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東芝が世界初、48層の3次元メモリー半導体を開発 スマホ用や記憶装置用に来年から量産

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東芝が世界初、48層の3次元メモリー半導体を開発 スマホ用や記憶装置用に来年から量産

 東芝は26日、記憶用半導体の「3次元フラッシュメモリー」で、韓国のサムスン電子を上回る48層の製造技術を開発し、サンプル出荷を開始したと正式発表した。48層は世界で初めて。現行製品と比べ、書き込み速度の高速化や書き換え寿命が向上した。東芝は平成28年前半から本格的に量産を開始し、データセンターやスマートフォンなどで使われる大容量の記憶装置向けに販売展開する。

 記憶素子を垂直に積載する3次元メモリーは、従来の方法よりも、記憶容量を大幅に高められ、次世代の半導体とされている。

 サムスンは昨年から32層の3次元メモリーを量産していたが、東芝は今回、48層を実現した。サムスンのメモリーは32層で容量が128ギガ(ギガは10億)ビットとされる。東芝の容量も128ギガビットで同じレベルだ。

 情報端末の普及で、今後はメモリーの大容量化、小型化が予想される。東芝やサムスンが開発競争を繰り広げる3次元メモリーの需要も高まる見通しだ。

 東芝は、今夏にも一部竣工予定の四日市工場(三重県四日市市)の新第2製造棟で、3次元メモリーを順次量産する。今後もコスト低減を図りながら、積層数を増やし、メモリー容量の拡大を目指す。

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