中国不動産の佳兆業集団、利払いせず 支払い猶予は30日間
[香港 9日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産デベロッパー、佳兆業集団 は8日が期限となっていた2600万ドルの債券の利払いを行わなかった。市場が低迷する中、中国の不動産会社への信用不安が一段と高まっている。
利払いを見送ったのは2020年償還の社債 で、支払い期限は香港時間の8日午前0時(日本時間午前1時)だった。トレーダーによると、佳兆業集団には事態を収拾するために30日間の猶予が与えられている。
最終的に支払いができない場合は、中国の不動産デベロッパーによるドル建て債券の初めてのデフォルト(債務不履行)となる。
香港を拠点とするあるトレーダーは「(利払いが)遅れたことについては、既に債券市場で織り込まれているため重要ではない。猶予期間内に支払いを行うかが焦点だ」と語った。
9日の金融市場では佳兆業集団の2020年償還債は額面1ドルに対し0.30ドル近辺で取引された。
佳兆業集団はコメントを控えた。同社は先週、HSBCに4億香港ドル(5100万ドル)の融資を返済できなかったことを明らかにした上で、さらなるデフォルトの可能性があるとの見通しを示していた。
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