(太田勇一)大変だ!大変だ!
(太田)大変だ大変だ大変だ…。
大変だ…大変だ!副部長!
(ノック)嘘でしょう!副部長嘘だと言ってください!
(高原純之介)太田君君メールやる?いや僕は毛嫌いしてたんだがやってみるとなかなか楽しい。
リンダが「パパメールやろう」って甘えるもんだからね…。
それって先斗町のキャバクラ嬢ですか?リンダは今年10歳になる私の娘だ!本人も家族もその名前をとても気に入ってる!これはこれは…知らぬこととはいいながら…。
用がなかったら…。
はっ!今食堂で噂を聞いたんですが鶴丸検事が帰ってくるって本当ですか?
(高原)ああ本当だ。
あれっ言ってなかったっけ?聞いてません!連絡ミスだ。
鶴丸検事は1年半前松江地検へ島流しに遭ったのに何でまたこんな早くに京都に…!?詳しい事情は知らん。
太田君言葉に気をつけたまえ。
島流しだなんて…。
で検事はもう京都に?いや確か今日の夕方着く。
それで明日から早速職場復帰だ。
みんなで迎えに行ってやろう。
はははは…僕は絶対行きませんよ!行くなら新しい担当事務官が行けば…。
鶴丸検事の担当事務官は太田君君だ!ノーッ!!
(成増友子)りん。
(鶴丸りん)友ちゃん。
相変わらずきれいね。
ははっりん何?学食おごれって?本心本心。
もっと素直になろうよ友ちゃん。
りん今日コンパ行くでしょ?ごめん。
今日母が戻ってくるから迎えに行く約束してるの。
りんのお母さんってどんな人?厳しくて…よく食べる。
また一緒に暮らすのか…楽しみなような怖いような。
わざわざすみません。
(高原)もうそろそろだよね?
(池内弘二)来たらすぐわかりますよ。
あの人目立つから。
人一倍態度でかいからなぁ。
(物音)健一?健一。
あっ…あっ…キャーッ!助けて…!
(刺す音)うっ…ううっ…。
(ガラスの割れる音)
(木村芳子)もしもし人殺し…人殺し…!人殺しよー!
(鐘)
(鐘)
(成増清剛)昨日も誰か死んだかな?
(鐘)おはようございまーす!鶴丸検事!私一日千秋の思いで検事のお帰りをお待ち申し上げ…何だよ。
初日からいきなり遅刻かよ鶴丸の野郎!ああ…死ぬほど憂鬱だ。
これから毎日あのババアの面を拝まなきゃいけないかと思うといっそのこと死んだほうが…。
(鶴丸あや)死ねば?鶴丸検事。
おっ…相変わらずお背中お美しいですね。
雑念どころの騒ぎじゃない。
この世で最も邪悪な人間の声が耳に入ったら座禅どころの騒ぎじゃない。
座禅されてたんですか。
ああこれまたいいご趣味で。
島根でお始めになられたんですか?訊きたくもない質問をもっともらしくしなくて結構。
太田さん。
あなた相変わらずね。
ちっとも変わらない。
検事もお変わりなく。
お背中以外もお美しくて。
太田さん悪いけど私とっても変わったの。
島根で生まれ変わった。
1年半前の鶴丸あやと同じだと思ってもらったら困るわ。
最初にそれだけは言っておきますよ太田事務官。
ああ…はい。
またよろしく。
あなたは京都駅八条口で人込みにまぎれ旅行者佐藤利光さんのカバンから財布を盗み…。
肩が触れたことに腹を立てたあなたはいきなり山本昭一さんの背中を蹴り…。
ではこれで終わりにします。
太田さん次の被疑者を呼んでください。
はい。
あら。
太田さんお先に。
3度目ですよね。
今回執行猶予はつきませんよ。
反省の色が見えませんね。
間違いありませんか?他に言いたいことはありますか?
