ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”▽LGBT ▽この1年を振り返って 2015.03.26


生字幕放送でお伝えします
こんばんは。
「ハートネットTV」WEB連動企画「チエノバ」です。
きょうも生放送でお送りします。
皆さんからご意見・ご感想ツイッターでお待ちしております。
こちらのハッシュタグを必ず付けてお送りください。
「チエノバ」レギュラーメンバー久保純子さん荻上チキさんです。
よろしくお願いします。
この「チエノバ」始まって1年がたちました。
あっという間。
実は、この1年間に1万1000件を超えるカキコミやメールが届いたんですよ。
これほどまでにたくさんの人が生きづらさを感じているという証拠ですよね。
さまざまなテーマでも放送してきました。
こういったテーマで放送してきましたがクボジュンさんは特に心に残っている回ってありますか?
どれもそうですけど日々、見聞きするいじめ問題はやはり本当にその人の人生、心に深く傷を負わせるいじめ後遺症という、ことばを初めてこの番組で知ったのでいじめはなんとしても撲滅しなくてはいけないという強い思いがあります。
障害者の家族というのはテーマっていうのは自分の子どもがそうだっていう親の立場を語れる人は多いんですが逆に親がそうだきょうだいがそうだという語りって少ないんですね。
こういった番組で取り上げないとないことにされてしまうというのがあるなと思いましたね。
示した回でもあるような気がしますね。
実は放送が終わったあと自分もそうなんだということでメール、カキコミを届けてくれた皆さんもたくさんいらっしゃいました。
11月の難病の回の放送後に寄せられたカキコミの一部です。
この中からお子さんが難病というお母さんからのカキコミご紹介しましょう。
お母さんとしてもね…。
本当に子どものためになんとかしなくてはいけない。
知ってもらうことが支援への一歩なんですね。
身近な人に伝えるよりも何それっていうところから説明すると大変だし身近な人だけが知っても今度は初めて行く場所で不安だったりするとまた問題が出てくるので社会に広げたいっていう思いはたくさんの方、思ってますよね。
難病について先ほどのカキコミでは12月の時点でしたけど難病指定されていなかった無痛無汗症でしたが先週、厚労省が190あまりの病気を難病指定にする方針を決めましてこの中に無痛無汗症が入っているということです。
これも一歩ではありますね。
制度の枠組みの中で個人の負担、家族の負担を下げるのが第一歩ですね。
加えて社会の理解を進める必要がありますよね。
その中で無痛無汗症ですと痛みが分からないので食事をしているときに舌をかんでしまうそのことに気付かないで血だらけになるということがあって例えば子どもがそのときに食事のときにマウスピースを着けるっていうこともあるわけです。
街のレストランとかで食べているときに白い目で見られないかと心配をしないで済むようにいろんな人がいるんだなとそういう事情の人がいるだろうそういう理解が進むことが何より本人たちが助かることですよね。
こちらが多く寄せられました。
去年7月の発達障害の回の放送後に寄せられたカキコミです。
このように本当にたくさん届きました。
その20代のまゆりさんという方で発達障害でもあり統合失調症の当事者でもある方なんですが8月5日にカキコミいただきました。
やっぱり、自分が親になったとき、当事者が親になったときに自分自身が子どものハンディキャップにならないだろうかと悩まれたり、あるいは出産をちゅうちょされるのはとても多いですよね。
こちらのカキコミ去年8月に寄せられたんですがまゆりさんの現在の様子を伺いました。
ことしの1月に無事に男の子を出産したということでおめでとうございます。
子どもが生まれたことで小児科の医師や保健師などつながる人が増えて安心できる部分も増えてきたそうです。
そして、きのうメールのやり取りをしたんです。
初めて子育てサロンに行ってほかのお母さんと話せたと喜びのメールが届きました。
本当、月齢に応じてどんどん悩みが出てくるので子育ての悩みでママとつながれるといいですよね。
どんどん社会とつながってほしいですよね。
それこそ、当事者同士でというのも大事になりますよね。
これはオープンにして自分の特性を明らかにするというカミングアウトではなくてむしろやむを得ず言ったそれでも理解をされなかったというケースですよね。
そうしたことがますます働く場所から当事者を追い込んでいくということはあちこちで起こる。
制度だけじゃなくて日常のコミュニケーションの中で少しでも理解が進むということが重要だということがよく分かりますよね。
そして、番組に対しても率直な意見が届きました。
結構、こういうメッセージ届くんですよね。
あらゆる番組がそうなんですけど関心ある人しか基本は見ないですね。
だからといって悲観することではなくてまずは関心のある人それから、当事者の方々がこうした番組を見てつながって共有していくそしたら、その人たちは次から現実の世界社会で生きていくのでこんな情報があったよとかこんなことを伝えたいということで参考にしていただきながらどんどん広がっていく。
ほかの番組も変えていくというそうした動きにつながることを期待しながら番組を作っていくというのが大事ですよね。
こんなカキコミも届いたんですけども学校の授業とかでもこの番組見てほしいねと。
ほかにもカキコミでたくさん見てほしい!いい番組だなんて言ってる意見が届いてうれしいです。
多種多様な人が生きているんだということで。
必ず身近に誰かしらの当事者がいるはずなので本来は関係ない人はいらっしゃらないんですよね。
私もこの番組を通して友人が実は発達障害だったということに気付いて見方ですとか自分の意識も変わりましたもんね。
