H2Aロケット28号機 打ち上げ成功 [03/26 18:54]

情報収集衛星を搭載したH2Aロケット28号機が26日午前、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。今年度は種子島から5機のH2Aロケットが打ち上げられ単年度で過去最多となりました。H2Aロケット28号機は26日午前10時21分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。ロケットには政府の情報収集衛星が搭載され、およそ20分後に所定の軌道に投入され打ち上げは成功しました。26日は春休み初日ということで、南種子町の見学場は多くの家族連れなどでにぎわいました。情報収集衛星は外交・防衛上の安全保障などに用いられる事実上の偵察衛星です。現在、4機体制で運用され地球上のすべての地点を1日1回以上撮影できます。今回打ち上げられたのは高性能の望遠レンズがついたデジタルカメラで地上を撮影する「光学衛星」の後継機です。26日の打ち上げ成功でH2Aロケットは22回連続の成功。成功率は96.4パーセントとなりました。また、今年度の打ち上げは5機で過去最多となりました。そのうち、4機は去年10月以降に打ち上げが集中していて、従来70日あまりだった打ち上げまでの準備期間が50日あまりに短縮されています。三菱重工業は2020年の打ち上げに向けて開発中の次期新型基幹ロケットで、打ち上げコストの5割減に取り組むなど国際的な衛星打ち上げビジネスでの存在感を高めていきたい考えです。来年度は現在3機の打ち上げが決まっていて、関係者によりますと次はH2Bロケット5号機を8月前半に打ち上げる計画で調整中だということです。

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