(被疑者)いいえ…。
ではこれで終わります。
太田さん。
(太田)あっはい。
次の被疑者を。
(太田)はい。
お疲れさま。
(高原)それはホントかね?私にはそっくりな別人が鶴丸検事をかたって仕事をしてるとしか思えません。
あるいは本物の鶴丸は島根で全身の皮をはがされ誰か別人がその皮を被っているとしか。
京都を離れてあやちゃんも成長したんだろう。
1年半は無駄ではなかっ…たかあるいは鶴丸あやを変えてしまう何かとんでもないことでもあったのか?
(高原)あやちゃんお帰りなさーい。
はーいどうも〜。
(太田・池内・りん)お帰りなさい。
ありがとうございます!もう島根はいいところでしたよ〜!ホント食べ物おいしくて…。
あっ今日ね宍道湖のシジミでダシとってますから。
あっあとで出雲そばも出まーす!ふふふ…。
やっぱりお母さんはどこ行っても食い気だね。
もう…!ふふふ…。
(高原)松江地検はどうだった?のんびりしてたかい?そうですね…やっぱり京都に比べたら小所帯ですからね。
こう流れる時間がのんびり〜って感じ?ふふふ…。
殺しなんかは滅多に起きないでしょうね。
うんそうね。
みんなのんびり暮らしてるから争いごとも少ないしまあいさかいが少ないのも事実よね。
検事1つ質問いいですか?はい何ですか?そんなのんびりゆったりしたところに1年半いらして何で仕事をテキパキこなす人間に大変身されたんですか?おお〜私も聞きたいね。
ああ僕も。
私も。
う〜んそうね…気候もいいでしょそれから食べ物おいしい人もいい。
でも何より一番よかったのは私についてくれた事務官が優秀で!もうおもしろいように仕事がはかどるのよ!あはははは…!そうくるか…。
太田さんも1度どこか遠くへ行って澄んだきれいな空気を胸いっぱい吸ってきたらどうですか?そうしたら鶴丸検事みたいに美しく変身できるかもしれない。
それは名案だ。
太田君どこ行きたい?北か?南か?マジですか?副部長…。
ホントに検事は罪作りな人だなぁ!
(りん)太田さんお肉もっと食べてくださいよ。
(太田)ありがとう。
りんちゃんに罪はないね。
あはは…ほらほらさあもっと食べて食べて!私の京都帰還を祝ってくださいな!太田さんも食べて食べて。
今日はいいから。
ほら。
ねっ?
(太田)言われなくても食べてますよ。
何か入れようか?かき?
(高原)「帰ってきたぞ〜」か。
お母さん洗い物大体済んだ。
お母さん?ああ洗い物ね…。
済んだ。
えっ?ああ…。
ありがとう。
助かるわ。
ふふふ…。
さすが大学生になると違うわねぇ。
ガミガミ言わなくても自分から家事やってくれる。
お母さんらしくもないお世辞。
くたびれた?早く寝たら?今になって向こうの疲れがどっと出てきたんじゃないの?
(ため息)ねえりん。
うん?京都っていいよね。
えっ?やっぱり京都っていいよ。
どうしたの?お母さん。
帰ってきてからずっとお母さんらしくない。
お父さんと何かあったの?あるわけないじゃない。
あっそうだ。
章ちゃんにメールしよっと。
ふふふ…。
城山健一さんあなたはお母さんのマンションに週何度ぐらい訪問していましたか?
(城山健一)覚えてへん。
ああ…用件は大体借金の申し込み?よう知ってんな検事さん。
それしかないわあのババアの使い道。
お母さんはスナックや居酒屋を何軒も持っていらっしゃいましたけどそっちのほうには?