今月初め、ここ渋谷に、LGBT性的マイノリティーをめぐって全国の注目が集まりました。
渋谷区が、同性カップルを公的機関として初めて認めることになる条例案を区議会に提出したのです。
同性カップルに結婚に相当する関係と認める証明書を発行する、この条例案。
住宅の契約、役所での手続きなどさまざまな場面で不都合があった同性カップルの期待を集めています。
しかし、LGBTの社会的認知が進む一方で番組のカキコミ板には依然として深刻な声が届き続けています。
特に、職場や学校などでの周囲との関係について打ち明けられない苦しみがつづられています。
新生活を迎える春。
カキコミをもとにLGBTの今について考えていきます。
今月と来月の「チエノバ」ではLGBTを特集していきます。
3月から4月にかけて生活環境だったり人間関係が変わるという人もたくさんいるのではないでしょうか。
そこでLGBTの皆さんの職場や学校での悩みについて取り上げていきたいなと思います。
制度が変わるかもしれないとかそうした動きがどうなるのかというのがVTRの中でもありましたけども制度が変わるだけじゃなくて身近な人との関係性がどうなんだろう。
そこが一番の悩みになりますよね。
そこに寄り添って変えていくというのが重要ですね。
それでは、まず職場での悩みについてです。
アットホーム。
アットホームといってもどんな家なのかで変わるのでアットホームだからいいとは思わないですけど、とはいえ日常の中で本当に恋愛の話とか体形の話とか価値観の話とか踏み込んだ発言を無防備にしすぎな側面があちこちであって。
それはいろいろな当事者を追い込んでいるというのはこともありますね。
あとセクシュアルマイノリティーメディアバラエティー番組とかで芸人の方が軽くジョークの対象にすることが多くて、それは一般の方も見て、日常の中でソースコミュニケーションお前は、そうなんじゃないかっていじるっていう形で使う。
いずらさというのを加速するのが起こったりしています。
そういった細かいところにまで気付かないという人が増えやすい状況を作ってしまっていういるということもありますね。
何気ない、ひと言で傷つけてしまっているということはありますよね。
小さい子どもを育ててもそうなんですけど女の子らしくしなさいとか男の子なんだから泣いちゃだめとかその「らしさ」っていうのが差別につながってますもんね。
またこれから社会に出る学生の就職活動での悩みも寄せられています。
就活に関して先週、あるイベントが東京で行われました。
先週、東京・港区でLGBTの学生を対象とした就職活動のセミナーが開かれました。
主催したのはLGBT支援を行うNPO。
15回目となるこの日は全国から、およそ40人が参加。
今回初めて、大手企業が企画段階から加わりました。
セミナーのパネリストは企業などで働いているLGBTの先輩たちです。
今、株式会社はぐくむというところで教育事業をやっております。
大学生のキャリア支援だったりとか企業様向けの研修事業をやっております。
女の体で生まれてきて最初、心は男の子かな〜と思っていたんですがそうでもないかなと。
ドイツ証券で日本株の営業をやっております。
LGBTの当事者として就職活動では、さまざまな場面で問題に直面したといいます。
同じ感覚がありましたね。
セミナーでは学生から先輩たちに直接、相談する機会もありました。
自分のセクシュアリティーをどこまで明かして就職活動を行うかなど周囲には相談できなかった悩みを打ち明ける場になりました。
本当に一つ一つの悩みを具体的に当事者の先輩から話が聞けるっていうのは大きな力になりますよね。
これで社会は変わらないかもしれないけれど社会に出るときにどんな困難があるかって気付くとある意味、自衛できるというか備えられるという点はあると思います。
一方で社会を変えるには何が必要なのかといえば企業側の研修をしていくということもまた必要になってきますよね。
今回のセミナーを主催したNPOでは4月にも就活イベントを行うということです。
続いてですが、学校での悩みもたくさん届きました。
自分のセクシュアリティーについての悩みです。
自分のセクシュアリティーの不安定さから自分は何者なんだろうかと自問自答してるんだと思います。
実は、ひろうみさんなんですが自分はFtXであると書いてあるんですね。
これまで番組ではMtF男として生まれて女として生きる人。
またはFtM女性として生まれて男性として生きたいという方を紹介してきました。
これFtXというのはどういうことかというと立教女学院短期大学専任講師で臨床心理士の佐々木掌子さんによりますとFtXのFというのはFemale、女性で。
Xというのは男性とも女性とも規定しない在り方ということなんですね。
このFtXであるという10代、20代からのカキコミ今回多かったのが実は特徴なんです。
ひろうみさん自分だけかというのがきになっていましたがこうしたことばがあることからも分かるように決して、こういう方は少なくありません。
セクシュアリティーについては悩んだことがないという方はいないと思うんですけど例えば、ヘトロセクシュアルって書いてるし、また恋愛なんかが描かれてても大体は男女の恋愛が描かれているので、ないながらも考えるヒントとか情報とかってあちこちにあるんですね。
でもセクシュアルマイノリティーの方はこうしたFtXなどの方は特に情報がないし保健・体育の教科書ではいないことにされているしそもそも言語化する機会そのものが奪われている状況にあるわけですよ。
そうした中で自分の性の在り方というものが既存のことばでは説明しきれないよと思ってる方はたくさんいるしそうした人を最近、表明する場もできてはいるんですけれどもまだまだ少ないという状況がありますね。
ひろうみさんカウンセラーには学校で相談したけども自分一人だけなのでしょうかってほかには相談できないでいるんですね。
どこか、救いを求められるところあるんですか?
