とにかく中国が主導権を握りたいという狙いで発足するAIIBだけに、融資の先行きが危険視されている。
週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は警告する。
「中国はAIIBを通じた投資で各国を屈服させ、勢力圏を拡大するという外交的な野望も抱いており、金融機関として当然のリスク計算もないまま採算度外視で融資する恐れがある。欧州各国はアジアのビジネスに食い込もうという思惑なのだろうが、うかつに参加して融資が焦げ付いた場合、責任を取らされて巨額な損害を被ることにもなりかねない」
“毒まんじゅう”は「食べたらキケン」か。