大阪桐蔭:裏金は毎月数十万円が幹部個人口座に

毎日新聞 2015年03月24日 22時42分

 ◇教材費不正流用 裏金は10年間で数千万円にも

 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)が保護者から集めた教材費の一部を飲食代などに不正流用していた問題で、これとは別に同校が保護者から徴収した模擬試験の受験料の一部も裏金にしていたことが、大阪府への取材で分かった。裏金は少なくとも10年間で数千万円にのぼり、このうち毎月数十万円が学校幹部の個人口座に振り込まれていたという。府は最終的な使途について説明を求めている。

 府私学・大学課によると、同校は予備校などの模試を校内で開催し、生徒に受験させていた。その際、予備校に支払う受験料に加え、会場設営の経費などとして「事務手数料」を上乗せして保護者から徴収。上乗せ分を、運営主体である学校法人大阪産業大学の会計を通さず、裏口座にプールしていた。

 文部科学省の学校法人会計基準(省令)は、全ての金銭取引で会計帳簿の作成を義務付けている。府は「裏金化した時点で省令違反だ」としている。【大久保昂】

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