第29話:残暑とスタンプ


今回はハリケンジャーも構造改革が必要だというお話です。



ここん所、ジャカンジャが強くなっています。

あまり強くないハリケンジャー、このままではヤバイです。

そこで館長、ちょっと提案、


「司令塔じゃ、ハリケンジャーにもリーダーをっ!」


おお、何だかまともな提案!

冴えてるぞ館長、ネズミだけど



と、館長が考えてる一方で鷹介七海ちゃん、それにおぼろさんはカレー作ってます。

カレーには隠し味と言う事で二人が持ってきたものは?



「カレーの隠し味にはな、唐辛子とわさびとしょうがなんだよ」

そんな隠し味は聞いた事もないわっ!!!



「やーん、隠し味にははちみつでしょ、チョコレートでしょ、マシュマロでしょ、キャラメルでしょ、キャンディーよ!!」

キミ料理を舐めているのか!!




が、躓いた拍子にそれ全部鍋にぶち込むバカップル。
見事にカレーを殺してくれました。

と思いきやそこに救世主登場。

誰が見てもすでに手遅れなカレーに、ミスター味っ子の昔からの隠し味




ブラックコーヒー




を、追加。

やったぞ吼太、さすがはイエロー!!

戦隊で、イエローと言えばカレーカレーと言えばイエロー

昔どこかで、今後吼太が目立つにはカレーしかないよな、という意見が出ていましたが、ホントにそうなりました


「むむ!? 見事な鍋さばき。吼太を中心にみんながひとつにまとまっておる」


おう、今日から吼太はハリケンジャーのカレー班長です。


「今日からお前をハリケンジャーのリーダーにする」

えええっっ!!!


がーん!!


「やるぞーーーー!!」











さて大ショックを受けた鷹介は、残暑の日差しの厳しい外にふらふらと出て行ってしまいます。

「三人揃った時は、いつもおれが真中だった」

鷹介、信号機を見て一言


「何で俺がリーダーじゃないんだーーーーっ!」



注:信号機の真中は黄色です










鷹介が今さら自分はリーダーでないことに気づき、ショックを受けてるその頃。

吼太が張り切ってマニュアル本を購入して勉強しているその頃。

七海ちゃんとおぼろさんはカレー食べてます。


じゃなくって、街に郵便ポスト顔の怪人が現れました。


「ようし、ハリケンジャー新体制で出動だ!」


新たなるリーダーの号令の下、ハリケンジャー出動! GO! イエローGO!



「待てい!!」



しかしどこの世界にもバカはいます

俺がリーダーだ!と粋がる鷹介、無謀にも一人で怪人に戦闘を挑んでいます。が、


「お前はハリケンジャーの赤い奴。確か…リーダーザンショ?」

違う! リーダーは吼太! リーダーはイエロー!
ハリケンジャーのリーダーは今日から吼太で鷹介は脇役! 間違えるなアホ怪人!



「俺がハリケンジャーのリーダーだ!」

違うっつってんだよ!!



「ちょっと待ったー!」

おーっとここでちょっと待ったコール! リーダーがやって来ました!


「貴様の好きにはさせないぞジャカンジャ、忍風シノビチェンジ!」

「人も知らず」 「世も知らず」 「……」

そこ沈黙しない! はい最初からやり直し!





「人も知らず」 「世も知らず」 「影となりて、悪を討つ」

「忍風戦隊ハリケンジャー!あ!あ!あ〜〜〜〜〜サンジョウ!

リーダー気合入りすぎ。




とにかく俺がリーダー、間違えるなと怪人に忠告してから戦闘開始。

「さては赤いの、俺にウソをついたザンショ」

一斉に気まずい空気が流れます。

そんな勢いでは必殺技が通用するわけも無く、あっと言う間に大ピンチ



助っ人に来たゴウライジャーも、マンマルバVer2に襲われて援護不能。

チームワークを無くしたハリケンジャーの戦力は普段の3分の1以下

とうとう怪人に飽きられて、逃げられました。


リーダー、しっかりしてください。そんな事ではダメだと思います!



「何を揉めているんだ!」

「こいつがリーダーの俺の言う事を聞かないんだ」

ちょ、ガキみたいな事言ってんじゃないよ!


「ふざけんな、俺がリーダーだったらー」「ぬぁにいー?」「やるのか!」

ダメダメです


とうとう呆れて帰ってしまうゴウライジャー。

「今のお前たちに、何が必要なのか考えろ!」

その科白。アンタにそっくり返したい
チベットでも何処でも行って、とっとと身体を直してきやがれコンチクショウ。




しかし誰にも知られずこっそり戦ってるんだし。何故リーダーにそこまで拘りますか。



そこで館長が古い格言、3本の矢を持ち出してお説教を始めました。

…お約束に従い、矢は真っ二つ。ますます意味がありません



「3本なんて関係ないね!1本の矢がぶっとくて鋼で出来ていれば、折れる事は無い!」

ぶっとくて!!

