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副操縦士 故意に墜落させようとしたか
3月26日 23時34分

副操縦士 故意に墜落させようとしたか
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フランス南東部で起きたドイツの旅客機の墜落について捜査を担当しているフランス・マルセーユの検察は、副操縦士がみずからの意思で旅客機を降下させ、墜落させようとしたとみられると発表しました。
フランス南東部で24日に起きたドイツの旅客機の墜落について捜査を担当しているフランス・マルセーユの検察は日本時間の26日夜、記者会見を行いました。
それによりますと、ボイスレコーダーを解析したところ、旅客機は当初、異常なく飛行を続けていましたが、墜落の10分前になって機長が副操縦士に操縦を交代するように頼み、操縦室の外に出たということです。
操縦室で1人になった副操縦士は、機体の高度を下げる操作を始めたということで、ドアを開けることを拒み、操縦室の外からインターホンで呼びかける機長や、管制塔からの呼びかけにも応答しないままでした。
また、機体が地面に接近していることを知らせる警告音にも反応する様子はなかったということです。
この間、ボイスレコーダーには副操縦士が呼吸をする音が録音されていたということで、副操縦士に異変があった様子はなかったということです。
そして墜落する直前には乗客の叫び声のような音も録音されていたということです。
検察は、こうしたことから「理由は不明だが副操縦士は旅客機を故意に破壊しようと考えていたとみられる」と述べみずからの意思で旅客機を降下させ、墜落させようとしたとみられると発表しました。
検察によりますと操縦していたのは、28歳のドイツ人、アンドレアス・ルビッツ副操縦士で、ジャーマンウィングスなどによりますと、おととし9月から勤務しており、630時間の飛行経験を持っているということです。
検察は、ルビッツ副操縦士についてテロ組織などと結びつく情報はこれまでのところないとしています。
またこれまでは過失致死の疑いで捜査していましたが、今回の解析結果で副操縦士が故意に墜落させた疑いが出てきたことを受け、容疑を切り替えることを検討しているとしています。

航空会社「動機分からない」

ジャーマンウィングスと親会社のルフトハンザ航空は日本時間の26日午後10時半からドイツ西部のケルンで記者会見を開きました。
会社側は「われわれはパイロットの教育に最大限の注意を払っている。パイロットの選定にあたっては、知覚や技術の面だけでなく、心理面の適合性についても力を入れて検査している」と述べました。
そのうえで、フランス南東部で墜落した旅客機のルビッツ副操縦士について「身体検査だけでなく、すべての精神面でのテストにも合格し、全く問題はなかった。なぜこのような恐ろしいことをしたのか動機は全く分からない」と話していました。
ルビッツ副操縦士は2008年にルフトハンザ航空で操縦士の教育課程を受け始め、空白期間があったものの、その後、再び復帰して、おととしからはジャーマンウィングスの副操縦士として働いていたということです。

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