2015年3月26日06時55分
栃木市の消火ホースの格納箱から、ホースの先端に付ける金属製の筒先(1万円相当)が相次いでなくなっていることが、市消防本部への取材でわかった。主に単価の高い真鍮(しんちゅう)の製品を狙い、転売目的で盗まれたとみられるという。栃木署は連続窃盗事件を視野に捜査している。
市消防本部によると、ホースは火災発生時、周辺住民らが消火栓とつないで初期消火のために使用するもの。屋外に設置された格納箱にはホース数本のほか、ホースの先に取り付ける「管鎗(かんそう)」と呼ばれる筒先1本が入っている。筒先は真鍮やアルミ製で、長さ約90センチ、重さ2~3キログラム。
市消防本部の調査では、市内のそれぞれの格納箱にある589本の筒先のうち、186本がなくなっていた。ホースの使用はまれで、格納箱は施錠されておらず、定期的な点検もされていなかった。
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