成人式の半分の年齢の10歳を祝う「2分の1成人式」が広がっている。学校で、先生や保護者が見守る中、子供たちが感謝の気持ちを手紙にしたり将来の夢を作文に書いて発表したり。最近では、七五三に続く行事と位置づけ、新商品を打ち出す企業もあり、新たな動きも起きている。(横山由紀子)
「10歳の節目に、感謝の気持ちと将来の夢を伝えたいです」
2月25日、大阪府茨木市の市立春日小学校。4年生の教室で2分の1成人式が開かれた。保護者を前に、児童が誕生から現在までを振り返りつつ、将来の夢を描いた作文を発表。「10年間ありがとう」といった言葉に、涙をぬぐう母親の姿も見られた。最後には保護者からの手紙が手渡され、子供たちは照れながら封を開けていた。
「生まれてきてくれてありがとう」。そんな手紙をもらった河田胡春(こはる)さん(10)は号泣。「いつも見守ってくれていると思うとうれしかった。5年生になっても勉強や運動をがんばりたい」と話した。
式の後に開かれた保護者会では「子供の成長がよく分かった」「20歳の成人式は親が参加できないけれど、こうして親子一緒に祝えて感動した」といった感想が聞かれた。
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