高一の時の親友に、『風の歌を聴け』を勧められてからの村上さんファンです。
私は実は村上さんの書籍は、小説よりもエッセイの方が好きです。小説家さんとしてはやはり、小説の方が好き、と言われる方が嬉しいのですか?
(みみのすけ、女性、44歳)
べつにどっちでもいいんです。僕としては小説は本職、エッセイと翻訳は「その他」ということでやっております。でももちろんエッセイも翻訳も、やるときは全力を尽くしてやっています。片手間にやっているわけではありません。当然のことですね。プロですから。それで飯を食っているわけですから。どちらを誉められても、僕としてはもちろん嬉しいです。ただ僕にとっては小説が本職なのだということです。そこが僕にとっては、本物の抜き身の刀をもって切り結んでいる戦場です。
村上春樹拝