コミュニケーションサイトを作るなら自分の思い込みで作るといいのかも
久しぶりに、コミュニティサイトについてです。
コミュニティサイトを作るのが趣味です。で、たまにコミュニティサイトを作っている他の会社の人と「どういうコミュニティサイトが流行るのか」みたいな議論をするのですが、このあたりで出た考えを共有していきたいと思います。
一番大事なのは哲学
コミュニティサイトで一番大事なのは、哲学だと思っています。哲学というか、思い込みかな。「人間ではこうである」という自分の勝手な思い込みによって構築されるのがいいんじゃないかと思うのですね。
というのも、人と人がコミュニケーションをする場を作っているわけで、そこで「僕が作るコミュニティサイトは必ず流行るんです」みたいに言っちゃうのは、基本的に嘘だと思うんですよ。そんなに単純なわけではない。
コミュニティサイトは条件が揃えばできるようなものではないんですね。たとえば、駅前0分の場所にある、めちゃくちゃおいしくて500円で食べられるラーメン屋を作ったら、たぶん流行ると思うんです。もちろん、駅前だと家賃が高いし、おいしくするにはコストがかかるし、値段を高くしたらお客さんは減るし、といういろいろな問題があり、それをビジネスとして成立させるのが難しいのは当然なんですが、仮に「コストを度外視してもいい」というルールだったら、流行るラーメン屋を作るのは出来ると思うんですね。
ただし、コストを度外視したところで、コミュニティサイトというのは流行らないんです。つまり、人と人のコミュニケーションという面で、これをやれば流行るというのは非常に難しい。
となると、より人間のシンプルな欲求を考えて、それに合わせていくパターンか、自分が面白いと思う思い込みで作るか、のほうがよほど精度が高い。フレームワーク化が難しいんじゃないかと思っています。
たとえばアンサー
たとえば「アンサー」というサービスをやっているのですが、この例を紹介します。アンサーが流行っていると言えるのかどうか?は微妙だと思うんですが、日に50万〜70万投稿くらいありますし、1年3ヶ月で1億5000万投稿が集まっているので、ユーザーは投稿してくれている状態です。
ここでのルールは「即レス」でした。つまりは、「レスの中身とかよりも、とにかく早くレスが返ってくればうれしいよね」です。それが一番のルールです。
早くかえってくればいいのか?という議論はあると思うんですよね。特にスピードと質の問題はあって、「内容が伴っていないものなんて価値がない」という人も多いわけです。
それでも「いや、人は早くレスポンスがかえってくるのが一番なんだ」と思い込んでやる、それが大事なのかなと。
何がいいたいか
何がいいたいかというと、コミュニティサイトで一番重要なのは「軸がぶれないこと」なんじゃないかと。
人間の、コミュニケーションは基本的に自由なわけです。そこにルールを持ち込んだのが「コミュニケーションの場」です。コミュニケーションの場のルールがコロコロ変わったらつまらないと思うんですよね。
人間はこうしたいはず!とか、人間はこういうコミュニケーションをしたいはず!という強烈な思い込みでやった結果、流行るものもあれば流行らないものもある、くらいで考えてやるのがいいんじゃないかなーと思っています。