(城山)行ってへん。
あらどうして?ババアが嫌がるから。
じゃあ事件の夜のことを伺います。
ええ…あなたはいつものようにお母さんのマンションを訪れその寝込みを襲って…。
(城山)待った!こっから全然ちゃうねんけど俺やってへんねん!しかし警察の供述調書ではあなたが「母は私が刺し殺しました」と…。
それは刑事がうるさいからそう言ってやったんや。
俺前科があんねんけど…。
ああ…確か傷害でしたね。
執行猶予がついてる。
そう。
そん時も刑事には「はいはい」言うといて検事さんに本当のこと言ってん。
そうしたらその検事さん俺のこと信用してくれて…。
でめでたく執行猶予。
それで味をしめて今回も警察ではなくここで私に本当のことを言おうと?さすが検事さん。
飲み込みが早いわ。
嘘はよくないわ。
私あなたみたいな人大勢見てきた。
警察では嘘を言ったけどここで本当のことを言うつもりだった…。
そんな嘘誰も信じませんよ。
(城山)いやいやいや…。
日を改めましょう。
検事さん俺やってへんて!ホンマなんやって!お1人でお住まいですね?プロポーズは何度もされたんですけど…。
あっ私って面食いっていうか理想が高くて。
会社にもそんなにオシャレをして?まさか。
こんな格好で行ったらデートの申し込み殺到しちゃう。
マスコミが来てるかなって…。
来てるわけねえだろ…。
事件のあった夜向かいのマンションで女性と争い逃げた男を目撃したそうですが。
何から何まで一部始終見ました。
その日あなたが見た男性はこの人ですか?こいつよ…。
こいつに間違いない。
先ほどの生意気な被疑者に対して「ここまで来て嘘をつくのはおよしなさい」検事が静かにバシッとおっしゃった時私はね心の中で大声で快哉を叫んでおりましてざまあみろ!って…。
その場限りの嘘はねあいつらのいつもの手口なんですよね。
パーティー行くみたいな格好してたわよね。
今の目撃者。
んっ?ああテレビカメラに映ると思ったんでしょ?寒いおばちゃんでしたね。
何か引っかかるのよね…。
また以前の主婦の勘ですか?ああ引っかからない…もうこれが私の悪い癖だわ。
(ため息)ははっ…。
鶴丸検事の大変身の秘密は座禅にあると見た!うん。
太田さんも一緒にどう?私も以前チャレンジしたんですけどねあんな経験は二度とごめんです。
それどこ?お寺?ねえ紹介して。
いやあそこには行かれないほうがいいと思います。
いいから教えなさい!
(荒い呼吸)おはようございます!ごめんくださーい!何か?あっあの…京都地検の太田という者から電話が入ってると思うんですが…。
ああ伺っております。
あの…座禅希望の方ですよね?
(拍子木)
(鈴)
(鈴)うっ!ああ…!うっ!ああっ…!おはようございまーす。
おっ一番乗り!検事でしょ?暴力はいけないな。
暴力絶対反対!暴力反対はこっちのセリフよ!何なの?あのお寺。
ええっ?私はね背中をバシバシバシバシ叩かれたくて座禅してるわけじゃない!ああっ…!ああ…。
(電話)はい執務室です。
あっどうも。
…えっ?検事はたぶんお会いにならないと思いますけども…。
はい。
えっ?ええ。
それはだって被疑者が全面自供した案件じゃないですか。
誰?一応お伝えしておきますけども無理だと思いますよ。
失礼します。
府警本部の警部補さんらしいんですけどもあの例のマンションでの女性殺しの件について検事にお会いしたいとか…。
最近似たような手口の事件が続いてるからとか何とか…。
でも大丈夫です。
断っておきました。
どうして?つまらない寄り道をして検事の案件処理のペースが落ちてしまってはいけないかなと思いましてね。
