カード会社の中には利用明細書を封筒で送ってくるところと、葉書タイプで送ってくるところの2種類があります。私が保有している15枚のクレジットカードを、ざっと分けてみるとこんな感じ。
- 葉書タイプ:
楽天カード、ライフカード、ポケットカード、アプラス - 封筒タイプ:
ジャックス、アメックス、ダイナースクラブ、ビューカード、オリコカード、JCBカード、エポスカード
葉書タイプで送ってくるカード会社のほうが少数派ではありますが、勢いのある楽天カードが葉書タイプを選択しているところが興味深いですね(理由は後述します)。
葉書のメリット、封筒のメリット:
さて、葉書で明細書を送るメリット、そして封筒で送るメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれ私が思うメリット、デメリットを簡単にまとめてみます。
葉書タイプ:
- メリット:郵送コストが安い
- デメリット:広告を同封できない、明細書が小さい
封筒タイプ:
- メリット:広告チラシをいくらでも封入できる、明細書を大きくすることで、明細書自体を見やすく出来る。
- デメリット:郵送コストが高い
まぁざっくりというとこんな感じだと思います。
郵送代と広告収入のどちらを選ぶのか?
カード会社の経営目線で考えると、葉書と封筒のどちらを選ぶかの論点は、『得られる広告収入と郵送代、どちらがお得か?』ということなはず。
仮に利用明細書の封筒に入れることが出来る広告物の収入が郵送代よりも多ければ封筒を送るほうがお得ということになりますし、反面、自社広告くらいしか封入できないカード会社は葉書タイプで送って郵送コストを下げたほうがお得だと思います。
- 広告収入が多い:封筒で送ったほうがお得
- 広告収入がほとんどない:葉書で送ったほうがお得
楽天カードはなぜ葉書タイプ?
そういった面で、冒頭でも触れたように、広告収入が多いと思われる楽天カードが葉書タイプを選んでいるということが興味深いです。
楽天市場に親和性の高いこのカードであれば、いくらでも明細書に同封してほしいという企業は多いと思うんですが、これはなぜなんでしょうか?楽天カードとしてどういう戦略で葉書タイプを選んでいるのか、気になるところです。
まぁ、もしかすると楽天カードは明細書発行費用として毎月82円の費用をカード会員から徴収しているので、こういった郵送代の費用負担をカード会員に払わせている都合上、封筒で送って内容物がパンパン…というのはマズいのかもしれませんね(ネット明細を選んでいる方は負担不要)。
郵送代を負担させているからこそ葉書しかないという選択であれば、ちょっと経営としては勿体無いなーという気がします。
以上、封筒の利用明細書を送ってくるカード会社と、葉書タイプに切り替えたカード会社…という雑談でした。