
廣瀬さんです。
こんばんは。
センバツ高校野球です。
きょうの第2試合から2回戦に入り、大阪桐蔭と青森の八戸学院光星が対戦。
こちらは3年前に、春夏ともに決勝でぶつかり、このときは、大阪桐蔭が連覇を達成。
今回が甲子園で3回目の顔合わせです。
八戸学院光星のエース、中川。
先輩たちのリベンジを果たしたいとマウンドへ。
1回、その思いが空回り。
インコースを厳しく攻めましたが、コントロールを乱します。
この回だけで、デッドボール3つにフォアボール1つ、押し出しも与え、2点を先制されます。
自分の投球を信じようと、気持ちを切り替えた中川。
2回以降は、得意のスライダーを軸に、ランナーを1人も出さないピッチングを続けます。
再び試合が動いたのは7回。
大阪桐蔭の谷口。
得点がほしい場面だったと大会第8号のホームラン。
大阪桐蔭はもう1点追加し、突き放しました。
八戸学院光星は、3回目の挑戦もはね返され、2回戦で姿を消しました。
中川投手は、先輩たちの戦いを強く意識していたんですけれども、一方の大阪桐蔭の先発、田中誠也投手。
中川投手について、相手投手がよかったので、負けていられないという気持ちで投げ抜きましたと完投して、お互いが意識をしながら投げていた試合でした。
さあ、第1試合は1回戦最後の試合、東海大四高と21世紀枠の豊橋工業の対戦です。
東海大四高のエース、おおさわ。
投手戦。
先制点は与えないと、立ち上がりから飛ばして、無失点の好投を続けます。
好投に応えたい打線は7回、2アウト満塁で4番そう。
この当たり、風で打球が流されました。
この間にすべてのランナーがかえり、3点を奪います。
援護をもらったおおさわ。
調子がよかったと、10個の三振を奪い、3安打完封。
エースの好投で、東海大四高が2回戦進出です。
常総学院は、1回、満塁のチャンスで荒原。
秋から体重が8キロ増えて飛距離が伸びた荒原の2試合連続ホームラン。
4点を先制します。
先発は2年生の鈴木。
すごくこだわりを持っているというスライダーで、次々と三振。
5回までヒットを許しません。
ノーヒットを意識していた6回。
1アウトから今治西に初ヒット。
それでもすぐに気持ちを切り替えました。
8回途中までヒット1本、11奪三振。
常総学院、ベスト8進出です。
あすの第2試合。
敦賀気比と仙台育英は、ともに1回戦で完封勝利。
好投手を擁するチームの対戦です。
大リーグです。
田中将大投手は、オープン戦に登板。
シーズン開幕に向けて、調整は順調です。
田中は3回目の先発。
60球をメドに、さまざまなボールを試しました。
1回、打者の手元で動くツーシーム。
内角のボールゾーンからストライクになる、新たな武器で三振を奪います。
2回はランナー1塁の場面。
狙いどおり、ダブルプレーに取りました。
球数を減らす投球術も光りました。
4回は、意図的に続けたカーブ。
ど真ん中で、打たれてもしかたないと田中。
それでも、試合で投げている感じが出てきたと、開幕に向け手応えを口にしました。
フィギュアスケートの世界選手権が、中国の上海で開かれています。
女子シングル前半のショートプログラムが行われました。
宮原知子は、きょうが17歳の誕生日。
冒頭の3回転の連続ジャンプ。
しっかり決めて波に乗りました。
調子がよかったと宮原。
すべてのジャンプを成功させます。
スピンとステップも最高難度の評価を受けました。
宮原はショートプログラムで自己ベストの得点をマーク。
3位につけました。
20歳の村上佳菜子。
世界選手権は5大会連続出場です。
冒頭の連続ジャンプ。
全日本選手権では、回転不足でしたが、きょうはきっちりと決めました。
村上は4位。
後半のフリーは、あさって行われます。
サッカー日本代表、ハリルホジッチ新監督が率いて、あす、注目の初戦です。
皆さん、こんにちは。
ハリルホジッチ監督。
攻撃ではスピードを要求。
ボールをワンタッチでつなぎ、ゴールを狙います。
きょうまでの4日間の合宿で、その戦術は徹底されてきました。
決定力不足解消へ。
スピードのあるフォワード2人が監督の期待を担っています。
このハリルホジッチ監督の初戦、あすのチュニジア戦、大分で午後7時半、キックオフです。
大越さん、プロ野球が、いよいよあす、開幕します。
およそ半年間143試合を戦う長いペナントレースが始まります。
2年連続日本一を目指すソフトバンクは、開幕から6試合を本拠地で戦います。
新キャプテンの内川選手をはじめ、強力打線はことしも健在。
日本一のチームを引き継いだ、工藤新監督の采配にも注目が集まります。
巨人は、26歳の坂本選手が新キャプテンに就任。
あのVナイン以来となるリーグ4連覇へ。
オープン戦で不振だった打線をファーストにコンバートの阿部選手とともに引っ張ります。
日本ハムの大谷投手は、初めて、開幕投手の大役を担います。
投手と野手の二刀流。
3年目の初戦は、投手でスタートです。
さあ、ことしの開幕戦、対戦カードです。
巨人は去年、セ・リーグで唯一、負け越したDeNAといきなり対戦。
ことし、球団創設80周年の阪神は、中日と対戦、広島は開幕戦を地元で迎えるのが13年ぶりで、本拠地をマツダスタジアムに移してからは、初めてです。
昨シーズン、ソフトバンクとの僅かな差で、リーグ優勝を逃したオリックスは、西武との対戦です。
そして開幕投手を担うのが、こちら。
セ・リーグ・中日のやまい投手が14年目で初めて、開幕戦に先発します。
画面右、パ・リーグ・ソフトバンクは4年連続で攝津投手、対するロッテ、涌井投手が移籍後、初めて開幕投手となりました。
そして注目、大谷投手が先発する日本ハムは、楽天と対戦。
則本投手は新人から3年連続の開幕投手となります。
楽しみですね。
お伝えしていますように、フランス南東部で起きたドイツの旅客機の墜落について、捜査を担当しているフランス・マルセーユの検察は、副操縦士がみずからの意思で、旅客機を降下させ、墜落させようとしたと見られると発表しました。
フランス・マルセーユの検察によりますと、ボイスレコーダーを解析したところ、旅客機は墜落の10分前まで2015/03/26(木) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽ドイツ機墜落事故・操縦室の中で何が▽統一地方選挙始まる[二][字]
ドイツ機墜落事故でボイスレコーダー回収その時操縦室の中で何が▽地域の課題への取り組みを問う統一地方選挙スタート▽15の春北大東島を巣立つ子と見送る親・門出の物語
詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
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