(ため息)その人名前は?名前?聞きそびれました。
ああ…。
ちょっと行ってこようかな。
あの方にはお会いにならないほうがいいと思いますよ。
だって名前聞いてないんでしょ?名前は聞いてないですけど…感じの悪い方でしたから。
ふーん…。
まあパッと行ってパッと帰ってこよう。
絶対会わないほうがいいと思いますよ!そんなに心配だったらついてくればいいでしょ!あああれね。
あれ成増さんがこだわってたヤマですよ。
「なります」?ええ。
あっ成り上がるの「成」に増えるの「増」で成増。
さっきまでそこにいたんですけど殺しがあったってそっちへ行きました。
ええっ…現場どこ?検事何も現場まで追いかけることも…。
京都地検の鶴丸です。
こちらに府警の成増警部補がいらっしゃると。
あっはい。
どうぞ。
あっ。
ご住職?あっあなたは今朝の…。
これはこれはまた妙なところで。
あっご遺体の回向にいらしたんですね?ご苦労さまです。
どうぞ用が済んだらお帰りください。
さようなら。
いやいやまだ仕事が残ってるんですけど…。
坊主じゃないほうの。
坊主じゃないほうって…何ですか?あなたこそ何でここに…?私は…。
あれ?あれ〜?あっ太田さん!どうも。
ひょんなところで…。
彼もねあなたと同じでねうちのお寺に来てねこうビシバシやられてね1日で音を上げたんだよな。
私音を上げてません。
僕だって!僕だってって…。
あっ!太田さん困るんだよね。
俺のこと方々のどこかで何か暴力和尚だ何とか言い振り回して…この!成増さん私そんなことひと言も言ってませんからね!成増…?検事私お先に失礼します。
検事…?あなたが府警の成増警部補?じゃああなたが京都地検の鶴丸検事?ナイフでブスリ。
この半年で小金持ちの女性を狙った犯行が4件だ。
それが今私が担当してる事件と手口が似通ってると?城山健一が被疑者ってやつだろ?あいつはシロだ。
えっ?そんな簡単に言い切っていいんですか?だったらなぜ送致してきたんですか?反対したけど押し切られたんだよ。
バカはどこにでもいるだろ?検察にも警察にも。
ほらちょっとどいて。
じゃあ城山が被疑者の事件も彼は犯人じゃなくてその同一犯による連続殺人事件だと?だからそれを今捜査してるんですよ。
あの…急かさないでくれる?慌てる何とかはもらいが少ないって言うでしょ?鶴丸検事さん。
お寺と全然別人じゃん!
(威嚇する猫の音声)うわぁ猫!!猫!猫…ああっ猫!猫〜!うわぁ!うわぁ!!えっ?
(猫の鳴き声)
(柿野たまこ)あやさんあやさん!新作ジュース試しに飲んでいって。
ええ〜今日は何?「京水菜とバナナアンド豆乳ジュース」!もうお肌がツルツルになっちゃいますよ!ええ〜?どうしようこれ以上美しくなったら。
ますますモテモテだわ。
これぐらいにしておく。
ごちそうさま〜。
(桜井麗子)たまちゃん喉渇いた。
何か飲ませて!
(吉川香織)10秒で10歳若返るジュースないの?
(漆原さやか)1本で5キロダイエットできるジュースちょうだい。
奥様方!奥様方!それどころじゃないんです。
あやさんにストーカーが…。
ストーカー!?
(麗子)どこどこ?おった!そこの人待ちなさい!
(さやか)待ちなはれ!ええっホントに?
(麗子)もうすっごい逃げ足の速い奴。
気持ち悪い…。
お母さん誰なの?いやいや知らない。
私全然気がつかなかった。
ねえホントにさいい女っていうのはさいくつになってもつらいわよねぇ。
どんだけの自信やねんもう…。
うちもこんなふうになりたいわ。
ねえねえ…みんなよかったらさ今日一緒に食べていかない?うちほらお好み焼きだからさ。
おおーっやった!いいの?いいの?
