Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2015年03月11日

墨に20彩「声」。KANOJYO展終えました。


「声(voice)」 作品サイズ:81×136(㎝)
(仮表装の為、今後額装や屏風、軸にも変更可能)

大阪・中崎町のイロリムラで開催していました「KANOJYO」展が
無事終えられました。お出で頂いた皆さまありがとうございました。

本展はアートコレクターである曽根原氏のチョイスで集められた
男性ばかり8人の作家による展示会でした。

はじめましての作家が多い中
洗練されたカッコイイ会場に仕上げられ
また素晴らしいお仕事をされてる皆さんと知り合えた事が喜びでした。

6日間の短い展示でしたので
お出でになれなかった方も多かったと思いますし
振り返るという意味も含めて会場と作品のご紹介です。

会場入ってスグ。手前は3Dプリンターで製作されたという奥田耕司さんの作品。
花の部分は針で支えられてるので、風でユラユラそよぎます。
奥壁面の女の子は今野雅彦さん。


壁面はイラストレーター新岡良平さんの作品。若い女子に大人気。
陶器は穴吹定春さん。上下で手を合わせているデザイン作品でマニキュアも使用。

ガラスの作品は奥島圭二さん。繊細で美しい作品。

彫金の清水範康さん。繊細さと素朴さを兼ね備えた作品。

陶芸の田中雅文さんの非常に洗練された作品。と私の「声」


今回の私の作品は墨色をどう出すのかを考えました。
水墨画では「墨に五彩あり」と言い
一本の墨で沢山の色が表現出来るという意味なのですが
言葉のまま5色としまして
時代の経た呉竹さんの油煙墨(茶系)と
人から頂いたこれも古い中国の松煙墨(青系)
両方使うと10彩。
硯も粗いのと細かいのを二面使って摺ると20彩。
と、成るのかな~と。そんな事を思い墨を用意しました。

また墨色が出やすい30年ほど経った十分枯れた紙を
引っ張り出してきました。

でもそれは用意しただけで
それをネラッて書くという事は今回はやりたくなくて
その結果どんなモノが出来上がるのか
乾けばわかる・・・という位の気持ちです。

題材は「声」
コンセプトは前回書きましたので省略しますが
生々しいモノ、生きたモノ、取りつくろう事のない様なモノを表現したかったのでした。

今までは削り出した様なモノを目指していたので
私にとっては新しい試みでした。
(分かりにくい差なのかも知れませんが・・・。)

これからも墨の事、紙の事、そして震災やテロの事もじっくり考えていき
作品に向かっていこうと思います。



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