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東通原発 敷地内の断層「将来動く可能性」3月25日 16時05分
青森県にある東通原子力発電所の敷地内の断層について、原子力規制委員会の専門家会合は、「将来動く可能性がある」とする評価書を規制委員会に報告しました。原発の重要な設備の下を走る断層については結論を出さず、再稼働の前提となる今後の審査会合で大きな焦点になるとみられます。
原子力規制委員会の専門家会合は東通原発の原子炉建屋の西にある「Fー3」や、「Fー9」と呼ばれる断層について、「将来動く可能性がある」とする評価書を25日、規制委員会に報告しました。
この中では、「断層の上の地形が変形しているのは岩盤が膨張したもので、断層の活動ではない」とする東北電力の主張について、「十分なデータが示されず、地形を説明できない」などとしています。東北電力は、東通原発について再稼働の前提となる審査を申請していて、今後は、審査会合の場で議論が行われることになりますが、追加の耐震工事を迫られ、審査により時間がかかる可能性があります。
一方、今回の評価書では、原子炉の取水設備など重要な設備の下を走る別の断層については、将来活動する可能性について結論がまとまらなかったとしています。これについて規制委員会の石渡明委員は、「専門家でも判断が分かれ、すぐに結論が出る問題ではない」と述べていて、今後の審査の大きな焦点になるとみられます。
この中では、「断層の上の地形が変形しているのは岩盤が膨張したもので、断層の活動ではない」とする東北電力の主張について、「十分なデータが示されず、地形を説明できない」などとしています。東北電力は、東通原発について再稼働の前提となる審査を申請していて、今後は、審査会合の場で議論が行われることになりますが、追加の耐震工事を迫られ、審査により時間がかかる可能性があります。
一方、今回の評価書では、原子炉の取水設備など重要な設備の下を走る別の断層については、将来活動する可能性について結論がまとまらなかったとしています。これについて規制委員会の石渡明委員は、「専門家でも判断が分かれ、すぐに結論が出る問題ではない」と述べていて、今後の審査の大きな焦点になるとみられます。