(チャイム)
(りん)あっ私私。
大学の友達。
ねぎねぎ!ねぎあるで!りんお友達にも上がってもらえば?りん?りん!お母さん?…あっ!はっ…成増…。
お母さん?…あっ!はっ…成増…。
何してるの!?目にゴミが…。
また妙なところで…。
えっ着物?どういうつもり!?えっいや…。
あっりんちゃん今日邪魔者入ったからさまた会おうね。
邪魔者ってもう!ふしだらな!ちょっとお母さん私の話を聞いて。
聞きませんよ。
聞く耳持たない!ちょっと…。
エロオヤジ!ちょっと…。
エロオヤジ?勘違いだってば。
早く入って。
ほら早く!親子なの?あの母親じゃな…娘がかわいそうだなまったく。
何か?ちょっちょっちょっちょっと!何で逃げるんだよおい!
(鐘)
(鐘)ああもう…!だからあんな人と話なんかないって言ってるでしょ。
お母さんになくても成増さんのほうにあるの。
はあ?今朝メールもらって。
ちょっと!ちょっと隠れてコソコソ連絡なんか取り合ってるの?だからそんな仲じゃないって。
もうお母さん認めませんからね。
あんな人と付き合うの…。
大体あの歳だったら奥さんだっているでしょうが!ああもう嫌ね…。
何先走ってるの?やっぱりおかしいよお母さん。
おかしくないでしょ!あんなところでチューなんて…。
(友子)りん!
(りん)友ちゃんおはよう。
おはようございます。
ああ…。
りんさんと一緒のクラスにいます。
(りん)サークルも同じ。
成増友子です。
えっ?成増!?といったらあの…。
お母さんがりんさんの愛人だと思っている人の娘です。
友ちゃん!そんな言い方したらうちのお母さんますます混乱しちゃう。
父はずっと日本全国を転々としてたんですが去年やっと地元の京都に異動になったんです。
でも友ちゃんとずっと離れて暮らしてたからどう接していいかわからないらしくて。
私に友ちゃんの情報をいろいろ教えてくれって。
ああ…ああそういうこと…。
あんたが大体まぎらわしいことしてるから…。
あれは目にゴミが入ってたの!だって…!早とちりもいい加減にしてほしい。
見えないでしょそういうふうにしか!りんがお父さんの愛人なら私も大歓迎だよ。
もうやめてよ友ちゃん!そうよやめてくださいよ。
ああ…それでお母さんは?早くに死んでここの住職の祖父に育てられて…。
そうだったの…。
おはようございます鶴丸検事さん。
娘さんの恋人の心配するんでしたら自分の心配したらいかがですか?はっ?島根からボーイフレンド来てますよ。
娘の前で悪い冗談やめてください。
(成増清一)清剛!
(清一)立ち話も何だから中へ入っていただきなさい。
はい父上!今のおじいちゃん。
お父さんおじいちゃんに全然頭上がらないんだよね。
どうぞ。
倉島さん!倉島さん!
(倉島徹也)鶴丸検事…。
あなた何してるの?ここで。
お母さん私達出てようか?いやちょっと…そんな変な気回さないで。
松江地検の倉島事務官。
いえ…私は退職しましたので元事務官です。
そうだったわね…。
島根で着任中私の担当で随分とお世話になったの。
あっ娘のりんです。
島根ではお母さんにいろいろお世話に…。
いえお世話になったのはこっちのほうだわ。
彼はね京都に戻ってからの鶴丸検事のことが心配で遠路はるばるな様子を見に来たわけだよ。
そうしたらねストーカーに勘違いされて俺に捕まっちゃったの。
成増さんにはおいしい食事から一夜の宿まで提供していただき…。
こんなお寺だったらいつでもいいんだよ。
まあまあ積もる話もあるだろうからちょっと俺達は下がろう。
検事皆さんにお話聞いていただいたほうが…。
恐らく検事はまだ皆さんに島根でのこと何もお話しでないのでは?聞きました。
母は島根はとてもいいところだと。
のんびりしてでもとても仕事がやりやすくておいしいものもたくさん食べたと。
検事は毎日の食事さえのどに通らなかったんでは?いいえ私向こうにいる間毎日おいしくお食事いただいてましたよ。
