今では日常生活の一部となりつつあるネットショッピング。北海道の地方都市で暮らしながらも、気軽に遠い街の商品を購入できるメリットもあり、わたしはよく利用している。そのなかには今回話題になっている楽天も含まれている。
楽天市場では商品を検索すると好意的な口コミの多い店舗が優先的に表示されるとのことから、その機能を悪用して出店者が業者に対し、好意的なレビューを書かせた疑いがあるという。
▼ 産経記事から引用
運営会社の楽天は、業者が11万件超の書き込みをしていたことを確認。利用規約に反する行為で出店者との契約解除を余儀なくされたなどとして、業者に約2億円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴えられたのは大阪市北区のシステム開発会社「ディーシーエイト」。デ社側は20日開かれた第1回口頭弁論に欠席したが、答弁書で争う姿勢を示している。
引用元 : 産経WEST
内容が良いにしろ悪いにしろ、実際に購入した方のレビューを参考にする利用者は多い。わたしもレビューを参考にするし、友人に訊いてみると、やはりレビューは参考にすると答えていた。
幸い、これまでハズレだったことはなく、参考にしたレビューが良かったのだろう。
ネットショッピングだと、現物を手で触ることもできないので、お店の謳い文句よりも、購入者のレビューのほうが購入する際の基準になりやすい。
「損をしたくない」、「どんな商品なのかを知りたい」そう思うからこそ、レビューを参考にしてしまう。
▼ 産経記事から引用
訴状によると、デ社は楽天市場に出店している121店との間で、商品の売買を装い、店側に好意的な評価を月150件ずつ投稿する契約を月額8万円で締結。少なくとも約11万4千件の口コミを書き込んだ、としている。
引用元 : 産経WEST
毎月150件の投稿で、月額8万円の報酬を得ていたとなると、1件あたりのレビュー金額は約530円くらい。
実際のレビューをみたことがないのでわからないが、たった数行書いて約530円を手にすることができるのであれば、業者はボロ儲けである。
ネットでよくみかけるライター仕事でも、1件約800文字程度の原稿で300円とか、もっと低くかったら100円とか、悲しくなるような低額が多いなか、こうしてレビュー1件につき約530円に換算できるということは、それだけ「商品レビュー」というものが、楽天のシステム云々の前に、消費者・購入者の参考資料になっていることを表している。
◇ レビューを参考にしている人って、多いのね
レビューを参考にして購入する方は、実は多かった!
ネットリサーチサービス「DIMSDRIVE(ディムスドライブ)」を運営するインターワイヤードは2日、「読書・本の購入に関するアンケート」の結果について公表した。これによると、インターネット書店で購入した事がある人に「ネット書店のレビューを参考にした経験」を聞いたところ、77.0%が参考にしたことがあると回答。理由は、「内容が事前に分かるから」が最多だった。
引用元 : マイナビニュース
今から6年前の記事なので、現状とは少し違う面もあると思うけど、ネットで商品を買う人の多くが、対象商品のレビューを参考にして買い物をしていることを証明している。
さきほども書いたけど、現にわたしの周りはほとんどレビューを参考にしてから買うといっていた。
だがそのレビューに、嘘の内容が書かれてあったり、使ったこともない人間が適当なレビューを書いていたとするならば、それを参考にして商品を購入した人たちが実際に手にした際──、
きっと、このような言葉を漏らすこと、間違いないはずだ。
わたし自身、レビューを参考にして買う人間なので、これからどうやってレビューとつきあっていくか、ちょっと考えてみた。
◇ 信用できるレビューを見分けるためには?
わたしが普段からエントリーしているレビュー記事にも言えることだが、基本、自分が食べて「旨い!」と感じたものしかレビューしない。
嘘はつきたくない。だから「旨くないもの」を紹介したくはない。
また、どこかの企業からとある商品を紹介してほしいと頼まれても、その商品がわたしの興味をひかないものだったり、実際使ってみてワクワクしなかったり、美味しくなかったりすれば、絶対に紹介はしない。
わたしなりにポリシーを持って、日々ブログを更新しているのだ。
ただネットショップなどで表示されるレビューは、ショップのIDさえ持っていれば、誹謗中傷などを除き、誰でもすきなことを書けてしまう。
そういったシステム面に関しては疎いので詳しいことは知らないが、今後は本人確認をしっかりと行っていくしかないのだろうか。
しかし、これに関しても「たくさんのサクラ」を雇ってレビューされてしまえば、もうどうすることもできないと思う。
ではどうすればいいのだろうか?
ネットを巡回していると、こんな記事をみつけた。
▼ みつけた記事
【迷惑行為撲滅委員会 Vol.5】やらせの「口コミ」や「レビュー」を見抜く、3つのコツ|iPortal(アイポータル)スマホライフ応援情報 - Yahoo! JAPAN
・ 多角的に判断する
まず、一つのサイトのレビューだけを参考にしてしまうと、本来の価値が判断しづらい場合があります。そこで、一つのサイトやアプリだけのレビューを信じるのではなく、複数のサービスを横断して判断してみましょう。
例えば、上司を接待する店を探す時には、『食べログ』だけでなく、他のグルメレビューアプリ、グルメブログなどを活用して、多角的に判断する"クセ"をつけた方がいいでしょう。引用元 : iPortal
1つのショップに頼りすぎない。
まずは他のショップを除いてみるのも、手段のひとつ。
・ 高評価と低評価で意見が真っ二つのものは注意!
全てではありませんが、高評価の意見と低評価の意見で真っ二つになっている商品やお店は、ちょっと注意が必要です。低評価のイメージを覆そうと、高評価のコメントを作為的につけて、全体の評価を高めようとしている可能性があります。引用元 : iPortal
レビューをみていると、なかには意見が真っ二つにわかれている場合がある。
わたしの場合、そういったものには手を出さないようにしている。
・ 口コミに振り回されるのをやめる
口コミコメントは、「あくまで個人の感想」と認識しておいた方が、ネット社会を生きる上では賢い選択です。口コミの一つひとつを気にしているときりがないですし、口コミが全て正しいとは限りません。実際に自分の目で見て、情報と向き合う努力をすることが大切です。引用元 : iPortal
やらせ投稿が後を絶たない今、「口コミはあくまでも個人の感想」だということを再認識しなければならない。
今回の騒動で、たしかに楽天も被害を被り頭にきていると思うけど、一番頭にきているのは、やらせ投稿などせず、まじめに店舗を運営していた方々と、商品を購入した方々だろう。
そして、楽天市場に出店していた、どこのショップが業者を使っていたのかも、明らかにすべきだ。もう二度と買わないから(笑)
やらせ投稿をして、誰かが幸せになるのであれば、それはそれで良いと思える場合もあるけれど、誰かが不幸な思いをするのなら、それはやめるべきだ。
信用を得るには時間がかかるけど、失うのは一瞬。
レビュー記事を書いている身として、あらためて「嘘」や「偽り」のレビューをしてはいけないと、決意させられた騒動だった。
*えーわたくしごとですが、胃腸炎から復活しました(笑)
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