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大阪桐蔭 裏金5億円超 100万円のバッグ、高級スカーフ購入も

 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)が保護者らから集めた教材費の余剰金などを学校法人の会計とは別の口座にプールし、一部を不正流用していた問題で、昨年から問題を調査してきた弁護士らでつくる第三者委員会は25日、裏金は計5億円超に上るとの認識を示し、発言力のある前校長(74)の指示によるもので「典型的な裏金づくりだ」と断定した。

 同日公表した報告書によると、確認できる裏金口座は2004年以降のものが多く、「主に渉外活動費として費消された」と断定。学校側と塾や予備校との付き合いなどに使われたとみられるが、今後私的な利用が判明すれば、懲戒処分や業務上横領罪で刑事告訴も検討すべきだと指摘した。

 5億円のうち少なくとも1億2000万円は不正に流用されていた。残っていた領収書などから、飲食費やゴルフ、タクシー代、贈答費に充てられ、中には100万円する高級品のバッグや十数万円のスカーフの購入費もあった。購入後の贈り先は不明という。

 主な裏金は教材費と模擬試験の受験料で保護者から集めたものの余剰金で、このほか二つの不正流用口座も見つかった。ただ調査の過程では、これらの口座について、前校長から管理を任せられていた50代の幹部教職員が病気で第三者委の聞き取りに応じなかったほか、模擬試験を管理していた別の教職員のパソコンが、今回の問題が発覚する直前の昨年9月ごろに突然壊れ、データが回収できなくなるなどした結果、不明な点も多かったという。

 学校側は今月中に対策委員会を設置し、生徒・保護者への返金などを検討する。

 第三者委のメンバーは25日、運営する学校法人・大阪産業大が大阪市内で開いた記者会見に同席し、調査結果を公表した。会見に出席した同法人の土肥孝治理事長は「多くの関係者に心配をかけ誠に申し訳なく思っている」と謝罪。その上で「改善策を検討し、学園を挙げて信頼回復に努めたい」と語った。

[ 2015年3月25日 21:53 ]

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