毎日とっても楽しくて仕事はおもしろくて…とっても充実した日々を…。
お母さん?私には今検事がおっしゃった話と正反対のように見えました。
毎日がつらくてしんどくて登庁する足取りも重くて…。
鶴丸検事あなたが初めてここへ座禅に来た時私は何度も打ちました。
それはあなたの心の中に黒くて重いわだかまりが見えたからで…。
(ため息)お母さん島根に行ってから何もかもうまくいかなくて…。
ことごとく松江地検の人と対立して孤立して…。
とってもつらくて悲しかった…。
でもそんなことりんに言うわけにいかないしね…。
心配かけるから東京の章ちゃんにも本当のことはメールしてない。
お母さん…。
1つだけ危うく冤罪になりそうな事件を解決して被疑者を不起訴にしたの。
それはよかった。
よかったけどその事件に集中しすぎて他の事件が疎かになってその負担が全部倉島さんにいって…。
私が大きなミスを…。
検事のせいじゃありません。
私の力不足で…。
いえあれは私のせいです。
そのせいで倉島さんは自ら退職することに…。
奥さんにしかられちゃった…。
「あんた罪作りな人だねうちの旦那の仕事を取らんでほしない」って…。
何も知らないくせに女房が差し出がましいマネを…。
いいえ…。
申し訳ありません。
奥さんの言うとおりよ。
私のせいであなたは仕事を失ったの。
奥さんが怒るの当たり前ですよ。
(高原)やっぱりあやちゃんは松江地検でも同じやり方で…。
(池内)全員から総スカンか。
(高原)それで我々の出迎えもすっぽかしたのか…。
無理ないですよ。
鶴丸検事のあのやり方はどこへ行ったって通用しませんよ。
上司が高原副部長だったからこそ…。
うん…まあ確かに私が少々あやちゃんを甘やかしすぎたのかもしれん。
でもたまに我々の思いもつかないような方向から事件を掘り下げて新事実を発見したりするものだから彼女の言い分を簡単に退けるわけにいかんのだよ。
いやぁしかしですね…。
大切なのは真実の追求であって事件処理のスピードでも組織の体面でも何でもないんですよ。
まあ方々でそんなこと言ってるから俺も嫌われ者になったんですけどね。
食えない奴がまた1人…。
はあ…。
倉島さんあなたのこと忘れません。
私も同じです。
新しいご職業は?女房の実家で農業をやるつもりです。
そう…。
女房も一緒にやるって言ってくれて…。
いずれ収穫あったら送りますので。
お元気で。
検事自分のやり方を捨てないでください。
僕にはできなかったけど…。
誤って裁かれる人や事情を斟酌されず機械的に裁かれる人を救ってください。
これから現れる不運を背負った彼や彼女に代わってお願いします。
おはようございます検事。
今日も分刻みのスケジュールが組んでありますのでいつものようにハイピッチで案件を片付けましょう!ビークワイエット!太田さんよく聞いて。
私今日から昔の私に戻る!えっ?どういう意味ですか?たとえ山積する事件があってそれが遅々として片付かなかろうが私は私のやり方でいく。
私は私の道をいく。
ゴーイングマイウェイよ!うん!出かけます。
後よろしく!よろしくって…意味わかりません。
何ですその晴れやかな笑顔は!検事!分刻みのスケジュールが…!ノーッ!!成増さん?現場百回っていう検事さんも珍しいね。
しつこくこだわる刑事さんもね。
いやよ殺しをやった奴が表玄関から逃げるっていうのもどうかなと思って裏側回ったらほら。
ほらほら…。
誰かがここから逃げたってこと?うん…。
そうしたらなこんなものが落ちてた。
やるじゃない!そっちは?着飾る女の孤独が捜査を混乱させたのよ。
何だそれは?うん?主婦の勘!去年のマラソン大会のがたまたま机の中に…。
こんなもの何に使うんです?ああ…。
太田さん今日はいいスーツ着てるわね。
イタリア製?わかります?スーツも人を選ぶっていいますもんね。