鷹介えっちです!!女の子の前でぶっとくてとか鋼でとか、えっちな発言です!!


「俺だってお前よりぶっとい矢になってやるさー!」

吼太まで!!

お前ら一体、何を争っている! そうじゃないだろ!? (ばちこーん!!)


G:ヘブッ!?

K:そうじゃないのはお前だ!!!

G:こ、コトネくんいつからそこに!?

K:いつもいるよ!!つか変な妄想に走るな!

G:いえっさー!
えーっと、とにかく吼太と鷹介はどっちが真のリーダーにふさわしいか、修行して強くなる事にしました。



「深刻な亀裂にならなければ良いが」

お前だ原因は










が、鷹介が蒔き藁相手に剣術の訓練をしていると、何故かそこに吼太が登場。

「なんだ、修行の様子を身に来て見ればそのザマか」

と、鷹介に疾風流の奥義、「大空斬」が記された巻物を手渡す吼太。



所が吼太が修行しているところにも鷹介登場。同じく奥義「大地斬」が記された巻物を。


そうかわかった! こいつはシュリケンジャーの変装だ!





と、わざわざ言わないでも、誰でもわかりますね。












その頃ジャカンジャの基地では、ウェンディーヌさまたちがサタラクラの残暑見舞いの宛名書きをしています。

ちょっと疲れちゃうウェンディーヌ様。


「もみもみもみもみ・・・」


何してるかなお前は!? セクハラー! 頭領、彼セクハラです! 始末してください!


「さーたーらーくーらー」

く! このカブキヤローの頭の中には作戦の成功のことしか頭に無い。


部下がセクハラで悩んでいてもスルーかよっ!





とにかく頭領のお墨付きを頂いた怪人。
自分が切手にした人を貼り付けた葉書を宇宙に飛ばして爆発させるという、なかなかグレイトな作戦を披露。


「大爆発の熱で地球を腐らせる」

でもそこよくわかりません。


とにかくハリケンジャー出動!





修行で身につけた奥義で斬りつける鷹介。


「はあああ〜〜〜〜〜〜〜」

とその時、地面をうつ伏せになって滑ってくる吼太。こっちも奥義で不意打ち。

どっちもあまり強そうじゃありませんけれど。


おまけに怪人は俺が倒す! とまた喧嘩を始めます。

そんな事やってる隙に、七海ちゃんが捕まってしまいピンチです。


「情けないぞ!」

うん情けない。って誰だ!



「シュリケンジャー」



なんだお前か。もう飽きたぞお前には


「結束を失ったハリケンジャーなど、何の価値もナッスィング!」

しかも言いたい事だけ言って帰ってしまうシュリケンジャー。


これはもしやあんな怪人など俺様一人で楽勝だけど、ここはお前らがやってみろと愛の教育指導って奴ですか?


で、教育の結論。



「俺が奴に突っ込んで七海を逃がす。その瞬間に、俺もろともあいつを撃ってくれ

旧日本軍のごとき特攻でした。



「俺はきっとうらやましかったんだ。俺には無い慎重な部分を持っているお前の事が」

まるでこれが最後になるかのように、鷹介の告白が始まりました。

さあどうする吼太!?



「一緒に行くぜ!」

OK! 死ぬ時は一緒だぜブラザー!




とにかく作戦は決まりました。
地面に腹ばいになると、その上に鷹介を乗せる吼太!

「疾風流奥義」「大空大地斬り!」


なんとそのまま人質抱えた怪人に突っ込む二人! アホです! こいつら真性です!



(どかーん!)




あ。でも技成功。ラッキィ。


「ナイスコンビネーション!」

あ。帰ってきましたシュリケンジャー。


「今の技こそ本当の奥義。YOUたち、巻物のシークレットに気がついたな」

先生、あの技絵と違います

しかも生徒たちは絵の秘密なんてまるで気づいちゃいません!



相変わらずのいきあたりばったり感ただよう、ダメニンジャですハリケンジャー。








とにかくやっと仲直りしたハリケンジャー、巨大化した敵を倒すためにロボ出撃!

さらに新しいカラクリボールも登場。


随分前からスーパーなどで見かけるスタンプですが、それは吼太曰くリーダーの鷹介に。

吼太はやっぱりカレー班長で決定



こうして目出度くリーダー就任した鷹介に、七海ちゃんが祝辞を述べます。


「リーダーが一番優秀とは限らないしね♪」


が、がんばれ鷹介!

究極奥義、スタンプ百烈押し!



スタンプぺたぺた押す旋風神。この武器強いのか弱いのかさっぱりわかりません。

それでもこの攻撃で怪人が弱ったらしいので、続いて必殺技でとどめ!








戦闘後、怪人倒した打ち上げでカレーパーティ開くハリケンジャー。


カレー班長、頑張りました




…しかし結局構造改革は失敗。以前と何も変わらず、旧体制のまま現状維持です。


続く!


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