大阪桐蔭:裏金数億円 第三者委、前校長らの告訴求める

毎日新聞 2015年03月25日 23時01分(最終更新 03月26日 07時13分)

 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)が保護者から集めた教材費や模擬試験受験料の剰余金などを不正流用したとされる問題で、運営主体の学校法人大阪産業大学は25日、大阪市内で記者会見し、裏金の総額が少なくとも数億円に上ることを明らかにした。問題を調査した第三者委員会は関与したとされる前校長と事務長を業務上横領の疑いで刑事告訴するべきだとの認識を示した。

 学校法人の土肥孝治理事長は記者会見で「誠に申し訳ない。信頼回復に努めたい」と謝罪した。

 大産大や報告書によると、保護者から徴収した生徒の教材費や模擬試験の受験料の一部を学校法人が定める正規のものとは別の口座に管理。このうち前校長の口座に総額約1200万円、前校長の子の口座に総額約500万円が振り込まれていた。送金したのは事務長だった。調査が始まる直前、全額が返金されていた。

 また、領収書などから教材費などの剰余金は飲食費、ゴルフ代、贈答品などで5356万円使われたとみられる。さらに、1点100万円のバッグなど高級ブランド品も購入していた。調査の過程で桐蔭中学・高校の金庫から裏金の一部とされる現金5206万円が見つかった。【大久保昂】

最新写真特集