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融創中国、佳兆業の債権者に債務再編案受け入れ求める

2015年 03月 24日 23:29 JST
 
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[香港 24日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産開発会社、佳兆業集団 (1638.HK: 株価, 企業情報, レポート)への出資を表明している同業・融創中国(1638.HK: 株価, 企業情報, レポート)の孫宏斌会長は24日、佳兆業の債権者グループに対し、同社の債務再編計画を受け入れなければ4月末までに同社の資金が枯渇することになると警告した。

佳兆業の債券の50%以上を保有している債権者グループは数日前に、同社が提示した総額25億ドルのオフショア社債・転換社債の再編計画を拒否。

2月に佳兆業の株式49.25%を取得することで合意している融創中国は、債務問題を解決することが出資への条件になると表明している。

孫会長は決算発表会見の席上、佳兆業について、4月末以降も存続するのに十分な資金がないと指摘。また、佳兆業の債券保有者らが協力しなければ、融創中国は出資計画を撤回すると警告した。

「海外債権者は佳兆業の非常に厳しい実情を理解していない。理解しているのならば、(債務再編)案は妥当なものと考えるだろう」と述べた。

佳兆業はこの件についてコメントを避け、3月31日に決算を報告すると明らかにした。債権者グループの法定代理人のコメントはこれまでのところ得られていない。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこの日、佳兆業が先週期限となっていた2件の利払い(総額5200万ドル)を実施しなかったことを理由に、同社の格付けを「デフォルト」に引き下げた。また、同社が近い将来にオンショアおよびオフショアの債務を再編できるとは見込んでいないと表明した。

この日の取引で佳兆業の2018年償還の社債価格は午前の高値から1ポイント下げた。トレーダーらは、債券保有者が「脅し戦術」に対して動じていないようだと指摘した。   続く...


 

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