本来であれば理解のあるカウンセラーであるべきだしもし、カウンセラーが答えられないのであればやっぱり専門の方につなげるべきですね。
NGO、NPOなどさまざまな当事者とつながって語るということが重要です。
ただセクシュアルマイノリティーの方は例えば20歳を過ぎるまで一人も同じような当事者に会ったことがないという人とても多いんです。
そうした中でネットとかで検索をして当事者とつながろうと思って失敗する。
そして出会い系を使ってなど当事者同士だからと会ってみたんだけれども体だけが目的でとかトラブルになってより傷つくこともあるのでそうしたことにつながりやすくすると同時に情報が行き届きやすくするというのが第一歩ですね。
多様性のある社会ですよね。
続いてはこちらのコーナーです。
「RoadtoRioパラリンピックへの道」です。
今月1日、静岡県で全国から160人以上が参加する障害者水泳の記録会が開かれました。
来年に迫る、リオパラリンピック。
その大舞台への出場を目指す選手にとってこの記録会は重要な意味を持っています。
きょう、まさに一発勝負自分との戦い!世界選手権は、ことし7月イギリスで開かれます。
今回の記録会で派遣のための標準記録を突破することが代表に選ばれる条件になっています。
これまでの実績ではなく勝負強さを重んじるこの選考方法は今回、初めて採用されました。
この日のレースでは実力のある選手でもタイムが伸びず悔しい思いをする姿が多く見られました。
注目の若手選手の1人一ノ瀬メイさん。
京都出身の18歳です。
生まれたときから右ひじから先がありません。
去年10月のアジア・パラ大会で4つのメダルを獲得。
得意の自由形だけでなくバタフライや平泳ぎでもタイムを伸ばしてきています。
世界選手権にはまだ出場したことがない一ノ瀬さん。
目標は、リオ。
そして、東京。
200m個人メドレーで標準記録、2分52秒の突破に挑みます。
まずは、バタフライ。
去年から急激に伸びてきたこの泳ぎで、スピードに乗ります。
最後は、自由形。
結果は…2分48秒16。
世界選手権出場を決めました。
ちっちゃいときから根本的にある…自分で発信したい!その気持ちは近畿代表として出場した英語スピーチコンテストでも発揮されました。
自身の経験をもとに社会への思いを語りました。
見入りますね。
聞き入りますね。
力強い。
このスピーチで実はコンテスト全国優勝に輝いたんですよ。
東京パラへの思いも込められたこのスピーチなんですが映像を番組のホームページにアップしますのでぜひ、皆さんご覧ください。
4月からは水泳の名門近畿大学で練習に励むということです。
「RoadtoRio」でした。
番組の最後になりました。
たくさんツイッターが届いています。
ありのままで自分でいたい。
受け止めてほしいという思いですよね。
ひとりではないって思える場所があることからかなり心の支えになりますということですね。
WEB連動企画ですね。
2015/03/26(木) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”▽LGBT ▽この1年を振り返って[字]

今月のメインテーマは「LGBT」。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど性的マイノリティーの悩みとは?職場は▽チエノバこの1年。発達障害ほか

詳細情報
番組内容
今月のメインテーマは「LGBT」。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど性的マイノリティーの悩みとは?就職活動のとまどい、職場での苦痛、学校での不安…▽チエノバこの1年。発達障害ほか▽放送中ツイート募集「#nhk_heart」を後ろにつけて50字以内で。番組の感想、意見、メッセージをお待ちしています。放送前は番組HPのカキコミ板へ投稿を。
出演者
【出演】久保純子,評論家、シノドス編集長…荻上チキ,【司会】山田賢治,【語り】湯本久美

ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – 社会福祉
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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