似合うわとっても。
どうも。
グラッチェなんて…。
若若!あいつですよ。
(青戸祥平)おっ!こいつかわいいなおい。
イテッ!とろくせえことしてんだよこいつ。
ご苦労。
何度もご足労いただいて申し訳ありません。
何度でも呼んでいただいて結構よ。
もう一度確認しておきたくて。
この前あなたにお見せした被疑者の写真です。
事件の夜あなたが自宅の窓から目撃した男に間違いありませんね?はい。
間違いありません。
では木村さん今度はあなたが逃げる男を見た時と同じようにメガネをかけてご覧になってください。
あっはい…。
あっその人前の人と違う…。
あっこの人!木村さんあなたは夜おやすみになる時もメガネをかけられますか?バカな。
寝る時はメガネ外します。
ああ…。
あなたは事件のあった夜なかなか寝付けずにふと窓外を見たと供述されてる。
その時メガネは?かけてませんよ。
(芳子の声)でもすぐメガネかけて逃げていく男を見ました。
間違いありません。
では木村さんは通りの向こうの部屋で女性と争っていたメガネをかけずに見た男とメガネをかけて見た通りを逃げる男と同一人物だと断言できますか?それは…。
あの…あなたねここに来られる時に一度もそのメガネかけてらっしゃらないんですけど不便じゃないですか?何でかけないんですか?別に必要ないからよ。
メガネはここに跡がついちゃうしとにかく私には必要のないものなの。
太田さんそれはねあなたが2着で三九八のスーツをイタリア製だと見栄を張る気持ちと同じ。
私が惨めな島根での屈辱を誰にも知られたくなかったのと同じ。
人は少しでも大きく美しく賢く見られたい。
そのために見栄を張る。
木村さんもう一度だけお訊きします。
女性と争う男と逃げる男同一人物だと断言できますか?いいえ。
(ため息)何度もご協力ありがとうございました。
どうぞお引き取りください。
ご苦労さまでした。
あっ府警本部?成増警部補をお願いします。
検事一体どういうことなんですか?もうじき真犯人も捕まるわ。
青戸祥平!4件の殺しで逮捕状が出てる。
うわっ!キャー!
(刑事)待て青戸!
(刑事)待て!
(刑事)青戸!成増さんやりすぎですよ!また飛ばされますよ!成増さん!
(ため息)
(鐘)
(鐘)検事の粘り腰のお陰で警察の失態が世間にさらされないで済みました。
へえ〜鶴丸ババアのお陰で警察のメンツが丸つぶれだなんて言われるのかと思ってた。
そんなこと言いませんよ!俺はねメンツとか組織の体面っていうのは大嫌いですから。
だからみんなに嫌われる。
あんたと同じで。
あら?私は方々にファンがたくさんいるのよ。
ああそうですか。
まあ今日はそのぐらいにしておきましょうか。
おばちゃんと言い争ってもしょうがないからね!何言ってるのよこの何ちゃって坊主が。
鶴丸検事さんあの…美容と健康にいいやつ一緒にどうですか?じゃあ遠慮なく。
ねえねえあの人達は?えっ?刑務所から出てきた人達でうちで改心させてるの。
そういうこと…。
ジジイ…。
この人…このおばちゃん。
(舌打ち)2015/03/26(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
[新]京都地検の女5[再][字]
「新コンビ誕生!?証言したがる女の秘密!!」
詳細情報
◇番組内容
“主婦の勘”を武器に難事件に立ち向かう京都地検検事・鶴丸あや(名取裕子)の活躍を描く大人気シリーズ第5弾!春の京都を舞台に、事件の裏に隠された心の奥深くを描き出す大人のミステリー。
◇出演者
名取裕子、寺島進、益岡徹、渡辺いっけい、蟹江敬三 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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