韓国外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)部長は25日、韓日関係発展の重要性を強調した。
尹長官は同日、ソウル市瑞草区の国立外交院で行われた最初の朝鮮通信使として知られる李芸の銅像除幕式に出席し、「朝鮮通信使として人生を朝鮮と日本の関係発展にささげた李芸先生をたたえ、韓日両国関係を発展させていくことが我々の使命だという思いを新たにした」と述べた。
尹長官は「李芸先生は600年余り前、40回余りも日本と対馬、沖縄を往来し、朝鮮通信使として活躍した。先生は当時両国にとって最大の難題だった倭寇(わこう)の朝鮮人拉致問題を賢明に解決しただけでなく、両国間の文化交流増進にも大きく寄与した」と指摘した。
尹長官は「先生の足跡は今この瞬間、我々後輩外交官に示唆するところが大きい。特に韓日国交正常化50周年を迎える今年は特別な意味を持つ」と強調した。
尹長官は「先週末にソウルで韓日中3カ国の外相会談が開かれた。域内の緊張によって過去3年間中断している3カ国の協力関係が議長国である韓国主導で復元され、3カ国協力だけでなく、韓日関係の増進にも重要な転機となった点で意味がある」と指摘した。