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 メキシコの最高峰ピコデオリサバ火山でこのほど、ミイラ化した2体の男性の遺体が抱き合った状態で見つかった。当局は半世紀以上前に登山中に雪崩に巻き込まれ、行方不明になっていた2人の登山者とみている。

 メキシコ・メディアによると、遺体は今月上旬、標高5270メートルの場所で氷に埋まった状態で見つかった。1体の遺体を掘り起こすと、その下にもう1体、遺体があった。1体は頭に深い傷を負い、赤いセーターと青いジャンパーの衣服の破片が残っていた。当局は、1959年11月2日に行方不明になったメキシコ人の登山者とみている。

 メキシコのプエブラ市に住む元登山家のルイス・エスピノサさん(78)は、一緒に登山中に雪崩に巻き込まれた友人たちと確信している。7人のグループで登山をしていた時に雪崩が起き、4人が巻き込まれた。遺体を見つけるため、97年まで20回も登山したといい、遺体発見に「これ以上の喜びはない」と話した。

 ただ、当局にはスペインやドイツなどからも、行方不明になっていた家族の遺体ではないか、と問い合わせがあるという。(ロサンゼルス=平山亜理)

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